「メタルギアソリッド4」「Elebits」など約40の最新タイトルが公開――コナミブース東京ゲームショウ2006(1/2 ページ)

コナミデジタルエンタテインメントはPS3で開発中のメタルギアシリーズ最新作「メタルギアソリッド4 ガンズオブパトリオット」の最新情報を公開した。また、その他のPS3タイトルやWiiの「Elebits」など約40のタイトルを展示。イベントでは一歩も動けないほどに。

» 2006年09月24日 04時57分 公開
[長井直也、加藤亘,ITmedia]

 今年のコナミデジタルエンタテインメントは、「メタルギアソリッド4 ガンズオブパトリオット」をはじめ、「CODED ARMS ASSAULT」、「麻雀格闘倶楽部 全国対戦版」などプレイステーション 3用ソフトを前面に押し出すブース展開となった。Wii用ソフト「Elebits」は特設コーナーやステージでのデモンストレーションに留まるも、上記したタイトルには黒山の人だかりができていた。特に分刻みでステージイベントとインタネットラジオを行き来する小島秀夫監督のいるところは這い出る隙もないほどの盛況ぶりを見せた。


 「CODED ARMS ASSAULT」では常に対戦イベントを行い、実際に電脳世界での戦闘を体験してもらうことに注力。実況ブースとステージをつないでのイベントも行われた。また、「麻雀格闘倶楽部」関連でも特設コーナーが設けられ、「麻雀格闘倶楽部 全国対戦版」を使用しての4人打ち対戦をプロ雀士を招いて行われた。来場者はプロと打てるチャンスとあって長蛇の列を築いていた。23日には二階堂姉妹や灘麻太郎氏が登場。その打ち筋に注目が集まっていた。

 そのほかにもXbox 360での発売も楽しみな「ワールドサッカー ウイニングイレブン」シリーズは多機種で展示。ポップンやビーマニなどの音ゲーモノの試遊コーナーには30分待ちの列ができていた。変わり種ではアクションフィギュアとオンラインゲームの融合を果たした「武装神姫」の特設コーナーも。

PS3版の「麻雀格闘倶楽部 全国対戦版」を中心に、PSP版、ニンテンドーDS版「麻雀格闘倶楽部DS Wi-Fi対応」も展示
PS3版「CODED ARMS ASSAULT」コーナーでは常に対戦が行われ、実況につられてヒートアップしていた
「武装神姫」のステージではコスプレのお姉さんも登場。本作の魅力や裏話などが語られ、実際にデモンストレーションも

 コナミブースでは、メタルギア関連イベントを連続して開催するステージと、ゲーム大会やその他タイトルのイベントなどを行う両面2つのステージが設置されていた。23日には、Elebitsのデモを行う「エレビッツみつけてつかまえステージ」や「武装神姫」ステージ、「ときめきメモリアルONLINE」のインターネットラジオ公開録画、「第2回 実況パワフルプロ野球日本一決定戦 全国決勝トーナメント」などが催され、その度に多くの来場者が詰めかけた(「CODED ARMS ASSAULT」のゲーム大会、およびゲーム紹介はこちらの記事を参照)。


「Elebits」はデモンストレーションのみで実機を触ることはできなかった。とはいえ、Wiiを初めて目にする機会とあり、じっと興味深くデモを眺める姿が見られた。特設コーナー横にはゲーム中に出てくるElebitsたちのぬいぐるみが展示されていた

「MGS4」の最新ムービーが公開。新情報も続々判明

 コナミデジタルエンタテインメントは東京ゲームショウ2006の同社ブースにて、プレイステーション 3用ソフト「メタルギアソリッド4 ガンズオブパトリオット」(以下、「MGS4」)の最新ムービーを公開するとともに、同作に搭載される新擬態システム「オクトカム」を紹介した。


 オクトカムとは、スネークが装着しているスーツが周囲の環境に合わせて色や模様、形を変え、擬態(カムフラージュ)によって敵の目から隠れることができる新兵器のこと。最新ムービーではスネークが随所でオクトカムを使用し、難関を突破するシーンが確認できた。ステルスアクションというジャンルを切り開いた同シリーズにとって、オクトカムはゲームの核となる重要なシステムになることは間違いない。

 イベントでは、シリーズの生みの親である小島プロダクションの小島秀夫監督と、小島監督とともに監督と脚本を勤める村田周陽氏がステージに上がり、トークショウの形式で進められた。まず、昨年の東京ゲームショウで公開されたムービーと今年のE3で公開されたムービーが紹介されたあと、いよいよ最新のムービーが公開された。

 ここで改めて、これまで紹介されてきたムービーがいわゆるCGムービーではなく、PS3の実機映像であることが確認されたほか、E3で公開された映像が「MGS4」のオープニングとして使われる予定であることが明らかにされた。最新ムービーはおよそ9割が実際のゲームプレイ中の映像とのことで、より実際のゲームに近い内容となっていることも注目すべき点だ。「1年前はPS3がどのようなものか手探りの状況であったが、現在はPS3がどういうものなのかやっと分かってきた。これで行けるという確信が得られたので、あとは作り込むだけだ」(小島氏)という心強いコメントも聞かれ、同作の順調な開発ぶりを伺わせた。

 最新ムービーの内容は、中東と思われる国に単身潜入したスネークが、オクトカムを駆使して敵勢力の兵士や新メタルギア「月光」と戦うというもの。スネークがオクトカムを使用して敵をやりすごしたあと、背後から敵に襲いかかるシーンや、オクトカムで銅像になりすますシーンなどは、これまでのメタルギアシリーズとはまったく異なるゲーム性を感じさせる。オクトカムは、従来のメタルギアシリーズに登場したステルス迷彩と概念は似ているが、完全に透明になるステルス迷彩とは違って地面や壁に密着している必要があるため、いつ、どこでオクトカムを作動させるかが潜入を成功させるためのポイントになりそうだ。


 従来のメタルギアシリーズと決定的に違うのは、スネークが潜入しているのは2つの勢力が戦闘を繰り広げている場所であるということ。つまり、スネークが潜入する前から戦闘状態下に置かれているため、戦場にいるという雰囲気が格段にアップしているのだ。ムービー中でも交戦を続ける勢力の間にスネークが割り込み、双方の兵士を倒していくシーンが見られた。

 従来の周りはすべて敵というシンプルな状況とは違い、戦場が2つの勢力の争いによって刻々と変化していことも「MGS4」ならではの要素である。最新ムービーではドラム缶に隠れながらの移動などのメタルギアらしいシーンも見られ、シリーズのファンにとって新しさと懐かしさを感じる内容となっていたのも印象的だ。また、これまでのムービーではオールドスネークと呼ばれる白髪のスネークのみが登場していたが、最新のムービーでは若返った(?)黒髪のスネークが現れるシーンもあった。オールドスネークのまま物語は進むのか、それともオールドスネークは仮の姿なのか、非常に気になるところだ。なお、「MGS4」の最新ムービーは小島プロダクションの公式サイトで公開されている。


新しい隠れんぼの創造から生まれたオクトカム

 メタルギアシリーズは、正面から敵と戦うのではなく、できるだけ隠れて敵をやり過ごすというのがテーマとなっているゲームである。「メタルギアソリッドというのは隠れんぼのゲームで、ステルスアクションというジャンルを作りました。MGS4は前作までとは違って新しい隠れ方をします。これまでは、体全部を隠せるような場所に隠れていたのですが、普通追っ手はロッカーの中とか机の下などは必ず探すんですよ。だから、視界には入っているけど、注意されないような場所に隠れるのが一番いいんです。例えば柱があったら、これまでは柱の陰に隠れるという方法でした。MGS4ではオクトカムを使って柱そのものに擬態をして、柱の前に立って隠れるという隠れ方になります」(小島氏)。隠れんぼの達人を自負する同氏によると、隠れんぼの達人は人を錯覚させるのがうまく、人の心理をつくのが本来の隠れんぼであるという。

 なお、オクトカムとはオクトパス(タコ)とカムフラージュから作られた造語である。なぜタコかというと、実はタコはカメレオンよりも擬態がうまく、環境に合わせて形までも変えてしうまう動物なのだそうだ。「タコは一番隠れんぼがうまい。スネークはタコです(笑)」(小島氏)。イベントでは実際にタコが擬態で姿を隠す様子も放映された。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2411/14/news189.jpg 互いの「素顔を知ったのは交際1ケ月後」 “聖飢魔IIの熱狂的ファン夫婦”の妻の悩み→「総額396万円分の……」
  2. /nl/articles/2411/14/news014.jpg ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  3. /nl/articles/2411/14/news187.jpg 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
  4. /nl/articles/2411/14/news167.jpg 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
  5. /nl/articles/2411/15/news016.jpg 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  6. /nl/articles/2411/13/news176.jpg 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  7. /nl/articles/2411/15/news009.jpg 高2のとき、留学先のクラスで出会った2人が結婚し…… 米国人夫から日本人妻への「最高すぎる」サプライズが70万再生 「いいね100回くらい押したい」
  8. /nl/articles/2411/15/news058.jpg 「腹筋捩じ切れましたwww」 夫が塗った“ピカチュウの絵”が……? 大爆笑の違和感に「うちの子も同じ事してたw」
  9. /nl/articles/2411/14/news023.jpg “膝まで伸びた草ボーボーの庭”をプロが手入れしたら…… 現れた“まさかの光景”に「誰が想像しただろう」「草刈機の魔法使いだ」と称賛の声
  10. /nl/articles/2208/06/news075.jpg 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
先週の総合アクセスTOP10
  1. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  2. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  3. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  4. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」
  5. イモト、突然「今日まさかの納車です」と“圧倒的人気車”を購入 こだわりのオプションも披露し光岡自動車からの乗り換えを明かす
  6. 「この動画お蔵かも」 親子デートの辻希美、“食事中のマナー”に集中砲火で猛省……16歳長女が説教「自分がやられたらどう思うか」
  7. 老けて見える25歳男性を評判の理容師がカットしたら…… 別人級の変身と若返りが3700万再生「ベストオブベストの変貌」「めちゃハンサム」【米】
  8. 「ガチでレア品」 祖父が所持するSuica、ペンギンの向きをよく見ると……? 懐かしくて貴重な1枚に「すげえええ」「鉄道好きなら超欲しい」と興奮の声
  9. 「デコピンの写真ください」→ドジャースが無言の“神対応” 「真美子さんに抱っこされてる」「かわいすぎ」
  10. 「天才」 グレーとホワイトの毛糸をひたすら編んでいくと…… でっかいあのキャラクター完成に「すごい」「編み図をシェアして」【海外】
先月の総合アクセスTOP10
  1. 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
  2. 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
  3. フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
  4. 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
  7. 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
  8. ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
  9. 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
  10. 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた