傭兵の頭となって殲滅を目指す「羅刹 ‐Alternative‐」(1/2 ページ)
PCゲームで人気を博した「羅刹」および「羅刹・斬」をひとつにまとめ、さらなる追加要素を加えたリアルタイムストラテジー(RTS)「羅刹 ‐Alternative‐」がPS2に登場。
工画堂スタジオと日本一スタジオが今夏発売を目指して開発を進めているプレイステーション2用ソフト「羅刹 ‐Alternative‐」(オルタネイティブ)は、PCソフトとして発売された「羅刹」(2001年12月7日発売)と「羅刹・斬」(2002年10月18日発売)をひとつにまとめ、さらにキャラクターデザインを刷新、オリジナルシナリオ追加、新マップ追加など、移植の枠を飛び越えた作品となる。
主人公は傭兵ギルドの頭(かしら)
あらすじ
今よりはるか遠き未来。増大し続ける人口に危機感を覚えた人類は、その拠り所を宇宙に求め、発達した科学力を用いて様々な場所に散らばっていた。
この時代には、2つの強大な勢力があった。1つは強大な組織力を有す「銀河系地球連邦政府」(以下、地球連邦)。強すぎる力は独裁に変わり、人々の恐怖の対象となっていた。そして救世の名の下に、地球連邦に反旗を翻し登場したのが、もう1つの勢力である「ディック惑星連合」である。
2つの勢力の対立は、2度の大戦を巻き起こした。殺し、殺され、奪い、奪われ……。その繰り返しは宇宙を疲弊させ、人々の心に大きな傷痕を残すまでに至った。
西暦4962年―――2つの大戦の傷がようやく癒えた頃―――惑星X02にて、地球連邦とディック惑星連合の間で小規模戦闘が勃発。
主人公は、大戦の中で生まれた「殺す事を生業とする者達」が集う「傭兵ギルド」に所属する「頭」(かしら)として、傭兵を率い、両軍の依頼をこなしていく事になる。
傭兵ギルドに所属する傭兵団の頭である主人公は、「地球連邦」「ディック惑星連合」のどちらの味方でもない。報酬さえ支払えれば、どちらの命令でも遂行する中立的立場でもある。ゲームが始まれば様々なミッションをこなすことになるのだが、プレイヤーは両軍からの依頼を受け、ミッション遂行を目指すことになる。
主人公は男女2人から選択。本作では、複数のエンディングが存在する「マルチエンディング」を採用しており、主人公の性別によってイベントが若干変化することがある。ただし、エンディング自体はどちらでもすべてを見ることができる。
ゲームシステム
「羅刹−Alternative-」は、リアルタイムストラテジー(以下、RTS)を採用している。RTSとは、戦闘中に時間がリアルタイムに流れ、敵が常に移動しているシミュレーションゲームのこと。味方の行動がすべて終了してから敵の行動に移る、いわゆる「ターン制」をとったシミュレーションゲームとは一線を画す。リアルタイムに移動し、攻撃を仕掛けてくる敵に瞬時に対応し、ミッション遂行のプランを立てなくてはならないなど、常に緊迫した展開を楽しむことができる。ただし、本作では時間を好きなタイミングで止めて命令を出すことができるので、RTS初心者でも安心して遊べる。
ここからは、ゲームの流れを説明していこう。
1:主人公(お頭)の選択
先にも述べたようにまずは主人公をセレクト。男女によって力量の差はないが、イベントの変更あり。過去の選択で、率いる傭兵団の構成や主人公の能力が大きく変わる。つまり重要なのは主人公の過去。数種類ある中で、どんな過去を背負っているかで主人公の素質や率いる傭兵段の戦力、資金入手などに大きく影響してくる。過去の経歴が華々しいほど、ゲーム攻略の難易度が低くなる設定だ。
2:戦闘パート
RTSを採用しているため、もちろん戦闘はリアルタイムで行われる。味方の傭兵が戦地に降り立ったら、各傭兵それぞれに「移動」「攻撃」などの指示を出す。本作では、時間を好きなタイミングで止めることが可能。熟考が必要な際は迷わず止めないと、あっという間に時間は流れ、場合によっては敵の奇襲に合い、味方が甚大な被害を被ることになる。常に状況を見極めて的確な指示を出すことが求められる。
【移動】
【攻撃】
【建物制圧】
【罠設置】
3.インターミッション
ミッションを完了すると、インターミッションパートに移行。戦闘パートの結果によって、報酬を獲得する。ここでは、次のミッションについての作戦指令を受けたり、武器の売買、生体装甲の強化など、戦闘の準備を整えることになる。基本的に、「インターミッション」→「戦闘」→「インターミッション」→「戦闘」というような流れになっている。
キャラクターは戦闘で経験値を得ることで、レベルアップしていく。PCオリジナル「羅刹」では、インターミッション時に“ドーピング”を行うことで、キャラクターを強化するシステムだったが、「羅刹 -Alternative-」では経験値制を採用しており、RPG色の強いシステムに変更されている。
生体装甲について
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