「社長退任のあいさつで皆泣いた」 WELQに端を発したキュレーション騒動、MERYから見た実情(2/2 ページ)
中川綾太郎氏の話をみんな泣きながら聞いていた
――第三者委員会の発表の件はいつ知ったんですか?
A: プレスリリースが出てるよっていうのを社内のSlackで知って……だからほかの人と一緒です。ペロリでは綾太郎さんとすぐ下のDeNAの人しか知らなかったんじゃないですかね。
――リリースが出た時の社内の雰囲気はどんな感じだったんですか?
A: いやーもう泣いてましたよ。13日に第三者委員会の発表があって、14日に綾太郎さんが全社員の前で最後に話をしていたんですけど「多分みんなの前で話をするのはこれが最後になります」っていう切り出し方から「こんなふうになって申し訳なかった」って話をするんですけど……途中ね、結構長い時間言葉に詰まって黙っちゃったんですよ、そうなると私なんかは泣いちゃいましたね、“本当にくやしいんだろうな”と思って。他の女の子も泣きながら聞いていて……今思い出しても泣きそうですもん。それぐらい人望のある人だったんです。
――それが第三者委員会の発表の翌日ですよね。そこから自宅待機になったと。
A: そこで人事が「明日から自宅待機になります」って発表したんです。
――やっぱり現場では自宅待機が予想されるような空気はあったんですか?
A: だって仕事が無いですからね。会社に来て仕事がなくて、しかも綾太郎さんが辞めちゃうっていう後に皆があつまっても絶対に空気良くないと思うので……自宅待機も鬱々としちゃって転職活動する人も出てくるでしょうし良くはないですけど、まだ出社するよりはマシだと思います。
――さきほど、離職はほとんど無いってことだったんですけど。
A: いやー……これからは出ますよ。
――実際、ペロリの方でもそういう話は聞いてます?
A: 聞いてます。DeNAの人間はどうせ帰任すれば別の部署で働き口があって収入も変わらないですよね。でも純粋なペロリの人間って帰る場所もないしステータスが違うので……もしペロリの人間もDeNA社員として迎えますということになったとしても、ペロリやりたいMERYやりたいって言って入ってきてる人からすれば「DeNA入りたくないし」ということになりますよ。
――170人のうち純粋なペロリの人間はどのくらいいるんですか?
A: 3分の2くらいじゃないかな。実働の編集や、営業の人間に関してはペロリの人間ですんごい優秀な人間が入ってたんです。かわいそうですよね……入ったばっかの人間もいますからね。
ペロリの人間は結構いらついてる
――ちなみに今もDeNAとはオフィスは別なんですよね。
A: 別です。まぁ(DeNAの本社がある)ヒカリエは近所ですけど、完全独立でやってますね。
――現場でDeNAの人と触れ合うことは……。
A: 無いし、ペロリの人間は今回結構いらついてると思います。
私も面接の時に質問したら「DeNAとは別です」って言われていて、DeNAと別ならばと思ってペロリに入ったんです。それが騒動以降DeNA統制になってしまって、ペロリの人間は全体の話から蚊帳の外。相当いらついていると思いますよ。
――南場さんは「白紙」っていうことでしたけど、現場からみて再開のビジョンはあったんですか?
A: ビジョンは分からないですね。ただ再開させようとして色んな人間が動いているのは確かです。
――それは報告書があがるまで?
A: 上がった今でも“そもそも復活できるのか”っていう可能性の検証からやってます。
――再開したいという意思はスタッフの中でも衰えてないっていうことですかね。
A: んー……うん。ですね。
ただ、再開するとしても綾太郎さん指揮じゃないMERYって“MERYの良さ”を失ってしまって、今までのMERYを作り上げられないと思うんですよ。20代のユーザーに近しい感覚で作ったコンテンツやサービスと違ってきてしまうと思うんです。
MERYって、何がいいっていう特筆していえるものって無いと思うんですよね。でも、例えばインターフェースであったり、コンテンツの内容であったりといったものが、読者の人が心地いいように並べられている。そういう部分が絶妙なんですけど、その辺のトンマナ(トーン&マナー)だったりする部分が残るかと言えば……難しいでしょうね。
これからMERYはMERYでなくなっていく
――ご自身は今後どうされたいと考えてます?
A: 転職活動はしてます。
――転職活動を始めたのは報告書が出てからですか?
A: 実は1週間程前から始めています。この先は無いなって思っていたので。
――皆さんそんな感じなんですか?
A: 中には転職が決まった人もいるので、そういうのが出てくると「私も考えなきゃな」って思いますよね。綾太郎さんがいないんだったら居る意味ないなって思う私みたいな人もいる。
これからは人も出ちゃうし綾太郎さんもいないし、MERYはMERYじゃなくなっていくだろうと。逆にもっといいMERYになる可能性は否定はしません。コンプライアンスやガバナンスを強化した上で素晴らしいサービスとして成長する可能性もあると思います。
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