「スガキヤ」と「ドムドムハンバーガー」が一緒になる――。
そんなニュースが10月2日に発表されました。スガキヤを運営するスガキコシステムズが、ドムドムハンバーガーを展開するドムドムフードサービスをグループ会社化したのです。

ラーメンやソフトクリームでおなじみのスガキヤと、個性的なハンバーガーや「どむぞうくん」で知られるドムドム。どちらも親しまれているチェーンですが、これまであまり接点があるようには見えません。
「なぜ、この2社が一緒に?」
そんな疑問を持った人も多かったのではないでしょうか。そこで、スガキコシステムズの宮地紫野さん(マーケティング本部)に話を聞きました。
実は、少しずつ近づいていた
今回のグループ化は、いきなり決まったわけではありません。スガキコシステムズは2025年12月にドムドムフードサービスへ一部出資。その後、2026年7月には名古屋市・大須に「ドムドムハンバーガー 大須万松寺通店」をオープンしました。

“東海地方での復活”に合わせて、コラボグッズも販売しました。その中でも目を引くのが、新たに仲間入りしたぞうさん「スガキン」です。ピカピカした金色のボディに、シルバーの耳としっぽ。スガキヤのキャラクター「スーちゃん」と、ドムドムの「どむぞう」を掛け合わせたような存在です。
この「スガキン」は想定を上回るペースで売れたほか、「スーちゃんとどむぞう」のTシャツやトートバッグ、キャップなども好調だったといいます。


では、なぜドムドムだったのでしょうか。スガキコシステムズが注目したのは、ドムドムの「ブランドの育て方」でした。
「ドムドムさんは商品を売るだけでなく、商品をきっかけにお客さまとの接点を広げることが非常にうまい。ユニークな商品開発だけでなく、コラボレーションやグッズなど、飲食店の枠を超えてブランドを育てているところに魅力を感じました」
どうやら、スガキヤが見ていたのはハンバーガーだけではなかったようです。
両社の縁
ドムドムといえば、「丸ごと!!カニバーガー」や「お好み焼きバーガー」のように、「なぜこれをハンバーガーに?」と思うような商品もおなじみです。こうした自由な発想は、スガキヤにとっても新鮮だったようです。
「スガキヤにも商品開発の文化はありますが、ドムドムさんには私たちとは違う発想があります。一緒になることで、お互いの良いところを取り入れていければと思っています」


ラーメンとハンバーガー。食べ物は違っても、「次は何を出そう?」と考えるところでは、意外と近いのかもしれません。
もちろん、ドムドムが得るものもあります。スガキコシステムズは約300店舗を展開していて、多店舗運営や人材、物流・調達などのノウハウを持っています。
「ドムドムさんには、ブランドを面白く見せる力がある。一方で、スガキヤには長年の店舗運営で培ってきた仕組みがある。こうした違いを生かすことで、双方がより積極的に出店していけるのではないでしょうか」
その一例が、スガキヤの店舗跡地に入った大須万松寺通店です。東海地方から一度姿を消したドムドムが、スガキヤの跡地に戻ってきた。意外な形で、両社の縁がつながっていたのです。
来春には「隣同士」も?
次の動きも気になります。スガキヤは約20年ぶりとなる関東再進出を決め、今後3年間で関東圏に50店舗を出店する計画です。一方、ドムドムも関東を中心に店舗を展開しています。
来春には、両ブランドが同じ商業施設に出店する予定もあるそうです。隣り合って店を構えることで、これまで接点のなかったお客に知ってもらう機会にもなりそうです。
「併設店限定のコラボ商品を検討しています。具体的なことは何も決まっていませんが、両社の強みを生かして、他にはない魅力的な商品を提供していきたいですね」


改めて考えると、なかなか不思議な組み合わせです。でも、ドムドムには「丸ごと!!カニバーガー」のような商品があります。スガキヤにはラーメンとソフトクリームがあります。そう考えると、この2社に「普通」を求めるほうが間違っているのかもしれません。
ラーメンとハンバーガー。これまで別々だった2つのブランドが、これからは一緒です。味も話題も“相性バッチリ”となるのでしょうか。


