10回も続いてよかったね記念――くねくねハニィのつれづれなるくねくね話:くねくねハニィの「最近どうよ?」(その10)(3/3 ページ)
ハニィのあとがき
記事を書いている途中で、SCEの久多良木元社長が一線を退かれる(←日本では既報)とのニュースが海外のサイトでも報じられていたのを発見したの。メディアは「PlayStationの生みの親」として久多良木元社長をたたえる反面、PSXから始まってPSP、PS3における行き詰まりを引退の原因としておりました。
ここでハニィが語っておきたいのは、美しい映像を好む海外ユーザーをびっくり仰天させたハードを供給して、世界で1億台以上普及させた功績は輝かしいってこと。さらに付け加えたいのは、PS以前はハードメーカーであるファーストパーティだけが、ソフト供給者としてそのハードにおける大きなシェアを誇っていたんだけど、プレイステーションというプラットフォームは、サードパーティパブリッシャーに対して門を大きく開いて、さまざまなデベロッパーやパブリッシャーの参入を容易にした、というゲーム業界への大きな貢献をしたと思うのね。その他、語りつくせないけど、業界に関わる人間として、久多良木元社長には敬意を払いたいと思ってますの。
一方、大きなニュースとして、任天堂の宮本専務がTime誌の「もっとも影響力ある100人」にトヨタの渡辺社長とともに選ばれたとの報道もあったよね。前回のESRBの記事にも書いたけど、ゲーム産業はもっとしっかりとした市民権を得て、発言権を持っていかなければならないことを考えると、世界で100人の中に選ばれた宮本専務の功績もすごく大きいし、日本人として、また、ゲーム業界の人間として誇りに思います。
ここでマイクロソフトのことを述べないといけないような雰囲気になってきた、っていうのはウソで、マイクロソフトに関しては、実はハニィはとても気になることがあるの。Zuneの存在ですね。Zuneはある意味、iPodの競合であるように受け止められているよね? ってことは、iPod向けにiTuneからダウンロードしてプレイできるゲーム(パックマンとかサービスされてる)のように、ゲームも配信するのでは? と考えるのは自然でしょ。マイクロソフトは、Xbox LIVEとWindows VistaのLIVEの互換性を前提としているようですが、もしかして、Zuneも……? アップルのコンテンツ配信に入れてもらうのは相当大変って聞いてるけど、LIVEの経験があるマイクロソフトならお手の物で、いろいろなコンテンツの配信を早期に実現できるでしょうね。さらに、Xbox 360やVistaのコンテンツをほとんど手を加えずに持っていけるとしたら……すごい……。携帯ゲーム機という概念ではないものの、コンテンツプロバイダーやパブリッシャーからすると新たなビジネスチャンスだし、ユーザーから見ると、音楽も聴けるしゲームもできて、そしてそのゲームはPCでもXbox 360でもプレイできるってことになるわけですね〜。こちらの動向も要チェックですな!
ハニィも年を取ってきたからなのか、経験で学んできた固定の概念に頭を侵食されて新しいことを受け入れられなくなってるのかもしれないな、と反省しきり。これからの新しい時代には、ゲーム機やセットトップボックスの違いや、携帯ゲーム機とハードディスクプレーヤーとかプラットフォームも含めて、いろんな「定説」の垣根はなくなっていくのかもしれないね〜。脳トレで脳をトレーニングしつつも、固定の概念を突き破って新たな発想を受け入れていく、そこで生まれるビジネスチャンスを逃してはいけないんだなと思うのだ。過去に成功をしてきた日本のゲーム業界も、あぐらをかいている場合ではないのだよね。
第10回を記念しつつも、いろいろと考えさせれることが多いハニィでした。これからも「ハイテク」に負けずに海外市場をリポートしていくのでよろしこ〜ぉ。
くねくねハニィのプロフィール
1967年アメリカサウスダコタ生まれの日本人。
小学生からはゲームセンターに通いまくって育つ。
1990年に都内K大学を卒業後、大手ゲーム会社にて海外ソフト担当となり、2001年に退職。それ以降は自称フリーのゲームアナリストとして暗躍。暗躍しすぎたので名前を変えて表舞台に。くねくねと唐突に現れて「親父ギャグ」をかまして周りの人々のレベルを下げまくる困ったやつ。独特の口調ですが、慣れてください。言ってる中身は至極マジメ。ちなみに「風来のシレン」が好物で、名前もそこから借用。この度、なんだか公認してもらったそうですが、どういう経緯でそうなったかはよくわかりません。ちょこちょこと海外に出没しているようです。
時代に置いていかれないようにいろいろ考えているようですが、いきなり「浮かれポンチ」ってはないんじゃないですかぁ(笑)、ハニィさ〜ん?
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