イブの夜、いよいよ本格始動した「ニンテンドーDSiウェア」と戯れる:日々是遊戯
DSi発表当初から、目玉機能のひとつとして挙げられていた「ニンテンドーDSiウェア」がいよいよ本格的に動き出した。今回はその中から、「うごくメモ帳」など4タイトルをレビューしてみます。
1000ポイントでどれを落としますか?
12月24日より「うごくメモ帳」など13タイトルの配信が開始された、ニンテンドーDSi専用ダウンロードアプリ「ニンテンドーDSiウェア」(詳しい内容はこちらを参照)。個人的にはカメラやサウンド機能以上の期待を寄せていた新サービスであり、またイブの夜と言っても特に予定もなかったので、さっそく突撃してみることにした。
これらのDSiウェアは、ニンテンドーDSiのメニュー画面から「ニンテンドーDSiショップ」にアクセスすることで購入可能。今回はひとまず「ニンテンドーDSiウェアおためしキャンペーン」でもらった1000DSiポイントを使って、「うごくメモ帳(無料)」、「うつすメイドインワリオ(500ポイント)」、「鳥とマメ(200ポイント)」、「ちょっとマジック大全 恐ろしい数字(200Wiiポイント)」の4本を落としてみた。これで合計900ポイント。有料アプリというと尻込みしてしまう人も多そうだが、「お試し」感覚で1000円分まで無料で購入できるのはうれしいところだ。
「うごくメモ帳」
なんとも任天堂らしい、「遊べる」仕掛けがたくさん詰まったメモ帳アプリ。もちろん名前のとおり"メモ帳"として活用してもいいが、目玉はやはりパラパラマンガ作成機能だろう。自分でパラパラマンガを作って楽しむのはもちろん、ニンテンドーWi-Fiコネクションに接続することで、作ったパラパラマンガを公開したり、逆に他人が作ったパラパラマンガを見て楽しんだりもできるのが面白い。また投稿された作品は、はてなとの共同でスタートした「うごメモはてな(http://ugomemo.hatena.ne.jp/)」にアクセスすれば、PCや携帯電話からでも閲覧可能。どんな作品が作れるのか知りたい人は、先にこちらで確認してみてもいいだろう。
タッチペン操作ができて、ネットにもつながるニンテンドーDSは、もともとこうしたCGM系のサービスと相性がいいのかもしれない。絵心のない人でも「ちょっと作ってみようかな」という気にさせる、不思議な魅力と可能性が詰まったアプリだ。
「うつすメイドインワリオ」
「まわる」→「さわる」→「おどる」と来て、今度は「うつす」。その名のとおり、DSiのカメラを使って「帽子をかぶれ!」「肩をたたけ!」といった、さまざまな「瞬間アトラクション」に挑戦していくことになる。
「うつす」というからには、てっきりお題に応じてカメラの方を動かすんだろうと思っていたら、なんとまるっきり反対だった。DSiを机の上などに置き、内カメラに映った“自分自身”の顔や手を使って遊ぶ――というのが、本作の正しい遊び方だ。
“自分自身がゲームの中に入ってプレイするバカバカしさ(いい意味で)”自体は、数年前に「アイトーイ プレイ」がやってしまっているが、それでも面白いものは面白い。またクリア後は、遊んでいた姿をアニメや4コマ漫画に加工して見せてくれるため、自分で遊ぶよりもむしろ「誰かに遊ばせる」方が盛り上がりそうだ(どちらかと言えば、自分がこれで遊んでいる姿はあまり見られたくない)。
欠点はやはりボリュームの少なさ。全部で4つのコースが用意されているが、どのコースも数分で終わってしまい、やり込み要素などもないため、1人ではすぐに飽きてしまうだろう。ただ、500ポイントという価格と、「誰かに遊ばせて楽しむ」のがメインだと考えれば、妥当な価格設定と言えるのかもしれない。
「鳥とマメ」
初代「メイドインワリオ」の隠しミニゲームとして収録されていた「PYORO」をそのまま移植したもの。ナナメに伸びるベロを駆使して、上から降ってくるマメをひたすら食べていくだけのゲームだが、スコアアタックが非常に熱く、また1プレイ数分という手軽さも手伝って、当時はゲーム本編以上にハマってしまう人が続出した。「メイドインワリオ」本編では、アンロック条件がかなり厳しかった「PYORO2」も収録されており、200ポイントという価格なら文句なくオススメの作品。
「ちょっとマジック大全 恐ろしい数字」
残り300ポイントで何を買おうか……と迷った末、買ったのがコレ。DS用ソフト「マジック大全」に収録されているマジックの中から選りすぐりの3種類を収録したものだ。
代表マジックである「恐ろしい数字」は、生年月日を入力して質問に答えていくと、ある"恐ろしい数字"が浮かび上がる――という内容で、飲み会の席などで披露したらちょっとウケそう。実は昔、マジックを趣味にしていたことがあるが、こういうネタはいつどんな時でも披露できるように、「常に持ち歩いている」ことが大切。その意味では、DSiのコンセプトにはぴったりのソフトと言えるかもしれない。
ただ、マジックのタネ自体はわりと昔からあるチープなもので、1人で遊んでも大した驚きはないうえ、収録マジックもたった3つでは、アッと言う間に終わってしまう。あくまで誰かに見せる機会がある人用、と考えた方がよさそうだ。
Program:(C) 2008 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS
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