彼女と同棲中の長男に「愛してる」と鬼電する母親の恐怖 「テレフォン人生相談」先週のハイライト
相談自体も怖いけど、ヘビーリスナーならもっと怖い。
同じ相談者が一週間で二度も登場!? 「テレフォン人生相談」(ニッポン放送・月〜金曜11時〜 radiko)先週のハイライト。
今回ピックアップしたのは5月2日(木)放送の柴田理恵パーソナリティー回。実家を出て彼女と同棲している息子から子離れができない母親からの相談なのだが……。

息子はたまらないです、気持ち悪くて
相談者はバツイチの50歳女性。27歳の長男は彼女と同棲するため実家を出ており、現在は30歳の長女と同居中。
相談者の部屋で一緒に寝ていたくらい仲が良かった長男。「ママ、ママ」となついていたのに、高校生になって彼女ができたとたん「オカン」と呼ぶように。相談者はそれがショックだったようだ。
そんな長男も、もう27歳。彼女と幸せになってもらいたいという気持ちはありつつも、いまだに子離れできていない相談者は何かと理由をつけて長男へ電話をしてしまうという。その電話の内容が、他人事ながらなかなかうっとうしい。
「ちっちゃい時からの癖で『愛しとるよ』とか、『ママのこと愛しとる?』とか聞いてしまうもんで。息子もアホやもんで『愛してるよ』って言うで、彼女が怒るって言うんですわ」
「そりゃそうだわ」
「息子が恋人やと思っとったもんで……アカンのやと分かってるんですけど」
この日のアドバイザーは幼児教育研究の大原敬子。自身も息子を持つ大原は、自立していく子どもに対して感じる母親のさびしさに一定の共感を示しつつも、相談者が長男を「子ども」ではなく「男」として見ているのではないかと指摘する。
「(長男を)男と女の感覚で見るようになったと思うんですよ」「(問題は)子離れじゃなくて心の中の執着です」
友人からは「彼氏でも作ったら?」と言われているようだが、別れた夫を「クズ男」と言い切り、もう男はこりごりだと語る相談者。
「で、息子さんが夫代わりになってるわけ?」
「……そうですね。理想の息子に育て上げたと思っています」
彼女と何かにつけ張り合っているという相談者を、「息子はたまらないです、気持ち悪くて」と切り捨てる大原。そこで「あえて放っておく」テクニックを提案する。
「人間の心理っていうのは、追いかけられれば追いかけられるほど恐怖になるんです。男女間でも夫婦関係でもすべて」
さびしくても、息子の方から電話がかかってくるまで辛抱する。
「それで最後に『電話また待ってるから』『ホントーに待ってるよ』っていうとね、息子さん、その言葉だけ残るんですよ」「息子さんの方がしゃべりたくなるんです」
そ、そうかな? 放っておかれたら、そのままいつまでも連絡してこない息子も少なくなさそうだけど……。まあ、過剰に「女」感を出してガンガン電話をかけてくる母親よりは、優しく接しようという気持ちにはなるか。
「テレフォン人生相談」依存症なのでは!?
ここまでは「テレフォン人生相談」にありがちな、息子に依存してしまっているちょっと厄介な母親の相談だが、ヘビーリスナーは気付いてしまったんじゃないだろうか。「この相談者、月曜日にも出てなかった?」と。
聴き直してみると特徴的な関西弁や声質など、すんごく似ている。さらにSNS上では「同じ相談者が2018年にも登場していたのでは?」と話題になっていた。
相談者の家族構成を振り返ってみると、2018年7月10日放送分は相談者46歳女性(バツイチ)。長女27歳(同居)、長男24歳(彼女と同棲中)。
2019年4月29日(月)放送分は相談者48歳女性。長女28歳(同居)、長男25歳(彼女と同棲中)。
そして今回紹介した2019年5月2日(木)放送分は相談者が50歳女性(バツイチ)。長女30歳(同居)、長男27歳(彼女と同棲中)。
年齢設定が微妙に変わっているが、家族構成は同じ。録音した相談をかなり長期間にわたってストックしており、実際に収録した時から、だいぶ時間が経ってから放送される可能性もあるのだと考えれば辻褄は合う。
相談内容を振り返ってみよう。
2018年の放送では、母子家庭ということもあり弟の面倒をよく見てくれていた長女が、長男が同棲をはじめて実家を出ていったことで、やたらとスキンシップを求めてくるようになり、赤ちゃん返りのような状態になっているという相談。この時はアドバイザーの三石由紀子に「アナタの子育て、成功しましたよ!」と絶賛されていた。
2019年4月29日(月)の放送では、両親から愛を受けてこなかったと感じている相談者が、人に嫌われたくないがために、やたらとおごりまくってしまうと告白。娘にも心配をかけていて、「ママと離れたくないから結婚しない」と言われているようだ。
そして2019年5月2日(木)放送回では、長男にガッツリ依存。
同一人物だという確証はないものの、この相談者、とにかく依存されたり依存したり、家族との距離感が上手く取れていない人なんだと感じる。
そしてもっと感じるのが、オンエアされた3回に限らず、日々すさまじいイキオイで「テレフォン人生相談」に電話をかけているのでは!? ……ということ。そうだとしたら、もはや「テレフォン人生相談」に依存している状態だ。
4度目の登場もあるのか!? ……ちょっと期待してしまう。
北村ヂン
文章からイラスト、漫画、映像まで、あの手この手でインターネットのみなさんのご機嫌をうかがうハイパーメディアライターTwitter
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