戦場を戦い抜いた友軍とこの空を守る――「エースコンバット6 解放への戦火」(1/2 ページ)
Xbox 360で発売される「エースコンバット6 解放への戦火」は、次世代機ならではの空中戦だけでなく、「支援要請」という新たなシステムも取り入れている。陸・海・空、あらゆる戦力ががきみとともに戦ってくれる。
友軍部隊がプレーヤーの呼びかけに呼応して一斉射撃――「支援要請」システム
これまで数回にわたって「エースコンバット6 解放への戦火」(以下、エースコンバット6)の概要を紹介してきたが、今回は新たに登場する「支援要請」システムについてまず、紹介していこう。
前回紹介した「ダイナミックミッション」システムは、1つの大戦場で陸海空の様々な友軍が同時に作戦行動(オペレーション)を行い、プレーヤーは任意でどのオペレーションに参加するかを選べるというものだった。これとは異なり、プレーヤーの活躍によってオペレーションを成功させると、そのオペレーションに参加していた友軍部隊が、今度はプレーヤーの呼びかけに応じて戦ってくれるのが「支援要請」システムだ。
「支援要請」に応じてくれる味方部隊は、プレーヤー機と同じような戦闘機だけでなく、戦車、ヘリコプター、艦隊、大型爆撃機など、現代戦に登場するありとあらゆる陸海空の兵器が含まれている。登場する友軍は、どれも個性的な戦闘能力を持ち、その能力を活かしてプレーヤーを支援してくれるだろう。陸海空からのミサイルや砲撃が入り乱れる一斉攻撃の迫力ある光景、そして敵の大軍を一網打尽にする爽快感が楽しめるのだ。
支援要請には、「攻撃要請」と「援護要請」の2種類が用意されている。「攻撃要請」は、プレーヤーの前方にいる敵の一群に対して一斉攻撃を要請するというもの。「援護要請」は、プレーヤーに攻撃を仕掛けてくる敵に対して攻撃を要請し、プレーヤーを守ってもらうという防御的なものとなっている。いずれも操作は簡単。攻撃要請は方向パッドの上、援護要請は下をしばらく押しっぱなしにするだけなので、いざという時に即座に使えるはずだ。
支援要請に応じてくれる友軍も、部隊の内容に応じてさまざまだ。
戦闘機
戦闘機は、そのスピードを活かして、プレーヤーの呼びかけに対して即座に駆けつけ、ミサイルや機関砲で陸海空どんな敵に対してもオールマイティな一斉攻撃をしてくれる。特に戦闘機など、高速で移動する敵に対して有効だ。なお、プレーヤー機と同じように、対空戦闘を得意とする「ファイター」タイプ、対地攻撃を得意とする「アタッカー」タイプ、両方をこなせる「マルチロール」タイプが存在する。
戦車
戦車は、空の敵には全く手が出ないのだが、地上の敵に対して強力な砲撃をあびせることができる。隊列を組んでその場にとどまり、継続的な一斉砲撃で付近を制圧する。
ヘリコプター
ヘリコプターは、さながら空中戦車のように空から連続攻撃が可能。また戦車と異なり、川や山を飛び越えて駆けつけてくれる。ただし、やはり空の敵に対しては無力なうえ、戦闘機ほどスピードは出ないのが難点だ。
艦隊
艦隊は、対空ミサイルや対空機関砲、さらに長距離砲や巡航ミサイルなどを満載した、海に浮かぶ要塞ともいえる存在。支援要請を受けると、長い射程距離の武器を一斉発射し、大火力で陸海空全ての敵に対して攻撃を加えてくれる。ただし海岸付近でしか支援要請に応じられないのが欠点だ。
大型爆撃機
大型爆撃機は、大量の爆弾を搭載した、50メートルを越える巨大な航空機だ。飛行速度が戦闘機ほど速くないのが難点だが、ひとたび駆けつければ、じゅうたん爆撃によって地表は爆発に覆われ、広い範囲に展開した敵を一掃してくれるだろう。ただし空の敵に対しては攻撃できない。
電子支援機
「エースコンバット6」では、電子支援機というユニークな友軍も登場する。この機体はミサイルなどの攻撃手段を一切持っていない。その代わり、敵のデータを分析し、付近の友軍の戦術コンピュータに情報を送ってくれる。いわばハイテク戦の要、というわけだ。電子支援機が来ると、自機や周囲の友軍のミサイル誘導性能などが強化され、戦闘能力がアップする。
前述のとおり「ダイナミックミッション」では複数の友軍部隊がプレーヤーと同時に戦っているので、友軍のオペレーションを成功させると、支援要請に応じてくれる友軍部隊は次々と増えていくことになる。つまり、プレーヤーが活躍すればするほど、支援要請の効果は強力になっていくわけだ。
このように「支援要請」システムは、大量のNPCの制御を行う演算性能と、大量の部隊や武器、そして爆発などの視覚演出を可能とする描画性能を駆使した、次世代機ならではの全く新しい体験となるだろう。
支援要請に応じる友軍の雄姿が見える――「コミュニケーションディスプレイ」
これまでの「エースコンバット」シリーズで定評のあった無線通信も強化されている。先ほど述べた支援要請を行うと、仲間達は口々に「ラジャー。まかせろ」などと無線で応答してくれる。彼らは名もなき兵士ではなく、戦闘機隊、戦車隊、艦隊などそれぞれに名前があり、キャラクター性を持っている。これをさらに視覚的に演出する仕組みが「コミュニケーションディスプレイ」だ。
支援要請を呼びかけると、仲間からの応答無線とともに、画面の一部に小さなスクリーンが表示される。これが「コミュニケーションディスプレイ」。このサブスクリーンには、例えば目標に向かって急旋回する仲間の戦闘機、あるいは疾走しながら砲塔を目標に向ける戦車、木々の間を低空飛行して接近するヘリコプターなど、支援要請に応えてくれる仲間たちの雄姿が映し出されるようになっている。
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