ある意味リアルなウォーシミュレーション? 「ボコスカウォーズ」ゲイムマンの「レトロゲームが大好きだ」(1/2 ページ)

連載第65回はアスキーの「ボコスカウォーズ」。ファミコン初期にPCから移植されたゲームですが、プレイヤーによって評価が両極端に分かれるようです。Wiiのバーチャルコンソールなどで入手できるので、皆さんも一度プレイして、ご自身の目で評価してみてはいかがでしょうか?

» 2008年09月09日 12時00分 公開
[ゲイムマン,ITmedia]

1985年12月14日の偶然

photo 今回は横須賀の観音埼灯台にて撮影。もちろん“ボコスカ”と“ヨコスカ”が似ているからという以上の理由はない

 ずいぶん長いこと、ファミコンのゲームを取り上げてないことに気がついた。そこで今回は久しぶりにファミコンゲーム。リクエストの多かったアスキーの「ボコスカウォーズ」を取り上げてみよう。

 以前、「ファミコン初のRPGは『ハイドライド・スペシャル』」と書いたことがあったが、それに関して読者の方から、こんなメールをいただきました。

「ファミコン初のRPG論争ですが、元祖はたしか『ボコスカウォーズ』だったと思います。一応ストーリー性もあり? その後のRPGの発展に少なからず影響を与えたのではないでしょうか? 現在の見方としてはRPGより、SLGとして分類されるようですが、発売当時は確かにRPGを名乗っていたはずです」

 確かにボコスカウォーズのパッケージには、“二味ちがうロールプレイング”と書かれていた。ファミコン版の発売日は1985年12月14日。1986年3月18日発売のハイドライド・スペシャルより早い。

 くしくも、“スクロールRPG”と銘打っていた「頭脳戦艦ガル」(その実体は、自機がパワーアップするシューティングゲーム)と、まったく同じ日に発売されている。

 先のメールにもある通り、ボコスカウォーズはRPGというより、どちらかといえばウォーシミュレーションだ。マップ上で部隊を操作して、敵の部隊と戦うゲームである。

 ただし、そもそもRPGの原点であるテーブルトークRPGは、ボードのウォーシミュレーションゲームが元になって生まれたものだ。RPGの元祖である「ダンジョンズ&ドラゴンズ」では、戦闘時にボードを使うこともできた。だからボコスカウォーズを“ファミコン初のRPG”と言っても、間違いではないかもしれない。

 RPGっぽいファンタジー世界が舞台となっていることも考えると、後の「ファイアーエムブレム」(任天堂)などの“シミュレーションRPG”の原型と言えなくもない。

 ウォーシミュレーションとしてもかなり早い。ファミコンではもちろん第1号だし、PC版が発売されたのも「信長の野望」(コーエー)のちょっと後くらい。何と「三國志」(コーエー)、「大戦略」(システムソフト)より早かったのだ。

剣と魔法の世界が舞台

 バサム帝国の暴君オゴレスに、国を滅ぼされたスレン王。兵士たちは魔法で木や岩に変えられてしまい、スレン王はひとりぼっちに。しかし、ある日出会った魔女が、その魔法を解く方法を教えてくれた。スレン王は単身、バサム城へ向けて進撃を始める。はたして無事に兵士たちを助け出し、オゴレス王を倒すことができるだろうか?

 スレン王と兵士たちを操作して、バサム帝国軍と戦いながら、城への600メートルの道を進み、オゴレス王を倒すのがボコスカウォーズの目的だ。100メートルごとに壁で区切られていて、その前後でフィールドの様子が変わるので、全6ステージと考えられる。ちなみにこの壁を崩せるのはスレン王だけだ。

 最初はスレン王ひとりしかいないが、道の途中にある木や岩、レンガの中には、兵士が変身させられているものがあり、それらに触れると彼らを元の姿に戻せる。

 兵士には、騎士と兵卒がいる。騎士は攻撃力が強く、また牢屋に捕らわれた兵士を救出できる。だが人数が少なく、100メートルあたり2人しかいない。一方、兵卒は弱いが、人数が多い。牢屋にいるのは全員が兵卒。1カ所牢屋を突破するごとに、味方が5人も増えるから、兵卒といえども大きな戦力になる。

photo 木や岩に触って、味方の兵士を増やしていこう。兵士にならない木や岩のほうが圧倒的に多いけど
photo 各ステージの最後には牢屋があり、兵卒が5人捕らえられている。騎士がいれば救出できる

 スレン王とその兵士たちは、勝つごとに強さが10上がる。弱い兵卒でも、戦いで勝ち残れば強くなっていくのだ。

 さらに、兵卒は3回勝つと重兵卒に、騎士は3回勝つと重騎士に昇格し、それぞれ強さが80も上がる。こうなれば兵卒でも戦力として期待できるし、騎士が重騎士となれば、滅多なことでは負けなくなるだろう。

 スレン王自身も戦いを繰り返せば、最初220だった強さが、320までアップする。ただ、スレン王は将棋の王将(玉将)と同じで、敵に倒されると即ゲームオーバーなので、うかつに戦闘させられない。

 ボコスカウォーズでは、兵士を動かす手段も独特だった。同じ種類の兵士が軍団を組んでいるという設定なのか、同種の兵士が一斉に動く。兵士ひとりひとりを、個別に動かすことができないのだ。AボタンかBボタンで、動かす兵士を“全員”“スレン王のみ”“兵卒全員”“騎士全員”に切り替えられる。

 それでも一斉に動いてくれればまだいいのだが、動き始めのタイミングにズレがあり、隊列がどんどん乱れていく。大人数を動かすときには、兵士が途中で木や岩などに引っかかっていないか、頻繁に確認しなくてはならない。

photo 黄色い兵士が重兵卒と重騎士。敵兵卒と積極的に戦って、重兵卒と重騎士を作れば後が楽になるが、その前に負けることも多い
photo スレン王が負けるとゲームオーバー。でっかいオゴレス王が追いかけてくる。序盤でこうなることも多々ある
photo 味方は全部で50人いる。途中で減るだろうから全員そろうことはまずないが、十数人も集まれば、移動させるのも大変だ

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2405/19/news005.jpg 「思わず笑った」 ハードオフに4万4000円で売られていた“まさかのフィギュア”に仰天 「玄関に置いときたい」
  2. /nl/articles/2405/19/news036.jpg 「ウンコ食い」という毒魚に刺され“骨に激痛”→その40時間後…… ゾッとする経過報告に「えげつない」「何かの病気になりそう」
  3. /nl/articles/2405/20/news009.jpg ドクダミを除草剤を使わず防ぐ方法3選 生態と対策がよく分かる解説に「待ってましたよ!」 「これは嬉しい!」と大反響
  4. /nl/articles/2405/20/news035.jpg 夫が男子トイレで発見した“幸運の虫”を妻に見せると…… 感動を呼ぶその正体に「蝶より綺麗」「素敵な旦那さんだ」
  5. /nl/articles/2405/17/news147.jpg 丸刈り男性が“1年間”髪を伸ばし続けたら…… 55週間の“大変身”の記録に「これはすごい!」「クールだね」
  6. /nl/articles/2401/18/news015.jpg 巨大深海魚のぶっとい毒針に刺され5時間後、体がとんでもないことに…… 衝撃の経過報告に「死なないで」
  7. /nl/articles/2405/19/news034.jpg 父が答えた「人生最後の日に食べたい物」に衝撃走る 思わず涙こぼれる回答に「泣かせないでください」「心に沁みた」
  8. /nl/articles/2405/20/news034.jpg 生後6カ月の赤ちゃん、ママと目が合ってニコッ!からの…… 無敵のかわいさに「撃ち抜かれた……」「癒しをありがとう」
  9. /nl/articles/2405/20/news068.jpg カスハラなど客の迷惑行為で「もう限界」 老舗銭湯が閉店を決意した理由に「一番心折れるパターン」「見ていてつらい」
  10. /nl/articles/2403/13/news017.jpg 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」
先週の総合アクセスTOP10
先月の総合アクセスTOP10
  1. 庭に植えて大後悔した“悪魔の木”を自称ポンコツ主婦が伐採したら…… 恐怖のラストに「ゾッとした」「驚愕すぎて笑っちゃいましたw」
  2. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  3. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  4. 「歩行も困難…言動もままならず」黒沢年雄、妻・街田リーヌの病状明かす 介護施設入所も「急激に壊れていく…」
  5. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 釣りに行こうとしたら、海岸に子猫が打ち上げられていて…… 保護後、予想だにしない展開に「神様降臨」「涙が止まりません」
  8. 身長174センチの女性アイドルに「ここは女性専用車両です!!!」 電車内で突如怒られ「声か、、、」と嘆き 「理不尽すぎる」と反響の声
  9. 築152年の古民家にある、ジャングル化した水路を掃除したら…… 現れた驚きの光景に「腰が抜けました」「ビックリ!」「先代の方々が」
  10. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評