お姉チャンと一緒に、いい汗をかこー! Wiiらしい操作方法で大きく変わった「お姉チャンバラ」最新作が登場「お姉チャンバラRevolution」レビュー(2/2 ページ)

» 2008年02月22日 13時57分 公開
[板橋舟人,ITmedia]
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 どのモードでもそうだが、リモコンの振り方でコンビネーション攻撃が変化するのもポイント。例えば彩の場合、3回切った次の攻撃は3通りが存在し、操作方法でどの技が出るかが変化する。その操作方法は、「リモコンを振る」、「リモコンを横に振る」、「リモコンを突き出す」という3種類だ。

 これらのコンビネーション攻撃は適当につながるのではなく、どのように派生するかがフローチャート形式で決められている。そのフローはマニュアルに記載されているので、一度目を通しておくといいだろう。

 なお連続攻撃を行う際、タイミング良く攻撃を繰り出すと、通常よりも強力な「COOLコンビネーション攻撃」となる。過去シリーズでもおなじみのこのシステム、前作ではそのタイミングが非常にシビアで、かつ連続攻撃は10段以上にもおよぶため、ぶっちゃけ出すのが非常に難しかった。だが本作では、そのタイミングがかなりゆる〜く設定されており、手軽に出せるようになった。Wiiリモコンを最速で振りまくれば、3〜4段はほぼ確実に“COOLコンビネーション攻撃”を繰り出せるぐらいだから、難易度は超大幅に下がったといってもよいだろう。

操作方法によってコンビネーション攻撃が多彩に変化する。また、マニュアルのフローに乗っていなくとも、途中で蹴り攻撃やダッシュに派生させることが可能だ
タイミングよく攻撃を繰り出すと、より攻撃力の高い“COOLコンビネーション攻撃”となる。前作に比べていたく簡単に繰り出せるようになった
Wiiリモコンの1ボタンを押しながら攻撃すると、必殺技を繰り出せる。強力な攻撃だが、体力が少し減ってしまうため、多用は禁物

シリーズおなじみのやり込み要素も満載

 ここでは、本作のやり込み要素に触れていこう。まず、ゲーム中にある条件を満たすと解除される「クエスト」という要素。条件は「ノーダメージでチャプターをクリアーする」や「敵を一定以上倒してチャプターをクリアーする」などという内容で、各ミッションごとに異なる。注目したいのは、「実際に解除するまで条件がわからない」ということだ。

 クエスト名自体は確認できるため、クエスト名から「だいたいこんな内容かな〜」と想像してプレイする必要がある。ちなみにクエストはストーリーモードでは解除されず、クリアーしたチャプターを再び遊べる「フリーモード」や、ストーリーモードクリアー後に出現する「サバイバルモード」で解除できる。

 クエストは各キャラクター別に設定されており、一定以上解除すれば、そのキャラクターの新しいコスチュームが登場する仕組みだ。新たなセクスィーコスチュームを見てみたい、というモチベーションの持続にもつながるだろう。まあ、シリーズおなじみの要素である。

 先ほどちらっと述べた「サバイバルモード」は、体力が続く限り、どれだけ敵を倒せるかを競うモード。ゾンビは徐々に強くなっていくので、純粋にゲームとして競う面白さがある。

クエストは各ミッションに5つずつと、サバイバルモードに3つ用意されている。達成条件は解除すると明らかになる仕組みだ
フリーモードは、ミッション内容はストーリーモードと同じながら、2キャラクターを扱えるのがポイント。十字キーの左を押せば、好きなタイミングでキャラクターを入れ替えられる
サバイバルモードは、出現する敵を延々と倒し続ける内容だ。こちらも2キャラクターを操作する

 やり込み要素とは少々異なるが、ストーリーモードクリアー後に、キャラクターを自由に閲覧できる「ビューモード」も出現する。お色気満点なお姉チャンたちの肢体をじっくりと鑑賞できる、ムフフなモードだ。コスチュームチェンジはもちろんのこと、各技のモーションもすべて見られるなど、なかなか楽しめる。

クエストを複数クリアすると、特典として新しいコスチュームが選択可能に。ひとまず彩の2番目のコスチュームを出してみたが、あまり変化がなくて少々ガッカリ
おなじみのビューモードも健在。好きなモーションを再生させることが可能だ。弊害として、プレイヤーの鼻の下がのびてしまう可能性がある。エヘヘ

基本はいいが、いかんせんボリューム不足なのが……

 そんなこんなで、お姉チャンと一緒に汗を流しながら楽しんでいた筆者。ストーリーモードの彩編を2時間ほどプレイし、「今日はこのくらいにしておこうかな……」と考えていた矢先、ゲームをクリアしてしまった! さすがにこれは短くないッスか!? んーでも、お姉チャンは全然成長していないのでまだまだ遊び込める余地はあるし、長時間のプレイは健康にも悪そうだし、でも本作だと遊べば遊ぶだけ身体が鍛えられそうだし……とかいろいろ考えながら眠りにつく筆者であった。

 というわけで、ひと通り筆者が遊んで気になったのは、そのボリュームの少なさだ。隠しキャラクターもいるとはいえ、いかんせん短すぎる。各キャラクターでマップが共通していることも多く、別キャラクターで遊びなおした際の新鮮味はかなり少ないのだ。

 これがSIMPLE 2000シリーズだったら全然気にならないのだが、本作はフルプライス作品であるため、どうにも割高感が高い。また、ゲーム内容も基本的にシリーズ通して変化していないため、過去作を遊んだファンにとっては物足りなく感じることだろう。

 総合的に見ると、操作性が格段にアップし、より遊びやすくなった本作。コントローラー操作の方が好きな筆者でも、「この操作方法はアリだ!」とうならせるほど気持ちよくキャラクターを操作できるのは、大きなメリットといえるだろう。直感的に操作でき、ゲーム内容も割とおバカなため(それがシリーズの長所なのだが)、あまりゲームに興味を持たない人でも楽しめると思う。

 同僚と家呑みする場合などで「ちょっとこれ面白いから遊んでみろよ!」と一緒に楽しめば、場を大きく盛り上げてくれること間違いなし。手軽に遊べるため、仕事に疲れたサラリーマンにとって大変良い清涼剤となってくれるだろう。お色気もあるし! シリーズのファンよりは、「今までお姉チャンバラが気になっていたけど……」という、シリーズ未体験の人に遊んでいただきたいと思う。

「お姉チャンバラRevolution」
対応機種Wii
ジャンルアクション
発売日2008年2月7日
価格(税込)5800円
プレイ人数1〜2人(2人同時プレイ可能)
CEROD(17歳以上対象)
(C)2008 TAMSOFT (C)2008 D3 PUBLISHER
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