新しき血の導入――既存のイメージを覆した意欲作に思わず脱帽:「biohazard4」レビュー(2/3 ページ)
無防備な「アシュリー」を、高い知能を持った敵から守り抜く醍醐味
本作の主目的となっている大統領の娘「アシュリー」の救出。本編中では、アシュリーと行動を共にする場面もある。一緒に動かなければいけない時のアシュリーは、プレーヤーにとっては足枷のなにものでもない。敵は真っ先にアシュリーを連れ去ろうと近づいてくるためだ。
しかし、そのアシュリーを守り抜き、また多くの場面で共に力を合わせて先に進む時は、プレーヤーに新たな感覚を与えてくれるだろう。従来のシリーズではなかった、守り抜くという行動理念は、今までにない戦略を要求される場面もある。それらを越えた時の安堵感は、実際にプレイして感じ取ってもらうしかない。
また、本作に出てくる敵は、バイオシリーズでお馴染みとなっている「ゾンビ」ではない。うめき声を挙げていただけのゾンビと違い、武器を使い、知能もある。家に入ってもドアを開けて入ってこようとするだけでなく、ハシゴを使い2階の窓から入ってくる場合もあるのだ。敵の行動力はかなりのもので、最初のうちは圧倒されるかもしれない。いかに敵との駆け引きをこなし、先へ進むかが本作の攻略のカギとも言える。また、前述した通り、敵はアシュリーをさらう事を主とする場面もあるため、臨機応変に戦い方を変える必要性もあるのだ。アシュリーとの行動、新たな敵の行動力、これらを乗り切っていくことが「4」の醍醐味と言っても過言ではない。
武器のカスタマイズをさせる試みと、セーブ回数に制限をつけなかった大英断
さらに多くの新要素が入っているが、大きなところでは「武器商人」と「セーブとコンティニュー」が挙げられるだろう。武器商人は本編中に手に入れたお金(Peseta)を使う事で、様々な商品を買う事ができる。ショットガンなどの武器も売っていれば、宝の地図やアタッシュケースなど特殊な商品も扱っている。お金を増やすには、敵を倒すか、マップ中に落ちているものを拾う、もしくはスピネルなどのお宝を売るしかないため、いかに効率よく買い物をしていくかが重要と言える。また、武器商人はカスタマイズもしてくれるため、どの武器の何を強くするかを考えていかなければ、すぐにお金が足りなくなってしまう。この辺も戦略性として考えさせられる部分だ。
そして、なんと言っても「セーブとコンティニュー」は、既存のシリーズと完全に一線を画すものになった。バイオシリーズと言えば、「インクリボン」というアイテムによって、セーブ回数に限りがあるのが常。そのセーブをどこで行なうかが、かなり重要な要素となっていたが、本作ではセーブ回数に制限はまったくない。タイプライターに近づき、調べるだけでセーブができるようなっており、何度でも可能だ。
また、レオンが倒れる、アシュリーが倒れる、アシュリーが連れ去られるなどの状況になるとゲームオーバーになるが、この時にコンティニューができるようになった。しかも、回数に制限がなく、コンティニューした場合はその直前の状態から始まる。これにより、生きるか死ぬかの極限を味あわされる部分が希薄になったのは否めない。セーブにしてもコンティニューにしても、回数がいくら増えても隠し要素に絡むペナルティーになるような事はなく、ただ記録として残るだけなのだ。あとは、プレーヤー自身に委ねられていると言える。
既存のバイオシリーズを脱却した「4」をプレイすべし
この項では、シリーズ未プレイのユーザー、もしくは、過去のシリーズは触っているが「4」をまだ遊んでいない人への指標を書きたいと思う。まず、従来のバイオシリーズとは、確実に違うゲームになっている事を理解してほしい。
「ビハインドカメラ」と「フリーターゲット」という2つの大きな新機軸は、新たなバイオの楽しみ方を提供してくれている。今までと違い、自分の視界に近い視点から見えていない敵が、突然背後から襲ってくる恐怖を体験してほしい。また、音声をステレオで聞いていれば、敵の荒い息が右だけから聞こえてくるなどの視覚だけでなく聴覚も刺激する緊張感は相当なものだ。そのためには、ぜひヘッドフォンをしてプレイすることをオススメしたい。
「バイオシリーズは難しい」や「アクションゲームが苦手」という人にもぜひプレイをしてほしい作品。セーブ回数に制限はないうえ、コンティニューもできる。もし腕に自身がないなら、PS2版に新たに搭載された「AMATEUR(アマチュア)」ランクでプレイしてみるのもいいだろう。難易度はかなり低く設定されているが、ストーリーは変わらないので、「4」を存分に楽しめると思う。そして、過去のシリーズを遊んできた人には、絶対にプレイをすることをオススメする。新しいバイオハザードを存分に味わいつつ、「2」からの伏線を堪能してもらいたいと思う。また、バイオらしさは、間違いなく残っているので、テイストや雰囲気に関しては問題ないだろう。
PS2版専用モード「the another order」は、GC版「4」を遊んだ人こそプレイすべき
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
-
ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
-
「懐かしい」 ハードオフで“30年前のPC”を購入→Windows 95をインストールしたら“驚きの結果”に!
-
「靴下屋」運営のタビオ、SNSアカウント炎上を受け「不適切投稿に関するお詫び」発表 「破れないストッキング」についてのやりとりが発端
-
餓死寸前でうなり声を上げていた野犬を保護→“6年後の姿”が大きな話題に! さらに2年後の現在を飼い主に聞いた
-
毛糸でフリルをたくさん編んでいくと…… ため息がもれるほどかわいい“まるで天使”なアイテムに「一目惚れしてしまいました」「うちの子に作りたい!」
-
「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
-
放置された池でレアな魚を狙っていた親子に、想定外の事態 目にしたショッキングな光景に悲しむ声が続々
-
脱北した女性たちが初めて“日本のお寿司”を食べたら…… 胸がつまる現実に考えさせられる 「泣いてしまった」「心打たれました」
-
父「若いころはモテた」→息子は半信半疑だったが…… 当時の“間違いなく大人気の姿”に40万いいね「いい年の取り方」【海外】
- イモトアヤコ、購入した“圧倒的人気車”が思わぬ勘違いを招く スーパーで「後ろから警備員さんが」
- 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
- パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
- 高校生のときに付き合い始めた2人→10年後…… 現在の姿に「めっちゃキュンってした」「まるで映画の世界」と1000万表示突破
- 大谷翔平の妻・真美子さん、ZARA「8000円ニット」を着用? 「似合ってる」「シンプルで華やか」
- 新幹線で「高級ウイスキー」を注文→“予想外のサイズ”に仰天 「むしろすげえ」「家に飾りたい」 投稿者に感想を聞いた
- 高校生時代に父と撮った写真を、29年後に再現したら……再生数1000万回超えの反響 さらに2年後の現在は、投稿者に話を聞いた
- 散歩中、急にテンションが下がった柴犬→足元を見てみると…… 「そんなことあります?」まさかの原因が860万表示「かわいそうだけどかわいい」
- コメダのテイクアウトで油断して“すさまじい量”になってしまった写真があるある 受け取ったその後はどうなったのか聞いた
- 「やめてくれ」 会社で使った“伝言メモ”にクレーム→“思わず二度見”の実物が200万表示 「頭に入ってこない」
- 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
- 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
- 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
- アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
- 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
- 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
- ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
- 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
- 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
- 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」