高橋名人も舌を巻いた「SUDOKU 数独チャンピオンシップ」開催

ハドソンのニンテンドーDSソフト「SUDOKU 数独」発売記念イベントとして、「ハドソン・ニコリ『SUDOKU 数独』チャンピオンシップ2006」が開催された。解説者として参加した高橋名人だが、「解くのが早すぎて解説できません」とか……。

» 2006年03月27日 00時00分 公開
[今藤弘一,ITmedia]

 「SUDOKU 数独」(以下、数独)は、1〜9までの数字で9×9(81個)のマス目を埋めていくパズルゲーム。ただし、“縦・横の各列および、太線で囲まれた3×3のブロックに同じ数字が入ってはいけない”というルールのため、無数のパターンを思考しなくてはならず、世界中のパズルファンを夢中にさせているゲームだ。

 今回は短い告知期間にもかかわらず、多くの参加者が来場。ニコリから発売されている書籍「数独」ファンだけでなく、ゲームソフトから数独の世界に入ったと思われる人たちも多かった。会場には解説者として高橋名人も登場した。

画像画像画像 ニンテンドーDSソフト「パズルシリーズVol.3 『SUDOKU 数独』」

 大会は予選(「レベル:やさしい」で45分間に何問解けるか)、決勝(「レベル:ふつう」で30分間に何問解けるか)で行われた。ただし、ひたすら必死にパズルと向き合うというゲームのためか、通常のゲームイベントとは異なり、何とも言えない緊張感と静けさの中、大会が進行していく……。予選終了後に高橋名人は「1985年からゲーム大会を経験しているけど、こんなに静かなイベントは初めて」とコメント。

画像画像 静かに、しかし熱い戦いがくり広げられている予選。ゲームイベントにもかかわらず、しわぶき1つできない緊張感が漂うのは、わたしも初めての経験だ
画像 おなじみ高橋名人も解説者として登場

 予選の結果、10名が決勝へ進出。1位の人は15問解いたのだが、これは1問にかける時間が平均3分。高橋名人も、いまでは3分程度で解けるが、初めて解いたときは8分くらいかかったとか。

 このあと決勝に残った人は別室へ移動してプレイ。予選会場では高橋名人とニコリの金元信彦氏により、決勝を戦っている人の画面を見ながらの解説が行われた。

画像 決勝進出者は10名なのだが、10位となった人が4人いたため、急きょ“はや解き”での10位決定戦が行われた
画像 その結果決勝戦に進出した10名が決定
画像 優勝者にはトロフィーと賞状、ニンテンドーDS Lite+ハドソンのパズルシリーズ3作、準優勝者と第3位には賞状、ニンテンドーDS Lite+ハドソンのパズルシリーズ3作が贈られる

 しかしいざ決勝が行われると、予選がウォームアップになったのか、予選よりも難しいはずのレベルにもかかわらず、3分を切るタイムで解く決勝進出者も。これには金元氏も「驚異の世界です」と語り、高橋名人も「レベルが高くてとても解説できないんで、ふつうにしゃべっていましょうか」といった感じに。なお金元氏によると、数独の解き方は人それぞれ千差万別だとか。このため解き方にその人の“クセ”がかなり出るようだ。「分からない……。ああ、1から始めて順番に追いかけているんですね」(金元氏)、「うーん。どこから考えていっているんでしょう。ああここは、そうですね3ですね」(高橋名人)というシーンが多かった。

 しかしプレイを見ていると、そのプレーヤーの“頭の中”をかいま見ている気がして、非常に興味深かった。ゲームソフトならば、カーソルの移動の仕方でどのマスを見ているのか分かるし、数字の入れ方で、いま何を考えているのかが一目で分かるからだ。このためか、予選参加者のほとんどが、決勝が始まったあとも帰らずに、決勝進出者のプレイをじっと見ていたのも印象的だった。これからの解き方の参考にしているのかもしれない。

画像 決勝はこの場で行われた。ここもまた静かに、そして緊張感の中、自分と向き合いながらの熱いバトルがくり広げられた
画像画像 こちらは予選会場での解説風景。写真右はニコリの金元氏。名人の解説もおもしろかったが、決勝参加者のプレイを見るだけでも楽しい。高橋名人によるとネット公開するとのことなので、是非一度見てほしい

 結果として、優勝と準優勝、そして3位が決まったものの、同じ回答数で、かかった時間の差により勝敗が決まるなど、かなり高レベルな戦いだった。終了後高橋名人は「今度は予選でもしゃべられるようにしたいと思うが、かつて『スターソルジャー』や『ヘクター』のイベントもやったけど、こういう“頭を使う大会”というのもいいですね。これからも数独のイベントを続けていきたいが、段位の大会を作ったりしてもっと盛り上げていきたい」と語っていた。

画像

パズルシリーズVol.3 「SUDOKU 数独」

画像

対応機種:ニンテンドーDS

発売日:発売中

価格(税込):2940円


(C)2006 HUDSON SOFT (C)2006 nikoli


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2409/15/news052.jpg 高校3年生で出会った2人が、15年後…… 世界中が感動した姿に「泣いてしまった」「幸せを分けてくださりありがとう」【タイ】
  2. /nl/articles/2409/14/news009.jpg そうはならんやろ “バラの絵”を芸術的に描いたら……“まさかの結果”が200万再生 「予想を超えてきた」【海外】
  3. /nl/articles/2409/15/news006.jpg 「なんじゃこりゃ」 ハードオフでジャンク品発見→“思わず目を疑う”値札に「正直過ぎて草生える」
  4. /nl/articles/2409/14/news005.jpg 【今日の計算】「5+6×4+1」を計算せよ
  5. /nl/articles/2409/13/news083.jpg 「SPY×FAMILY」“アーニャ語”っぽい駅名が発見される→「ワロタ」 「シュール」と“8.1万いいね”
  6. /nl/articles/2409/12/news131.jpg 「天才だわ」「センスの塊」 ごく普通の茶封筒 → 超絶オシャレなアイテムに変身! プロのアイデアが280万再生「こんなのもらったらうれしい」
  7. /nl/articles/2409/11/news120.jpg 「やば絵文字」見つけた―― LINEで送られてきた“見たこともない絵文字”の正体が予想外 「え、ほしい」「どうやって使うんや」
  8. /nl/articles/2409/15/news051.jpg 「カードキャプターさくらになりたい」 子どものころの夢を実現させた人に反響→「これは本物だ……」と8.4万いいね
  9. /nl/articles/2409/13/news079.jpg 「脳がおかしくなった」 新宿駅を出る→“まさかの光景”に思わず三度見 「意味わからん」「田舎者にはマジでダンジョン」
  10. /nl/articles/2409/14/news006.jpg これは憧れる…… “1人暮らし歴5年”のこだわりがつまった“1K7畳”に反響 「なんておしゃれ」の声
先週の総合アクセスTOP10
  1. “緑の枝付きどんぐり”をうっかり持ち帰ると、ある日…… とんでもない目にあう前に注意「危ないところだった」
  2. 食べた桃の種を土に植え、4年育てたら…… 想像を超える成長→果実を大収穫する様子に「感動しました」「素晴らしい記録」
  3. 「天才!」 人気料理研究家による“目玉焼きの作り方”が目からウロコ 今すぐ試したいライフハックに「初めて知りました!」
  4. 義母「お米を送りました」→思わず二度見な“手紙”に11万いいね 「憧れる」「こういう大人になりたい」と感嘆の声
  5. 「しまむら」に行った58歳父→買ってきたTシャツが“まさかのデザイン”で3万いいね! 「同じ年だから気持ちわかる」「欲しい!」
  6. 猛毒ガエルをしゃぶった30分後、口がとんでもないことに…… 直視できない異常症状に「死なないで」「この人が苦しむってよっぽど」
  7. 33歳の「西郷どん」二神光さん、バイク転倒事故での急逝に衝撃 1年前の共演者は“願い”明かし「叶わないなんて」
  8. 「コレ入れると草が生えない」 外構工事のプロがやっている“究極の雑草対策”に注目
  9. 「へー知らんかった」 わずか7年で“消えた駅” 東京メトロが明かす“知れば納得の歴史” 「だからあんなに……」
  10. 秋葉原のトレカ店が“買い占め被害” 近隣店とその常連客が共謀し“全口購入の人員確保” 「大変遺憾で残念な限り」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 釣れたキジハタを1年飼ったら……飼い主も驚きの姿に「もはや魚じゃない」「もう家族やね」 半年後の現在について飼い主に聞いた
  2. 「もうこんな状態」 パリ五輪スケボーのメダリストが「現在のメダル」公開→たった1週間での“劣化”に衝撃
  3. 「コミケで出会った“金髪で毛先が水色”の子は誰?」→ネット民の集合知でスピード解決! 「優しい世界w」「オタクネットワークつよい」
  4. 庭で見つけた“変なイモムシ”を8カ月育てたら…… とんでもない生物の誕生に「神秘的」「思った以上に可愛い」
  5. 「米国人には想定できない」 テスラが認識できない日本の“あるもの”が盲点だった 「そのうちアップデートでしれっと認識しそう」
  6. ヒマワリの絵に隠れている「ねこ」はどこだ? 見つかると気持ちいい“隠し絵クイズ”に挑戦しよう
  7. 「昔はたくさんの女性の誘いを断った」と話す父、半信半疑の娘だったが…… 当時の姿に驚きの770万いいね「タイムマシンで彼に会いに行く」【海外】
  8. 鯉の池で大量発生した水草を除去していたら…… 出くわした“神々しい生物”の姿に「関東圏では高額」「なんて大変な…」
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「なんでこんなに似てるの」 2つのJR駅を比較→“想像以上の激似”に「駅名だけ入れ替えても気づかなそう」