ドラゴンの背にまたがって大空を駆ける――これこそ男のロマン!:「ライズフロムレア」レビュー(1/3 ページ)
大きなドラゴンを操って大迫力のバトルを楽しめる、PS3の期待作「ライズフロムレア」がついに登場した。果たしてその完成度は、注目の操作感は、実際に体験してみました。
PS3の機能を活かした話題作がついに完成
米国の開発メーカー、Factor 5が手がけるアクションゲーム「RISE FROM LAIR(ライズフロムレア)」(以下、ライズフロムレア)。大きなドラゴンを操って、中世ヨーロッパ風の舞台で戦争を体験するこの作品は、その映像美から、かねてより注目を集めていたゲームだ。
Factor 5というメーカー自体、日本のユーザーにはなじみが薄いかもしれない。というか筆者自身知らなかったので、ちょっと調べてみると、どうやらプレイステーション版「スター・ウォーズ レベルアサルトII」やゲームキューブ版「スター・ウォーズ ローグ スコードロンIII レベル ストライク」などを手がけた開発メーカーのようだ。ちなみに、社の立ち上げ自体は1987年と古く、初期は「タリカン」というゲームシリーズで名を馳せていた。あの傑作シューティング「R-TYPE」のAmiga版(大昔のPCです)の移植を手がけていたりするから侮れない。まあなんにせよ、トップレベルの技術力を持つメーカーであるワケだ。
そんなFactor 5の最新作である「ライズフロムレア」、筆者は2006年のE3や東京ゲームショウ2006で流れたムービーをチェックした時から、気になっていた作品だ。ドラゴンの質感や石橋を初めとする背景の美しさ、そしてダイナミックに魅せるアクション。一言でいえば、「めっちゃ面白そう」に見えたのである。
壮大な世界を描いた美しいグラフィック
まずは本作のストーリーから紹介していこう。かつては同一の民族が、美しく発展した大地に暮らすアシリア帝国と、その反対側にあるすさんだ大地にて生きるモーカイ族に分断された。アシリア帝国とモーカイ族は長期間争っていたが、今史上最大の戦争に発展しようとしている。プレーヤーは、アシリア帝国のスカイガード(竜を操る人間)ロンとなり、この戦いに身を投じるのである。
プレイしてまず感じたのは、その映像の美しさだ。広大な世界にギッチリ配置された建物、現代ではない異世界らしい空気感、迫力あるエフェクトなど、全てが高いレベルでまとまっている。数あるプレイステーション 3タイトルの中でも、トップクラスに入るクオリティであろう。
ゲーム画面もさることながら、イベントシーンのムービーは特に美しく、思わず目を見張るほどだ。ミッションに入る前に、より気分を盛り上げてくれることだろう。
コントローラーを動かしてドラゴンを操作!
本作では、操作方法も一風変わっている。PS3コントローラーの特徴である6軸検出システム(傾きを検出する機能)をフルに活かしたものとなっているのだ。コントローラーを左右に傾ければドラゴンが曲がり、上下に傾ければ上昇/下降する。これ以外にも、コントローラーを素早く上に持ち上げればクイックターン、素早く下に降ろせばダッシュという特殊操作を行える。イメージとしては、ドラゴンを直接操作するというよりは、乗馬の手綱を操作する感じだろうか。最初は難しいが、慣れてしまえばドラゴンとの一体感を存分に味わえる操作方法だ。
気をつけたいのは、この操作を“選べる”わけではなく、この操作が必須となることだ。アナログキーは、左右ともども視点変更に使用する。
ドラゴンは主に空中を飛翔しながら戦うこととなる。敵対する相手は、敵のドラゴンや地上の兵士、そして地上兵器や建物だ。基本的な攻撃方法は、火を吐くこと。□ボタンを連打すれば、連続で火の玉を吐き出すことが可能。またボタンを押しっぱなしにすれば、炎を吐き出せるのだ。それ以外にも、突進攻撃や砲台を爪で引きはがすなど、攻撃方法はかなり多彩である。
ドラゴンが行えるのは空中戦だけではない。地上に降り立って攻撃することも可能なのだ。地上戦では、上記の6軸検出システムではなく、左スティックにてドラゴンを操作することになる。
ファイアボールやブレスに関しては空中戦と同様だが、これに加えてダッシュ体当たりや、敵を食べるといった攻撃方法も可能だ。ちなみに敵を捕食すると、体力が回復するというメリットもある。単に見栄えがよい技、というわけではないのだ。
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