Wiiのセガタイトル「SONIC WILD FIRE」と「Super Monkey Ball:BANANA BLITZ」E3 2006「Wii27番勝負」(その7)(2/2 ページ)

» 2006年05月12日 13時33分 公開
[仗桐安,ITmedia]
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相変わらずのノンストップアクションに酔う

画像 画面の説明を見つつ、スタッフの説明を聞き、操作の概要をつかむことができた

 「SONIC WILD FIRE」の試遊台も、他のタイトル同様に何10分も待たなくてはプレイできない状態だった。待っているあいだにプレイ画面を眺めることはできるのだが、そこでの印象はドリームキャスト版「ソニックアドベンチャー」から連綿と続く、3Dソニックのハイスピードアクションそのものだった。もちろんアクションの質の高さはそのままに、グラフィック面での強化は感じられたのだが、さて、実際の操作感はどうなのだろうか。

画像 障害物や敵にあたればスピードが止まってしまうが、ダッシュボードに乗れば再び音速の波に包まれる

 長い間待ち続け、ようやく試遊の機会を得た筆者は、Wiiリモコンを横向きに持ち、スタッフの説明を聞いた。今作の操作はWiiのレースゲーム「EXCITE TRUCK」などと似通ったもので、横向きに握ったWiiリモコンを左に傾ければソニックが左に移動し、右に傾ければ右に移動する。右手の親指で押せる「2」のボタンを押せば、減速したうえでジャンプ、そして特に面白いと思ったのが、Wiiリモコンを腕を折り曲げるようにして手前にぐいっと引くことで後ろに向かって移動できるということだ。また、画面右下のゲージが溜まっているときにWiiリモコンをシェイクすると、ターボダッシュな状態になり、画面のエフェクトは、まさに音速のごとき効果を出すようになる。

画像 今作でも旧作同様、フィールド内に点在するリングを拾い集めることになるようだ

 前に向かって移動するためのボタンは存在しない。ファンならお分かりかと思うが、ソニックのスピーディーなアクションは、常に前へ前へと進むあの風を切るような演出が魅力だ。今作においてそのスピード感は極まっており、ソニックはぐんぐんぐんぐんと前に進む。フィールド上にある障害物をよけ、リングを取り、敵の攻撃をかわすために、プレーヤーはWiiリモコンをくいっくいっと傾け、ソニックとの一体化を図る。

 デモ版ということもあるのだろうが、実に目まぐるしくいろんな空気を持ったロケーションが描かれ、ジャングルの水辺、遺跡、近代的な建物など、飽きることなく次から次へと場面が切り替わった。もちろんそれらは全てシームレスで、ソニックの圧倒的なスピードに終始酔いしれることができた。

画像画像 こういった局面では慎重にWiiリモコンを傾ける必要がある。失敗すればピンチに陥るのだ

 E3でのプレイアブル内容では1つのステージをクリアした時点で終了だったが、実際の製品版ではナックルズやテイルズなども登場するだろう。筆者の予想としては、各キャラクターごとにWiiリモコンの使い方が全く違うのではないかと考えている。それぞれの特徴を活かした斬新なアクションに期待したいところだ。

画像画像 立ちはだかる新たな敵キャラ。倒すか避けるかぶつかるか、ジャンプのタイミングが命だ

 今回のデモ版をプレイしてみて、より速くよりかっこよくより気持ちよい体験をさせてくれるソニックシリーズの本気の新作が、Wiiで登場するという確信を得ることができた。ソニックファンは今後の情報を見逃さないでほしい。

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