香港に行けば君もアベンジャーズだ 「アントマン&ワスプ:ナノバトル!」香港ディズニーランドにオープンアントマン役ポール・ラッドも登場

香港ディズニーランドに待望の新アトラクション「アントマン&ワスプ:ナノバトル!」がオープン。セレモニーには監督のペイトン・リード、主演のポール・ラッドも登場し、最新鋭の技術を使ったライドのオープンを祝いました。

» 2019年04月02日 20時30分 公開
[宮田健(dpost.jp)ねとらぼ]

 2019年3月31日、香港・ランタオ島の香港ディズニーランドにて、新たなマーベルアトラクション「アントマン&ワスプ:ナノバトル!」がオープンしました。3月28日に開催されたオープニングセレモニーでは、映画「アントマン」および「アントマン&ワスプ」の監督のペイトン・リード、そしてアントマン役のポール・ラッドも登場し、セレブにファン、現地メディアが1000人集まり、アジアにおけるマーベル拠点としての存在感をアピールしました。

オープニングセレモニーには多数のVIPも登場

盛大なオープニングセレモニーには主演のポール・ラッドも登場

 オープンに先駆けて、新アトラクションのオープニングセレモニーが開催されるとともに、各国プレス、そして現地ファンに向けアトラクション先行体験が行われました。ローンチセレモニーは香港特別行政区におけるVIPや、映画でアントマン役を演じたポール・ラッド、マーベル・スタジオのプレジデントのケヴィン・ファイギ、マーベル・エンターテイメント チーフ・クリエイティブ・オフィサーのジョー・カザーダ、そして「アントマン」「アントマン&ワスプ」を監督したペイトン・リードなどが登場しました。

ポール・ラッド ペイトン・リード (左)アントマン役のポール・ラッド (右)監督のペイトン・リード
ジェシカ・ヘスター アトラクション「アントマン&ワスプ:ナノバトル!」内に登場するシールド科学技術パビリオンチーフエンジニア、レスリー・ラム役を演じた香港の有名女優、ジェシカ・ヘスター
エヴァンジェリン・リリー 残念ながら香港に来られなかった、ワスプ役エヴァンジェリン・リリーもビデオメッセージを寄せました
香港ディズニー アントマン 豪華な記念撮影
香港ディズニー アントマン アトラクションを楽しむVIPたち

百見は一体験にしかず――技術とストーリーを体感できる新アトラクション

 では、新アトラクション「アントマン&ワスプ:ナノバトル!」を紹介しましょう。これはダークライドと呼ばれる、暗やみの中を動くタイプのもの。光線銃を手に、ルートに設置されたターゲットを撃ち、その得点を競うというアトラクションです。

香港ディズニー アントマン 「アントマン&ワスプ:ナノバトル!」エントランス。トゥモローランドで開催されている香港スタークエキスポのシールド科学技術パビリオンという設定です
シールドのエンジニアによるパビリオン紹介

 パビリオンに入ると、シールド(S.H.I.E.L.D.)が持つ技術を紹介するパネルが。スクリーンではシールドのエンジニア、レスリー・ラムがそれらを紹介しています。すると、画面は突然ノイズまみれに。なんと宿敵、ヒドラがスウォームボットを率いてこのパビリオンを襲撃しているという報告が。アイアンマンは香港市内で交戦中。そこで、アントマンがパビリオンを守ることになります。

香港ディズニー アントマン パビリオン内部に入ると、ヒドラの人工知能、アーニム・ゾラがハッキングを仕掛けてきます。急きょアントマンはアイアンマンの指示を受け……左はアトラクションオリジナルキャラクターのレスリー・ラム

 ただし、数千のスウォームボットを相手にするには、アントマンとワスプだけでは対応しきれません。そこでゲストの出番。ゲストは「ザ・ダガー」(D/GAR)と呼ばれるライドに乗り、EMPブラスターでスウォームボットにある大小150種のターゲットを的確に射撃しつつ、シールドが持つ機密を保持しているデータコアを目指すのです。もちろん、その間にはアントマンが持つ、あの力も体験できるかもしれません。

香港ディズニー アントマン ゲストはダガーと呼ばれるライドに乗り、EMPブラスターを手にスウォームボットの標的を撃つべし。小さければ小さいほどポイントが高いので、探して狙おう
香港ディズニー アントマン スウォームボットと対決!
香港ディズニー アントマン 対決の中、もしかしたらあの力でスウォームボットの“内部”にも?

 ライドに乗り込み、光線銃を使って標的を狙う――これだけ聞くと、似たようなアトラクションが思い浮かぶかもしれません。実はもともとこの場所には、トイ・ストーリーの「バズ・ライトイヤー」のアトラクションが存在していました。しかし、光線銃のレーザーサイトがアップデートされ、よりクリアに照準が見えるようになったこと、さらには得点だけでなく命中率も表示されることから、よりゲーム性の高いアトラクションに仕上がっていました。さらには後述するストーリーや、アントマン&ワスプと“共闘”できることにより、これまでにないライド体験を得られます。まさにマーベル、そして香港ディズニーランド最強のアトラクションです。

“設定派”も満足の体験

 ストーリーを深掘りするために、隣にあるもう1つのマーベルアトラクション「アイアンマン・エクスペリエンス」を紹介しましょう。2017年にオープンしたディズニーによる初のマーベルアトラクションで、新アトラクション同様「香港スタークエキスポ」のパビリオンが舞台。アイアンマンがスターク・インダストリーの最新技術を紹介すべく、香港市内にある香港スタークタワーへのツアーにゲストを招待すると、悪の組織、ヒドラが香港市内を急襲します。没入感のあるライドでは香港市内におけるアイアンマンの活躍を間近に体験できるものなのですが、実はそのヒドラの攻撃はここ、香港ディズニーランドにも迫っていたのです。

香港ディズニーランドはアジアにおけるマーベル展開の中心に

 ヒドラの人工知能、アーニム・ゾラは重要な機密が保管されているデータコアを狙い、香港スタークエキスポのシールド科学技術パビリオンをスウォームボットで襲撃します。しかしアイアンマンは市内を守るのに手一杯。そこで、アベンジャーズと協力関係にある、シールドパビリオンにいるアントマンとワスプに応援を要請します。この2人はアリサイズに縮小でき、強力な装甲のスウォームボットの内部から破壊できるからです。ところが……数千のスウォームボットを2人だけで対応できません。

 そこでアントマンとワスプは、私たち「ゲスト」に助けを求めます。ゲストはシールド最新の戦闘マシン「ザ・ダガー」に乗り込み、EMPブラスターでスウォームボットを倒しつつ、データコアを目指すのです。

 実はこのストーリー、映画版の世界観である「マーベル・シネマティック・ユニバース」とはちょっと異なる世界線であることも分かります。ディズニーのテーマパークではこれから、スーパーヒーローである能力者たちとゲストがともに戦う「グローバル・アベンジャーズ・イニシアティブ」が進行しつつあります。映画とはちょっと違う別世界ですので、マーベル映画を見ていなくても誰もが楽しめる内容に仕上がっています。

香港ディズニー アントマン 小ネタ。アトラクションエントランスのどこかに“アリサイズ”の注意書きがあります。角砂糖は持ち込み禁止、触覚をライドの外に出さないように

 少しずつストーリーが重なるアトラクションたち、個人的なお勧めはまず「アイアンマン・テック・ショーケース」でアイアンマンとがっちりハグを決めた後、香港市内を巡る「アイアンマン・エクスペリエンス」を体験、その後に新アトラクション「アントマン&ワスプ:ナノバトル!」を体験してほしいです。香港ディズニーランドのゲートを超えたら、君もアベンジャーズだ!

アイアンマン アイアンマンと記念撮影ができる「アイアンマン・テック・ショーケース」
マーベル イースターエッグ 春限定、マーベルヒーローたちのイースターエッグもどこかにあります
香港ディズニー アントマン アントマン&ワスプ:ナノバトル!に関連するメニューも多数登場。これはキッズメニュー
香港ディズニー アントマン 映画「アントマン&ワスプ」を見た方ならニヤリとするであろうスイーツ。残念ながらこれはオープニングセレモニーで特別に作られたものだそうです
香港ディズニー アントマン 掃除をするカストーディアルが驚きのアートを描いていました

第3のマーベルアトラクションも構想中

 香港ディズニーランドは、2018年5月にスタートしたショー「モアナ:ホームカミング・セレブレーション」をはじめ、大拡張のさなかにあります。今回のアントマン&ワスプ:ナノバトル!オープン以降も、3つ目のマーベルアトラクションを開発中で、香港ディズニーランドはアジアにおけるマーベル拠点として拡大が予定されています。

 2018年度は日本からの観光客が激増し、前年比で44%も増えているとのこと。香港ディズニーランド自体も日本からのゲストに向けた施策を増やしていますので、マーベルファンならずとも注目のエリアになりました。夏にはトイ・ストーリー4の仲間も登場するイベント「トイ・ストーリー&ピクサーパルズ:サマー・スプラッシュ」もスタート。今後も注目したいパークですね。

トイ・ストーリー&ピクサーパルズ:サマー・スプラッシュ 2019年6月26日スタートの「トイ・ストーリー&ピクサーパルズ:サマー・スプラッシュ」
(c)Disney/(c)Marvel/(c)Pixar

取材協力:香港ディズニーランド・リゾート



Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2405/03/news002.jpg 市役所で手続き中、急に笑い出した職員→何かと思って横を見たら…… 同情せざるを得ない衝撃の光景に「私でも笑ってしまう」「こんなん見たら仕事できない」
  2. /nl/articles/2405/02/news023.jpg 【今日の計算】「2+7×9−3」を計算せよ
  3. /nl/articles/2405/02/news004.jpg 80代一人暮らし女性の“その都度が大事”なキッチンお掃除術 毎日少しずつ……の習慣に「尊敬しかない」「すごくやる気をもらえます」と称賛の声
  4. /nl/articles/2405/01/news013.jpg IKEAの新作カーテンが「家中これにしたい」ほどすてき!→どうやって付けているの? 垢抜けインテリア術に視線集中「すっごいかわいい」「色味が最高」
  5. /nl/articles/2402/15/news019.jpg 犬が同じ場所で2年間、トイレをし続けた結果…… 笑っちゃうほど様変わりした光景が379万表示「そこだけボッ!ってw」
  6. /nl/articles/2405/01/news131.jpg なんでそうなった? のこのしまアイランドパーク園内看板の名称が「俺は間に合わなかったがトイレはあっちだ君」に決定
  7. /nl/articles/2405/01/news128.jpg 「笑い止まんないw」 少女漫画風の顔をメイクで再現したら……? 衝撃の“おもしれー女”が爆誕 「笑うと怖!!」
  8. /nl/articles/2402/21/news158.jpg 業務スーパーの“高コスパ”人気冷凍商品に「基準値超え添加物」 約1万5000個販売……自主回収を実施
  9. /nl/articles/2405/02/news106.jpg 【今日の難読漢字】「鱸」←何と読む?
  10. /nl/articles/2405/01/news092.jpg “スケスケ成人式コーデ”が物議のモデル、「3度見される服」を披露 「コレは見ちゃうわ」「洗っても大丈夫なのか」の声
先週の総合アクセスTOP10
  1. 釣りに行こうとしたら、海岸に子猫が打ち上げられていて…… 保護後、予想だにしない展開に「神様降臨」「涙が止まりません」
  2. 身長174センチの女性アイドルに「ここは女性専用車両です!!!」 電車内で突如怒られ「声か、、、」と嘆き 「理不尽すぎる」と反響の声
  3. しぶとい雑草“ドクダミ”を生やさない超簡単な方法が115万再生! 除草剤を使わない画期的な対策に「スゴイ発見」
  4. 天井裏から変な音がする→スマホを突っ込んで撮影したら…… 映った“とんでもねぇ”モノに「恐ろしい」「何これ」と騒然の196万表示!
  5. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  6. 誰も教えてくれなかった“裁縫の裏ワザ”が目からウロコ 200万再生のライフハックに「画期的」と称賛【海外】
  7. 「電車の中で見ちゃダメ」「笑ったww」 実家からLINE「子ヤギがすばしっこくて捕まらない」→送られてきた衝撃姿が320万表示!
  8. 顔の半分は童顔メイク、もう半分の仕上がりに驚がく 同一人物と思えない半顔メイクが860万再生「凄いねメイクの力」
  9. 元「AKB48」メンバー、整形に250万円の近影に驚きの声「整形しすぎてて原型なくなっててびびった」
  10. スーパーで買ったレモンの種が1年後…… まさかの結果が635万再生「さっそくやってみます」「すごーい!」「手品みたい」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 庭に植えて大後悔した“悪魔の木”を自称ポンコツ主婦が伐採したら…… 恐怖のラストに「ゾッとした」「驚愕すぎて笑っちゃいましたw」
  2. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  3. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  4. 「歩行も困難…言動もままならず」黒沢年雄、妻・街田リーヌの病状明かす 介護施設入所も「急激に壊れていく…」
  5. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 釣りに行こうとしたら、海岸に子猫が打ち上げられていて…… 保護後、予想だにしない展開に「神様降臨」「涙が止まりません」
  8. 身長174センチの女性アイドルに「ここは女性専用車両です!!!」 電車内で突如怒られ「声か、、、」と嘆き 「理不尽すぎる」と反響の声
  9. 築152年の古民家にある、ジャングル化した水路を掃除したら…… 現れた驚きの光景に「腰が抜けました」「ビックリ!」「先代の方々が」
  10. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評