レビュー
2005/10/24 16:39 更新

「クリティカル ベロシティ」レビュー:
大都会という迷宮を駆け抜ける、ポップでホットな爆走野郎たちの大冒険 (3/4)


前のページ | 1 2 3 4 | 次のページ

手に入れた報酬で効率的なチェーンアップを計れ

 ドライビングゲームといえば、カスタマイズ機能も欠かせないが、本作にももちろん用意されている。街のあちこちにショップがあり、ここで新車やパーツを購入することができるのである。

 さて、実はカスタマイズは、クリティカル ベロシティの特徴が端的に現れれた箇所なのだ。特徴というより、ゲームの基本的なコンセプトと言えるかもしれない。それでは、説明に先立ち、車のステータスを確認していこう。

車のステータス
SPEED:最高速度
ACCELERATION:加速力
BRAKING:ブレーキ性能
HANDLING:ハンドル性能
ON-ROAD:オンロードでのグリップ性能
OFF-ROAD:オフロードでのグリップ性能
OFFENCE:車の攻撃力
HIT POINT:車の耐久力

 見れば一目瞭然、通常のドライビングゲームでは、まず見られないユニークな設定であるのが分かるだろうか。これに加えて、車の重量というデータもある。「チューニング」、「アシスト」、「ニトロ」という3種類の方法を使って、これらのステータスをアップさせていくのが、カスタマイズの役割だ。

 8種類のステータスのうち、HANDLINGを除いたステータスを強化するのがチューニング、正確にはチューニングスロットとなる。スロットという名の通り、これはそのままパーツの装備欄と言っていい。つまり、「最高速度+1」とか「加速度+1」といったパーツを購入してきて、該当するスロットに装備するのである。これはもう、車のカスタマイズというより、RPGの装備変更に近い。

 次のアシストになると、もっとRPGっぽくなってくる。このスロットでは、OFFENCEとHIT POINTの増強と、車体重量の軽減ができる。自分の車をぶつけて目標の車を破壊するミッションがあることは前述したが、こうしたときに役立つのが、このスロットによる改良なのだ。

photo

車体重量を軽くすると、運動性能は向上するが、OFFENCEやHIT POINTは下がる。いわば、スピード重視の軽戦士を作るという発想だ

 3番目のニトロは、ブースト用のニトロパーツを追加するスロットとなる。ニトロは最近のドライビングゲームではメジャーなパーツだが、一般の公道でニトロを使って加速するというのは、やはりリアル指向とは一線を画する考え方だと言えるだろう。

photo

購入したパーツは装備しなければ効果を発揮しない。このとき、同じ個所を強化するパーツは同時に使えない。例えば、最高速度と加速度はともにエンジンを強化するパーツなので、どちらか1つを選ぶことになる

 こうしたシステムを聞くと、車に詳しい人はイヤになってしまうかもしれないが、これこそがクリティカル ベロシティを貫いているものなのだ。リアルに車を追求するのではなく、遊び心をたっぷり盛り込んで、暴走という行為をコミック的に楽しむ。ハンパにリアルなシステムではなく、ここまで開き直っているからこそ、逆に車好きでも笑って楽しめるではないだろうか。

 ちなみに、ショップで扱っている商品は、シナリオモードを進めるのにともなって次第に増えていく。後になればなるほど、強力なパーツが販売されるので、獲得した報酬をどこで使っていくかがゲーム攻略に影響してくるだろう。性能の低さを腕でカバーできればいいのだが、中にはある程度性能を上げておかないとタイム的にキビしいミッションなどもある。このあたり、プレーヤーの判断が問われるところだ。

指先だけではなく、頭脳も駆使するのがクリアの早道

前のページ | 1 2 3 4 | 次のページ

[水野隆志,ITmedia]

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.