ねとらぼ

「生保、頼っていいんだよ」のアドバイスがすごい。

 「この職場が、アナタの生きがいだったり、喜びだったり、気分転換だったり……そういうことだったら、もちろん続けるのがいいと思うんですけど」「収入以外でアナタの心が軽くなることがない職場という気がするのね。辞めたらいいと思う」

 最近、上司が入れ替わったことでますます職場の環境が悪くなっており、仕事中の私語は厳禁。分からないことを聞くために声をかけただけで怒られる「管理でなく監視」という状況になっているという。病気の治療を考慮してもらう以前の問題だ。

 「(生活保護に)甘えちゃっていいんじゃない?」という三石先生の言葉に、相談者は涙ぐむ。「生活保護なんで受けずに我慢して働かなくてはいけない」という強迫観念に縛られていたようだ。生活保護までいかないまでも、ブラック企業で虐げられている人にはありがちな思考だが。

 「逆に思えばいいじゃん。また『生活保護いらない』って言える日もあるかもしれないって」

 このままでは、時間の切り売りどころか、命を縮めてるような状態だと指摘。パーソナリティの今井通子も退職を勧める。

 「前の上司からの申し送りがハッキリ伝わってない可能性もあるし、今の上司がいる限り、アナタの居場所ではないという風に私も思います」「生保、頼っていいんだよってこと、忘れないでね」

 不正受給問題などで生活保護に対する世間の目が(特にネット上で)厳しくなっているが、そのせいで本当に受給されるべき人が罪悪感を持ってしまっては本末転倒だ

 むしろ、不正受給してる人は、どんなに世間の目が厳しくなっても、罪悪感なんて抱かなそうだし……。

 真面目であるが故に、降りかかる不幸を受け入れ、抱え込んでしまっていた相談者にとって、「甘えちゃっていいんじゃない?」というのは、力強いアドバイスだったのではないだろうか。

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北村ヂン

文章からイラスト、漫画、映像まで、あの手この手でインターネットのみなさんのご機嫌をうかがうハイパーメディアライターTwitter

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