シリーズ累計2700万本の販売本数を誇るXbox 360の看板シリーズ最新作 「Halo 3:ODST」:レビュー(2/2 ページ)

» 2009年10月06日 10時18分 公開
[ITmedia]
前のページへ 1|2       
※本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

白熱のオンラインモード「ファイアファイト」

 Halo 3:ODSTの最大の目玉といってもいいのが、最大4人での協力プレイが可能なファイアファイトモードだ。これは、ODSTの一員となって固定されたマップの中に次々と現れるコヴナント軍を倒していき、ハイスコアを狙っていくというもの。ファイアファイトは、ウェーブ、ラウンド、セットで構成されていて、最小単位のウェーブはコヴナントの1部隊を、ラウンドは5ウェーブを、セットは3ラウンドを意味する。1ラウンドが終了すると、武器やアイテムの補充が行われ、1セットが終了すると、ボーナスラウンドがスタートする。プレイヤーは限られた数のライフを共有していて、ライフは、ラウンドとセットが終了するごとに追加されていくが、ライフの残数がない状態で全滅するとゲームオーバーになる。

 また、ゲームの進行によって、「スカル」という敵の回避能力のアップ、敵のライフ2倍、敵が落とす武器の弾数減少といったさまざまな条件が付加されていき、徐々にウェーブの難度が高くなっていく。そのため、味方との協力が必要不可欠になってくるわけだ。仲間と声を出し合って遊んでいると、時間があっという間に過ぎていく。この手の「出現し続ける敵を倒しまくる」ルールは「Left 4 Dead」のサバイバルモードや、「Gears of War 2」のHordeモードなどをはじめ、PCのオンラインFPSでも、同様のコンセプトのモードが実装されているタイトルが増えている。FPSタイトルでは今後このルールがメインストリームになりそうだ。

 ただ、現時点のファイアファイトでは、ゲーマースコアを獲得するための実績「20万ポイント以上を獲得」をクリアしてしまうと、プレイモチベーションがなかなか持続しなくなってしまった。ある程度の腕前のプレイヤーがそろうと、1回のプレイが1時間〜2時間程度かかるために、ゲームをスタートさせること自体がおっくうになってしまう。もうすこし短時間でテンポ良くプレイできるルールや、ワールドワイドのスコアアタックや、タイムアタックといった、何かしらのイベントがあれば良かったのだが……ここはやや残念なところ。

マップの広さはかなりのもの。さまざまなオブジェクトを使って敵の攻撃から身を隠す
協力プレイでは味方と敵の位置を常に意識しながら戦うことが重要なポイント
画面左側に表示されているのが「スカル」の表示。複数のスカルが同時にオンになることもある

コヴナント軍は宇宙船から降りてきたり、マップ内のドアから登場してくる
ヘッドショットや、殴って相手を倒すとボーナスポイントが追加される

オンラインに接続できるHaloシリーズのファンは買って損なし?

 本作は、前述の通り、ODSTのストーリーモードと、ファイアファイトが収録されているディスクとHalo 3のマルチプレイディスクの2枚組になっている。現在、有料で入手できるHalo 3のマルチプレイ用マップも含め、全種類のマップが収録されており、現時点ではHalo 3のオンラインプレイロビー「マッチメイキング」でODSTユーザー専用のルールもいくつか用意されている。そのため、マルチプレイ環境がない人にとっては、本作はやや評価が難しいタイトルといえるかもしれない。

 また、シリーズ作品をプレイしていない人には、やや不親切な作りになっているのも気になる。ODSTとは微妙に異なる操作や、武器、乗り物が登場するHalo 3のマルチプレイヤーディスクには、チュートリアル的な要素が入っておらず、また、ゲームルールの細かい説明もない。そのため、本作の購入をきっかけにマルチプレイをスタートしようとしている人にとっては、やや敷居が高くなっているのではないだろうか。セリフの吹き替えや、インタフェースの日本語化などをしっかりと行った上で、ほぼ全世界同時に発売したという点は非常にすばらしいのだが、欲を言えばFPSがそれほど普及していない日本向けに、ルールのガイドや武器の説明など、Halo 3とは何か、をしっかりとレクチャーしてくれるもう一歩踏み込んだ施策があればよかったのだが。

 もちろん、今までのシリーズを通してプレイしてきた人にとっては、ファイアファイトモードに加え、新たなマップが追加されたプレイリストの存在、そして本作の発売をきっかけに再びHalo 3のマッチメイキングにプレイヤーが戻ってきているため、マッチングがスムーズにできるようになっているなど、うれしい要素が盛りだくさんだ。

 

 なお、現在初代HaloのみXbox LIVEマーケットプレースの「Xboxクラシックス」で販売されている。「Halo 3」は廉価版のプラチナコレクションがパッケージ販売されているほか、初代Xboxの「Halo 2」もXbox 360で動作するので、Haloのストーリーに興味のある方はぜひともプレイしてみてほしい。

シリーズファン感涙の「HERETIC」をはじめ、新たに3つのマップが追加されたHalo 3。またオンラインの対戦プレイが熱くなりそうな予感

(C) 2009 Microsoft Corporation. All Rights Reserved.


前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2405/15/news106.jpg 「二度と酒飲まん」 酔った勢いで通販で購入 → 後日届いた“予想外”の商品に「これ売ってるんだwww」
  2. /nl/articles/2405/16/news184.jpg どういう意味……? 高橋一生&飯豊まりえの結婚発表文、“まさかのタイトル”に「ジワる」「笑ってしまう」
  3. /nl/articles/2405/16/news185.jpg “ジョジョ婚”じゃん! 結婚報告の「岸辺露伴」高橋一生&飯豊まりえ、“連名サインの本名”に集まる驚きの声「直筆見て初めて知った」「これが正解」
  4. /nl/articles/2405/17/news026.jpg トリミングでシーズーを「ハムスターにしてください」とお願いしたら…… インパクト大の完成形に「可愛いーーー」「なんて愛おしい鼻毛カール」
  5. /nl/articles/2405/17/news019.jpg リモート会議中の“マナー違反”に共感の声が殺到 「全く同感」「マナー講師はなぜこれを教えないのか」
  6. /nl/articles/2405/16/news123.jpg “1K8畳”の新居を一人暮らし男子が模様替え→“ホテル”みたいに大変身する様子に「シャレオツ」「センスよー!」と称賛
  7. /nl/articles/2405/17/news054.jpg 「これは罠」「本当に紛らわしい」 現役清掃員が教える「保冷剤」を捨てる際の“落とし穴”が話題
  8. /nl/articles/2403/21/news104.jpg 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. /nl/articles/2405/17/news046.jpg 北陸新幹線に空のペットボトルを持って乗ると…… “あるもの”が見える実験に「知らなかった」「教科書よりわかりやすい」
  10. /nl/articles/2405/16/news194.jpg 牛丼チェーン「松屋」、深夜料金を導入 一部の店舗で
先週の総合アクセスTOP10
先月の総合アクセスTOP10
  1. 庭に植えて大後悔した“悪魔の木”を自称ポンコツ主婦が伐採したら…… 恐怖のラストに「ゾッとした」「驚愕すぎて笑っちゃいましたw」
  2. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  3. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  4. 「歩行も困難…言動もままならず」黒沢年雄、妻・街田リーヌの病状明かす 介護施設入所も「急激に壊れていく…」
  5. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 釣りに行こうとしたら、海岸に子猫が打ち上げられていて…… 保護後、予想だにしない展開に「神様降臨」「涙が止まりません」
  8. 身長174センチの女性アイドルに「ここは女性専用車両です!!!」 電車内で突如怒られ「声か、、、」と嘆き 「理不尽すぎる」と反響の声
  9. 築152年の古民家にある、ジャングル化した水路を掃除したら…… 現れた驚きの光景に「腰が抜けました」「ビックリ!」「先代の方々が」
  10. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評