ドラゴンの背にまたがって大空を駆ける――これこそ男のロマン!「ライズフロムレア」レビュー(3/3 ページ)

» 2007年11月15日 00時00分 公開
[板橋舟人,ITmedia]
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プレイ後のやり込み要素も

画像 ミッションクリア時、こんな感じでプレイを評価される。より効率よくプレイできれば、さらに上位のメダルをゲットできる

 ここで、やり込み要素にも触れておこう。本作では、各ミッションをクリア後、プレイの評価が表示される。与えたダメージや撃破数、クリアタイム、味方の被害数などで算出され、一定以上の成績を収めると、メダルを入手できるのだ。メダルはブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナの4種類あり、入手条件はどんどん厳しくなる。同じミッションでも、プレイ後により良いメダルをゲットするため、繰り返しチャレンジする楽しさもあるのだ。

期待には応えられなかったが……

 それなりに高いレベルでまとまっている本作だが、実は不満点はある。というか、かなり多く感じた。ここでは、それらについて言及していこう。

 まず、映像面について。一枚絵としてみたクオリティはかなり高いのだが、全体的にフレームレートが低く、さらにかなりの頻度で処理落ちが発生する。筆者がプレイしたD4という環境でも、だ。そのため、イライラする場面が多かった。

 続いて、6軸検出システムによる操作。それなりに思い通りに動かせるようになるには数時間プレイしなければならず、慣れるまで相当ストレスがたまる。慣れた後でも、思い通りに動かないことが多く(特に急ターン)、「アナログスティックで操作させてくれ!」と思う局面が多々あった。身体を使って操作する、というのはWiiのリモコンに似ている物があるが、初心者でも取っつきやすいことを目標にしているWiiリモコンとは根本的に目指している物が異なる感じだ。

 さらに、敵が視認しにくい点も気になった。一応、ゲーム中に十字キーの下を入力すると、敵が見やすくなる“ドラゴンアイ”というモードも用意されているが、視点が大きく切り替わってしまうため、イマイチ使い勝手が悪い。おそらくは、敵にアイコンなどをつけて世界観を壊したくない、という制作者のこだわりだと思われるが、敵が見にくいのは楽しくも何ともない。

 プレイ中に迷うこと、または目標となる敵がどこにいるのかがわからなくなることも多々あった。ミニマップのひとつでもあれば、かなり解消されると思うのだが……。

画像画像 これが“ドラゴンアイ”機能。確かに敵は見やすくなるのだが、ちょっと使い勝手が悪く、何より味気ない

 そして、これらの要素が集まり、難易度が跳ね上がっていることが最大の欠点ではないかと思われる。筆者はなんとかクリアできたが、途中で投げ出してしまうプレーヤーも多いのではないだろうか。アクションゲーム好きの筆者もかなり投げ出しそうになったので、次回作では再考していただけると幸いである。

 苦言が多くなってしまったが、筆者はそれだけ本作に期待していたのだ。そのため、この完成度にはかなり残念に感じた。とはいえ、大空をドラゴンで飛翔する雄大さ、多数の敵をまとめて倒す爽快感など、光るべき所も多くある作品なので、次回作ではさらなるブラッシュアップに期待したい。

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