ドラゴンの背にまたがって大空を駆ける――これこそ男のロマン!「ライズフロムレア」レビュー(1/3 ページ)

大きなドラゴンを操って大迫力のバトルを楽しめる、PS3の期待作「ライズフロムレア」がついに登場した。果たしてその完成度は、注目の操作感は、実際に体験してみました。

» 2007年11月15日 00時00分 公開
[板橋舟人,ITmedia]

PS3の機能を活かした話題作がついに完成

 米国の開発メーカー、Factor 5が手がけるアクションゲーム「RISE FROM LAIR(ライズフロムレア)」(以下、ライズフロムレア)。大きなドラゴンを操って、中世ヨーロッパ風の舞台で戦争を体験するこの作品は、その映像美から、かねてより注目を集めていたゲームだ。

 Factor 5というメーカー自体、日本のユーザーにはなじみが薄いかもしれない。というか筆者自身知らなかったので、ちょっと調べてみると、どうやらプレイステーション版「スター・ウォーズ レベルアサルトII」やゲームキューブ版「スター・ウォーズ ローグ スコードロンIII レベル ストライク」などを手がけた開発メーカーのようだ。ちなみに、社の立ち上げ自体は1987年と古く、初期は「タリカン」というゲームシリーズで名を馳せていた。あの傑作シューティング「R-TYPE」のAmiga版(大昔のPCです)の移植を手がけていたりするから侮れない。まあなんにせよ、トップレベルの技術力を持つメーカーであるワケだ。

 そんなFactor 5の最新作である「ライズフロムレア」、筆者は2006年のE3や東京ゲームショウ2006で流れたムービーをチェックした時から、気になっていた作品だ。ドラゴンの質感や石橋を初めとする背景の美しさ、そしてダイナミックに魅せるアクション。一言でいえば、「めっちゃ面白そう」に見えたのである。

壮大な世界を描いた美しいグラフィック

 まずは本作のストーリーから紹介していこう。かつては同一の民族が、美しく発展した大地に暮らすアシリア帝国と、その反対側にあるすさんだ大地にて生きるモーカイ族に分断された。アシリア帝国とモーカイ族は長期間争っていたが、今史上最大の戦争に発展しようとしている。プレーヤーは、アシリア帝国のスカイガード(竜を操る人間)ロンとなり、この戦いに身を投じるのである。

 プレイしてまず感じたのは、その映像の美しさだ。広大な世界にギッチリ配置された建物、現代ではない異世界らしい空気感、迫力あるエフェクトなど、全てが高いレベルでまとまっている。数あるプレイステーション 3タイトルの中でも、トップクラスに入るクオリティであろう。

 ゲーム画面もさることながら、イベントシーンのムービーは特に美しく、思わず目を見張るほどだ。ミッションに入る前に、より気分を盛り上げてくれることだろう。

画像 映像はかなりクオリティが高い。現状最高、とまでは言わないが十分トップクラスに入るであろう
画像 イベントシーンのムービーは、その上を行く美しさだ。全体的に暗いのがやや残念

コントローラーを動かしてドラゴンを操作!

 本作では、操作方法も一風変わっている。PS3コントローラーの特徴である6軸検出システム(傾きを検出する機能)をフルに活かしたものとなっているのだ。コントローラーを左右に傾ければドラゴンが曲がり、上下に傾ければ上昇/下降する。これ以外にも、コントローラーを素早く上に持ち上げればクイックターン、素早く下に降ろせばダッシュという特殊操作を行える。イメージとしては、ドラゴンを直接操作するというよりは、乗馬の手綱を操作する感じだろうか。最初は難しいが、慣れてしまえばドラゴンとの一体感を存分に味わえる操作方法だ。

画像 ドラゴンの操作は、コントローラーを傾けて行う。傾けた方向に移動するため、そこそこ直感的に操作可能
画像 ダッシュやクイックターンといった特殊行動のほか、×ボタン連打で加速することも可能だ

 気をつけたいのは、この操作を“選べる”わけではなく、この操作が必須となることだ。アナログキーは、左右ともども視点変更に使用する。

 ドラゴンは主に空中を飛翔しながら戦うこととなる。敵対する相手は、敵のドラゴンや地上の兵士、そして地上兵器や建物だ。基本的な攻撃方法は、火を吐くこと。□ボタンを連打すれば、連続で火の玉を吐き出すことが可能。またボタンを押しっぱなしにすれば、炎を吐き出せるのだ。それ以外にも、突進攻撃や砲台を爪で引きはがすなど、攻撃方法はかなり多彩である。

 ドラゴンが行えるのは空中戦だけではない。地上に降り立って攻撃することも可能なのだ。地上戦では、上記の6軸検出システムではなく、左スティックにてドラゴンを操作することになる。

 ファイアボールやブレスに関しては空中戦と同様だが、これに加えてダッシュ体当たりや、敵を食べるといった攻撃方法も可能だ。ちなみに敵を捕食すると、体力が回復するというメリットもある。単に見栄えがよい技、というわけではないのだ。

画像 基本的な攻撃方法であるファイアーボール。敵をロックオンすれば、その敵に向かって自動的に飛んでいく
画像 ×ボタンを押しっぱなしにすると、炎のブレスを吐き出す。射程が短いため、主に地上戦で活用することになる
画像 砲台や建物の一部にしがみつき、力業で破壊する、といった攻撃方法も。コントローラーを上下に振るという操作方法のためちょっと疲れる
       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/15/news031.jpg ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. /nl/articles/2412/14/news019.jpg ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. /nl/articles/2412/15/news011.jpg 「懐かしい」 ハードオフで“30年前のPC”を購入→Windows 95をインストールしたら“驚きの結果”に!
  4. /nl/articles/2412/16/news107.jpg 「靴下屋」運営のタビオ、SNSアカウント炎上を受け「不適切投稿に関するお詫び」発表 「破れないストッキング」についてのやりとりが発端
  5. /nl/articles/2412/15/news035.jpg 餓死寸前でうなり声を上げていた野犬を保護→“6年後の姿”が大きな話題に! さらに2年後の現在を飼い主に聞いた
  6. /nl/articles/2412/15/news002.jpg 毛糸でフリルをたくさん編んでいくと…… ため息がもれるほどかわいい“まるで天使”なアイテムに「一目惚れしてしまいました」「うちの子に作りたい!」
  7. /nl/articles/2412/10/news133.jpg 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  8. /nl/articles/2312/15/news032.jpg 放置された池でレアな魚を狙っていた親子に、想定外の事態 目にしたショッキングな光景に悲しむ声が続々
  9. /nl/articles/2412/15/news028.jpg 脱北した女性たちが初めて“日本のお寿司”を食べたら…… 胸がつまる現実に考えさせられる 「泣いてしまった」「心打たれました」
  10. /nl/articles/2412/16/news023.jpg 父「若いころはモテた」→息子は半信半疑だったが…… 当時の“間違いなく大人気の姿”に40万いいね「いい年の取り方」【海外】
先週の総合アクセスTOP10
  1. イモトアヤコ、購入した“圧倒的人気車”が思わぬ勘違いを招く スーパーで「後ろから警備員さんが」
  2. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  3. パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  4. 高校生のときに付き合い始めた2人→10年後…… 現在の姿に「めっちゃキュンってした」「まるで映画の世界」と1000万表示突破
  5. 大谷翔平の妻・真美子さん、ZARA「8000円ニット」を着用? 「似合ってる」「シンプルで華やか」
  6. 新幹線で「高級ウイスキー」を注文→“予想外のサイズ”に仰天 「むしろすげえ」「家に飾りたい」 投稿者に感想を聞いた
  7. 高校生時代に父と撮った写真を、29年後に再現したら……再生数1000万回超えの反響 さらに2年後の現在は、投稿者に話を聞いた
  8. 散歩中、急にテンションが下がった柴犬→足元を見てみると…… 「そんなことあります?」まさかの原因が860万表示「かわいそうだけどかわいい」
  9. コメダのテイクアウトで油断して“すさまじい量”になってしまった写真があるある 受け取ったその後はどうなったのか聞いた
  10. 「やめてくれ」 会社で使った“伝言メモ”にクレーム→“思わず二度見”の実物が200万表示 「頭に入ってこない」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」