新型「PSP-2000」徹底検証――本体ハード編(3/3 ページ)

» 2007年08月09日 00時48分 公開
[平澤寿康/ITmedia +D Games編集部,ITmedia]
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UMDドライブは手動開閉、バッテリー容量は減

 本体底面には、従来通りUMDドライブとバッテリーが配置されている。UMDドライブの位置はこれまで同様本体中央部に存在し、またUMDドライブ部のPSPロゴなどのデザインにも変更はない。ただし、UMDドライブは、すでに紹介したように手動開閉式に変更されている。UMDドライブのスロット右端に若干のへこみがあり、そこに指をかけてスロットを引き起こす。また、スロットの開く角度がかなり広くなっている。

 UMDドライブの内部構造にも若干の違いがある。PSP-1000のUMDドライブでは、UMDメディアを内部のガイドに沿って挿入するようになっていた(MDとほぼ同じ構造)。それに対しPSP-2000のUMDドライブではガイドがなくなっている。スロットを開けてUMDを内部に無造作に放り込むようなイメージだ。また、スロットを開けてもUMDが飛び出すことはなく、UMDをつまんで取り出すことになる。

 ちなみに、PSP-1000同様、UMDドライブのスロットにロック機構はない。スロットを閉じると、ノッチのようなものでテンションがかかるようにはなっているが、物理的なロックはかけられないため、稼働中でもスロットを開けようと思えば開いてしまう。ただ、PSP-1000のようにOPENボタンに指がかかって不意に開いてしまうというトラブルは起こりえないため、ロックがないとしても大きな問題はないはずだ。

 PSP-2000のバッテリースロットは、本体底面左側と、場所はPSP-1000と同じ。しかし搭載されるバッテリーパックは、本体同様薄型のものを利用するようになった。しかも、バッテリー容量が1200mAhと、PSP-1000の標準バッテリーパック(容量1800mAh)に比べ2/3に減っている。とはいえ、搭載されているデバイス類の省電力化が進んだことで、バッテリー容量が減ってはいるものの、バッテリー駆動時間はPSP-1000とほぼ同じだ。PSP-1000と同じ容量のバッテリーパックを搭載するなどしてバッテリー駆動時間が延びているともっと良かったのだが、PSP-1000と同じバッテリー駆動時間が確保されているため、大きな不満はない。

 ちなみに、PSP-2000とPSP-1000のバッテリーパックの形状は、厚さが違うだけでコネクタの位置などは同じだ。つまり、PSP-1000のバッテリーパックも厳密には利用不可というわけではない。そのままではカバーが閉まらないため利用できないが、PSP-1000用のバッテリーパックを取り付けて利用するためのバッテリーカバーも検討されているようなので、将来のバッテリー駆動時間の延長も期待していいかもしれない。

画像 UMDドライブは手動開閉方式に変更。スロット右の凹みに指をかけて開く
画像 スロットを開け、UMDを中に投入。ガイドがなく、中に放り込むようなイメージだ

画像 UMDを入れたらスロットを手で閉じる
画像 UMDはスロットを開き手でつまんで抜き出す。PSP-1000のようにUMDが飛び出すギミックはない

画像 バッテリースロットはPSP-1000と同じ裏面左に配置されている
画像 左がPSP-1000のバッテリーパック、右がPSP-2000のバッテリーパック。PSP-2000のバッテリーパックは薄くなり、容量も1200mAhに減っている
画像 バッテリーの違いは厚さのみ。コネクタの位置などは同じで、PSP-1000のバッテリーパックをPSP-2000に取り付けることも不可能ではないが、カバーは閉まらない

 今回は、PSP-2000の本体ハードまわりを中心に見てきたが、最も印象深かったのはやはり本体の軽さと薄さだ。手に持ったときの印象は、PSP-1000とは全く別物と言っていいほどで、これだけでもPSP-2000が欲しいと思ってしまうほど。ただ残念なのは、バッテリー容量が減っていることだ。バッテリー駆動時間自体は減っていないが、どうせならバッテリー駆動時間の延長を実現してもらいたかった。とはいえ、その点を含めても、PSP-2000はPSP-1000に比べて十分な魅力のあるハードに仕上がっているように思った。

 次回は映像出力やワンセグ受信機能など、PSP-2000で追加された新機能などを中心にチェックしようと思う。

(※続編「新型「PSP-2000」徹底検証――機能編」はこちら

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