あなたは今の仕事で満足してる?――転職しまくり「FFIII」で職人を目指す「ファイナルファンタジーIII」レビュー(2/4 ページ)

» 2006年09月08日 00時00分 公開
[仗桐安,ITmedia]
本作をプレイしている友達に手紙を書いてみよう。友達や各キャラクターと手紙の交換をしていると、何かいいことがあるかもしれないよ……とだけ言っておこう

 なお、ニンテンドーDSならではの追加要素として挙げられるのが“モグネット”だ。街や村でモーグリに話しかけることで、他のプレーヤーやゲーム中のサブキャラクターと手紙のやりとりができるというもの。これはニンテンドーWi-Fiコネクションにも対応しており、遠くにいる友達や登場人物に手紙を送ったり、手紙をもらったりすることも可能だ。手紙で攻略情報をやりとりする、などという使い方も面白いかもしれない。

 ただ、あくまでもモグネットはオマケ的な要素。FC版ではおなじみの“あるジョブ”を手に入れるための絶対条件ではあるが、これがなくともゲームの流れに影響を与えることはない。だが、せっかくWi-Fiに対応しているのだから、ガツガツ冒険するだけでなく、友人や登場キャラに手紙を出してみてはいかがだろうか?


敵をタッチして攻撃対象を選ぶこともできる。十字ボタンとタッチペン、どっちでプレイするかはプレーヤーの自由だ

 ニンテンドーDS独自の要素といえば、もうひとつ。タッチペンによる操作でもほぼすべてのコマンドやアクションが可能なように作られているのは、細かくてうれしい配慮だといえる。ペンを置いたところにキャラが走っていくし、画面の端をつつけばメニューが出たりするのだ。筆者の場合は、普通に十字ボタンとAボタンたちを駆使した操作を選択したが、何の先入観もなければ、もしかしたらタッチペンでの操作のほうが軽快だったりするかもしれない。実際にやってみて、プレイしやすいほうでやってみてほしい。

突然ですが、ここで極めて私的なプレイリポートに突入いたします

冒険へ!

 ここからは、筆者の私的なプレイリポートの体裁で進めていくことにする。かつてFC版「FF III」にハマったが、細部はけっこう忘れている筆者は、半分経験者で半分初心者と言っていい。そんな筆者がさまざまなジョブに浮気をしつつ、ストーリー後半で到達した過酷な職人の道をお伝えしよう。

 まずは電源を入れて(当たり前だ)プレイ開始。オープニングムービーを観て(おそらくクチがぽかんと開いていた)テンションを高めて、いよいよゲームスタートだ。

 最初に驚かされるのはプレーヤーキャラがひとりしかいない、ということ。しかも、“たまねぎ剣士”ではなくて、“すっぴん”という状態だ。「あれ、最初って洞窟の中でいきなり4人でゴブリンと戦ったりしなかったっけ」と思いつつ、ルーネス(さんざん悩んだ挙げ句、メーカーが提示した名前というものに乗ってみることにしたので、名前はそのまま)を動かす。やはり最初はゴブリンか! と懐かしくなるも、ひとりは寂しいものだ。

 ろくすっぽ説明書も見ずに始めた筆者は、Bボタンでダッシュできるのか、Xボタンでメニューが開くのか、といちいち確認しながらのプレイ。仲間はどこにおるんじゃい、と困惑しつつ、ロングソードが手に入ったので二刀流にしてみる。うむ。なかなかいい感じだ。洞窟のボスを難なく倒し、無事に洞窟から脱出。

 ウルの街で2人目のキャラ、アルクゥに出会う。強くなりたがっている大人しい男の子だ。その後飛空艇で気の強い女の子レフィアに、サスーン城でクールな金髪くんイングズに出会い、仲間4人が揃う。まずまず順調な出だしだ。

 と思ったのも束の間、サスーン城左の塔でけっこうな死に目に遭う。とりあえずフィールドでセーブしておいてよかったぁ。そう。本作ではどこでもセーブできるわけではない。街の中やダンジョンでのセーブはできないうえに、レベルが低いうちはあっというまに全滅することもあるので、こまめにセーブしよう。

 さてさて。セーブしてたところから再開。とりあえずレベルを上げなくてはいかんな、ということでしゃかしゃかとザコを倒すことにした。古き良きFFの連続攻撃演出、シャカシャカシャカと敵を打って「3Hit!!」とか表示される、あの感じは健在。うーむ。戦闘画面は3D化によって特に印象が変わってしまったが、こういうところはちゃんと残してるのね、とうれしくなってしまう。

 何とか左の塔でも安全に戦えるようになり、そのまま目的地の洞窟へ。途中でサラが合流! 本作では基本的に4人の主人公たちが戦線離脱をすることはなく、時折サブキャラがパーティーに参加して行動をともにすることがある。サブキャラは気まぐれに戦闘に参加し、けっこう助かる行動をしてくれたりするのだが、惜しいなと思ったのは、その行動の演出が若干もっさりしていること。プレイ全体においても、ほんの数秒のロードがもっさり感を醸し出す局面もあって、それがとにかく残念ではある。据え置きハードのロードに比べればメチャクチャ速いことは確かではあるのだが。

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