レビュー
» 2019年04月29日 10時10分 公開

就職が決まったはずの娘が一度も出社せずに失踪。50歳男からの「憎しみを持った電話」 「テレフォン人生相談」先週のハイライト

「別れた奥さん、アナタ未練あるの?」の言葉が相談者にジャストミート。

[北村ヂン,ねとらぼ]

 行方不明になった娘。就職先の会社にも在籍していないことが判明。しかし父親は、娘を心配しているというよりも、何か別の感情を抱いているようだ。「テレフォン人生相談」(ニッポン放送・月〜金曜11時〜 radiko)先週のハイライト。今回ピックアップしたのは4月25日(木)放送の柴田理恵パーソナリティー回。

 実家を離れてひとり暮らしをしている娘と連絡が取れなくなったという50歳男性からの相談。


テレフォン人生相談 アドバイザー:大原敬子(幼児教育研究)、マドモアゼル・愛(エッセイスト)、高橋龍太郎(精神科医)、三石由起子(作家・翻訳家)、田中ウルヴェ京(メンタルトレーナー)、中川潤(弁護士)、大迫恵美子(弁護士)、坂井眞(弁護士)、塩谷崇之(弁護士)、野島梨恵(弁護士) イラスト/北村ヂン

娘に裏切られた、信用できない!

 相談者はバツイチの50歳男性。20年ほど前に前妻と離婚をして、当時3歳だった娘を引き取った。現在はひとつ年上の妻と再婚している。

 22歳になった娘は専門学校を卒業し、就職先も決まっていたのだが、ひとり暮らしをしているアパートの大家から家賃が滞っているという連絡が届く。

 娘に電話やLINEを入れるが連絡がつかず、仕方なく就職先の会社へ問い合わせてみたところ、「そういう方はいません」と言われてしまった。確かに就職が決まってはいたものの、その後一度も出社していないようなのだ。警察に届けを出し、住民票などを調べた結果、住んでいるはずのアパートから住所が変わっているということが判明。とりあえず生きてはいるようだが……。

 いつも近所のおばさん的おせっかい力で相談者のふところに飛び込んでいくパーソナリティー・柴田理恵がグイグイ迫る

 「(娘に会いに)行かれましたか?」

 「あのお……行こうとは思うんですけど……何かもう、どう接して行っていいのかが……」

 「そんなこと言ってる場合じゃないでしょう。警察まで頼んでるんだからさあ!」

 相談者の悩みは「行方不明になっている娘が心配」という単純なものではないようだ。娘は過去に男関係でいろいろと問題を起こしており、高校時代には妊娠騒動も起こしているという。

 「何回もこう、裏切られた……。信用が……娘なんですけど、信用ができない」

 心配している、悲しんでいるというよりは、本当に「うんざり」といった感じで、何度もため息をつきながら言葉を続ける相談者。娘に対する父親の発言としては違和感がある。

自分の心を娘さんにぶちまけるんじゃない

 この日のアドバイザーは幼児教育研究の大原敬子。娘と向き合えない自分に戸惑っているようにも思える相談者に、意外な方向から斬り込む。

 「この話をした時に、アナタ、もしかしたら感情的になって電話切る可能性があるんですよ。でもあえて真っ正面から行きますね? 別れた奥さん、アナタ未練あるの?

 言いづらそうに言葉を濁す相談者だが、「パッパッて言ってください。パッパと、どうぞ!」と大原にうながされて、「……当時は未練がありました」と答える。

 「素直ですね。私は憎しみを持った電話だなって思ったんです

 すごいパワーワード「憎しみを持った電話」! 大原は、別れた妻と似ている娘に、前妻に対する憎しみを重ねてしまっているのではないかと指摘。相談者は相変わらずため息をつきながらも、徐々に感情を高ぶらせる。

 「(前妻は)ホントにあのお……ひどい感じで。なんてんですかね。ホントに……勝手に出て行ったんですね。(娘の件は)それをホントに思い出すようでした」

 「なんでいきなり前妻への未練を聞くのか!?」と思ったが、相談者の悩みにジャストミートしていたようだ。大原先生、スゴイ! ここから相談者の発言は、娘のことを言っているのか、前妻のことを言っているのか曖昧に

 「(どうして)ここまで……人を裏切ることができるんだろうか。なんか、分からないんですね、私は」

 相談者は娘が「おそらく今も男といるんだろう」と考えているようだ。前妻との離婚理由は具体的には語られていなかったが、おそらく男関係で何かトラブルがあったのだろう。大原の見立てはこうだ。

 「あの時の、あの妻の、あの心を、『また同じこと、オレやるのかよぉ』って思ってるんです」「今は会ったらダメですね。また、前の奥さん思い出すから」

 柴田理恵も付け加える。

 「何のために会うかっていったら、自分の心を娘さんにぶちまけるんじゃなくて、娘さんはどうしてるかを見たいわけだから。娘が元気ならそれでいいんだから。お父さんですからね」


テレフォン人生相談 すごいパワーワード「憎しみを持った電話」! イラスト/北村ヂン

相談者も心配だけど、娘も心配

 とにかく相談者のしゃべり方からも、相当参っているんだろうなというのが伝ってきた今回。感情的に話す相談者は多いが、ここまでため息をつきまくる人は珍しい。

 別れた妻にどんどん似てくる娘(離婚が20年前ということで、当時の年齢にも近づいているのだろう)が、男関係でトラブルを起こし、挙げ句の果てに行方不明に。「なんでそういうとこまでアイツ(前妻)に似るんだよ! もうイヤだーッ!」という気持ちはすんごく分かる。想像するだけでしんどい。相談者の心の安定を優先するなら、「ひとまず娘は放っておけ」というアドバイスは的確なものだろう。

 ただ、話を聞くに、娘の状態も心配なのだが。恋愛にドハマリして彼氏と同棲開始。就職先の会社もすっぽかしちゃった……くらいの状態だったらまだいいけど、さすがにアパートの解約もせずに住民票を移して家賃滞納しっぱなしというのは異常事態!

 父ちゃん、前妻のトラウマは分かるけど、なるべく早めに娘に会いに行ってあげて!







北村ヂン

文章からイラスト、漫画、映像まで、あの手この手でインターネットのみなさんのご機嫌をうかがうハイパーメディアライターTwitter

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10

  1. /nl/articles/2205/25/news162.jpg この写真の中に1人の自衛隊員が隠れています 自衛隊が出したクイズが難問すぎる……「答え見ても分からない」と人気
  2. /nl/articles/2205/28/news020.jpg 「トップガン」はなぜ「トップガン」なのか? 「トップガン マーヴェリック」でオタクが悲鳴を上げ歓喜した理由
  3. /nl/articles/2205/28/news071.jpg 幸せそうな顔だ! 久慈暁子、結婚発表後初のインスタ更新で夫・渡邊雄太見守る観戦中の笑顔ショット公開
  4. /nl/articles/2205/27/news130.jpg 鳥居みゆき、キャンプを楽しむ1枚に青白い顔 “ホラー風”ショットに「全く知らずに見たら怖すぎる」
  5. /nl/articles/2205/27/news012.jpg 利害が一致した柴犬&子猫コンビ “ごはん”のときだけ息が合う姿に「見事なシンクロw」「笑っちゃいました」の声
  6. /nl/articles/2205/28/news068.jpg 胃がんステージ4のバレー代表・藤井直伸、清水邦広&福澤達哉と再会ショット つらい治療の中で「最高の薬です!」
  7. /nl/articles/1809/23/news019.jpg 炊飯器いっぱいに炊けまくった米…! 「5.5合炊いて」が生んだ悲劇に「全米が泣いた」「笑いすぎてしんどい」
  8. /nl/articles/2205/28/news065.jpg 漫画家急病でセクシーな女性がサツマイモの画に 「単行本では必ず修正します」
  9. /nl/articles/2205/27/news033.jpg 禍々しい136体の妖怪像が話題 学芸員が「なんのために作れられたのか不明」「類例は見つからず」という造形物が謎すぎる
  10. /nl/articles/2205/28/news063.jpg ともさかりえ、「キンキーブーツ」応援で“一方的な攻撃”受ける 根拠もないうわさで「金田一の頃も苦しめられた」

先週の総合アクセスTOP10

  1. 誰にもバレずに20年 別荘を解体中にバスルームから“とんでもないモノ”が見つかる 「わけがわからない」と困惑
  2. 「チコちゃん」マナー講師が炎上で、エガちゃんの株が上がってしまう 「エンタメの見本」「エガちゃんはやっぱり偉大」
  3. 「だめだお腹痛い」「大爆笑しました」 榎並大二郎アナ、加藤綾子に贈った“ガチャピン人形”が悲惨な姿になってしまう
  4. ジャガー横田、愛車・BMWが高速手前でエンスト 九死に一生も原因不明の故障に「新車でまだ一年半なのに…」
  5. 「志摩スペイン村」微塵も人がいないのに突如トレンド入り 「にじさんじ」周央サンゴの“正直すぎるレポ”で話題に
  6. キンコン西野、“勝手に出された婚姻届”にまさかの展開 証人欄にはお世話になっている「森田一義って名前が」
  7. 「ゆっくり茶番劇」商標取得者の所属コミュニティーが声明 商標権の完全放棄を要求
  8. 中村江里子、174センチの長女&181センチの中学生長男に驚く声 「足ながっ!!」「モデルになれそう」
  9. 「志摩スペイン村」がトレンド入り→公式ホテルの予約が急増とさらなる展開へ 広報「すごいことが起こっているぞと思った」
  10. 華原朋美、デザイン手掛けた黒ミニドレスを披露 「本当に痩せて綺麗になって」「全てが可愛すぎました」と反響