レビュー
» 2007年10月19日 14時48分 公開

王子ヨ ビューティホーナ世界デ 塊ヲ転ガシマクッテクダサイ「ビューティフル塊魂」レビュー(2/3 ページ)

[仗桐安,ITmedia]

星ヲツクルタメニ、ヒタスラ塊ヲ、大キクシテクダサイ

さまざまなステージが用意されている

 プレイを開始すると、まずはシリーズおなじみのチュートリアル用ステージで基本操作を学ぶことになる。ここを無事にクリアしたら、いよいよ本格的に塊を転がせるようになる。

 各ステージを選べるメイン画面(王子ランド)には中央にドリームランド、そしてその周りにネイチャーランド、ファンタジーランド、スノーランド、トロピカルランドという4つのランドが存在する。最初は行けるステージが限られているが、王様から出される各課題をクリアしていけば行けるステージが増えるという流れだ。

 小さな小さな王子に毎度王様が与える課題は、例えば「5分以内に10センチの塊を50センチにしなさい」というように、制限時間と目標サイズがハッキリしている。その条件を満たせなければ失敗、満たすことができれば無事にクリアだ。

ステージを選ぶと王様の珍妙なトークがひとしきり。スタートボタンでスキップすることもできる
いざ、プレイ画面。王様から課題が提示される
この王様からの説明を無視して転がし出すと王様が怒るというのも、もはや定番ギャグ化している。毎回怒る王様は何ともオチャメだ

 王子が転がす不思議な塊は、周りにあるモノを巻き込んではくっつけていく。最初は小さなモノしか巻き込めないが、モノを巻き込めば巻き込むほどに塊は大きくなり、より大きなモノを巻き込むことができるようになっていく。塊の大きさによって巻き込めるモノの限界は決まっており、限界を超える大きさの生き物などにぶつかると衝撃でせっかく巻き込んだモノがはがれてしまうこともあるので、猫や人などの生き物には要注意だ。

 慣れないうちはあっちこっちにぶつかったり、巻き込めると思ってぶつかったものがまだ巻き込めないモノで時間をロスしたり、マップを把握しきれず右往左往するなどして、課題に対して失敗することもあるだろう。本作はけしてプレイが作業的になってしまう作業ゲーではないが、覚えるべきことを覚えるほど上達する覚えゲーの側面はある。ただひたすらに転がせばいいというものではなく、知識と経験がモノを言うのだ。

 例えば、今この大きさだからこれは巻き込めるけどこれは巻き込めない、というのを感覚で覚えておけば、自然と体が今巻き込めるモノの方に向かうようになるだろう。本作をプレイする際のコツとして「今巻き込める最大限に大きなものを、できるだけ間断なく巻き込み続ける」というのを掲げたい。これができればたいていの課題はクリアできるはずだ。

左側にいる子どもたちが危ない……! このあと全員が塊に巻き込まれることは誰の目にも明らかであろう。合掌
クリアをすると王様からの評価コメントがもらえる。課題の条件をクリアしていても、巻き込んでほしかった特定のモノが少ないと王様に怒られたり点数が低かったり……王子も楽じゃありません

 ただ、そういったシビアにクリアやハイスコアを目指していくプレイもできる反面、適当に転がしていても楽しいというのが本作の大きな魅力。基本操作が簡単なので、誰でも手軽にその世界に入っていくことができるだろう。シリーズ一貫して変わらない不思議なモノやヒトなどのビジュアルもツボにはまる人にはたまらないものがあるはず。次世代機での“ビューティフル”な塊魂ということで、全体的にグラフィックの向上は図られているが、リアル路線に走らず従来のテイストを崩さないビジュアルで進化している点は大いに評価したい。

課題に失敗するといつものオシオキコーナー。今回はビリヤードの玉のようなものに巻き込まれてグルグル回される。なぜか玉に巻き込まれるたびに点数がもらえるのだが……。これでハイスコアを出したら何かあるのだろうか。大いなる謎である

キミハヒトリジャナイヨ ミンナトイッショニ転ガシチャイナヨ

 王子ランドの中心にはドリームランドと呼ばれるエリアがある。ここでは各種設定が行えるほか、2人で対戦プレイ、2人で協力プレイ、オンライン対戦などを楽しむことができる。2人で対戦、2人で協力をプレイするにはXbox 360用コントローラが2つ必要だ。

 2人で対戦では、縦2分割の画面で制限時間内により多くの「目標モノ」を集めたプレーヤーが勝利する。お互いにある程度モノを集めたら左トリガーで相手をロックオンしつつ王子ダッシュ(ためぶつけ)でぶつかることで相手の塊が巻き込んだモノを減らすことができる。最初はモノ集めに走るプレーヤー同士が、後半は塊のぶつかり合いでまさしく“対戦”するという展開はやってみるとなかなか熱い。ぶつけ方次第では最後の数秒で一発逆転というのもあり得るので、かなり盛り上がることだろう。

目標モノは毎回変わる。広さの違う3つのステージで熱いバトルが展開するのだ

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