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» 2009年02月13日 21時00分 公開

日々是遊戯:講師は個性派クリエーター3名! 一夜限りの「夜のゲーム大学」がふたたび開校

麻野一哉氏、飯田和敏氏、米光一成氏ら3人のゲームクリエイターが、時におかしく、時にマジメにゲームを語るイベント「夜のゲーム大学2」が、去る2月8日に東京・阿佐ヶ谷のAsagaya/Loft Aにて行われた。

[池谷勇人,ITmedia]

こんな大学なら喜んで通います!

 土曜日の「ボードゲーム交流会」に続いて、日曜日には東京・阿佐ヶ谷で行われた「夜のゲーム大学2」というイベントに参加してきた。

 「弟切草」「街」などを手がけた麻野一哉氏、「アクアノートの休日」「巨人のドシン」の飯田和敏氏、そして「ぷよぷよ」「バロック」の米光一成氏という、個性派クリエイター3名が繰り広げる「新感覚ゲーム授業ライブショー」も今回で2回目。日曜夜という、社会人にとってはなかなかキビしい時間帯の開催ながら、会場には早くから多くのゲームファンが詰めかけ、一夜かぎりの貴重な「授業」を楽しんでいった。

 授業の内容はというと、1時間目が麻野氏による「ゲームの歴史」講義、2時間目が飯田氏による「遊び格差社会の到来」、3時間目が米光氏の「ゲームアイデアを出す現場」と、マジメに役に立ちそうなものから、限りなくエンターテイメントに寄ったものまでさまざま。途中、飯田氏の最新作「ディシプリン 調律帝国の誕生」や、3人が現在手がけている新作モバイルゲームの情報も飛び出すなど、参加者にとって嬉しいサプライズもあった。

 以下、それぞれの講義内容は大体こんな感じ。

1時間目:「ゲームの歴史」(講師:麻野氏)

任天堂がファミコン以前に発売していた「光線銃カスタム」。任天堂が電子玩具の力を入れるきっかけになった製品だ

 麻野氏は、テレビゲームの誕生から現在に至るまでの歴史を振り返りつつ、ゲーム市場がいかにして生まれ、どのように成長してきたのかを、ところどころユーモアも交えつつ説明。なぜアタリは失敗し、ファミコンは成功したのか? そしてファミコンの成功がゲームメーカーにどのような問題をもたらしたのかなどを、開発者の視点から振り返っていった。

2時間目:「遊び格差社会の到来」(講師:飯田氏)

講義の最後には、同氏が現在Wii Wareとして開発中の「ディシプリン 調律帝国の誕生」の映像も

 「GTA4」や「Guitar Hero」シリーズ、そして「Call of Duty:World at War」などの海外タイトルを例に挙げ、ついにゲームの分野にも「格差社会」がやってきたと提言した飯田氏。日本のゲーム市場が持つ「保守性」は思考停止に等しく、このまま鎖国状態が続くなら、日本と海外との「ゲーム格差」は広がっていく一方だと問題を投げかけた。

3時間目:「ゲームアイデアを出す現場」(講師:米光氏)

特別ゲストとして、小説家の長嶋有氏も登場。講義にも使われた「あるゲーム」は、氏の小説「ねたあとに」からの引用

 「角砂糖が水に溶ける様子」を観察させたり、麻雀牌を使った「あるゲーム」の一場面からそのゲームのルールを推測させたりと、米光氏の講義は体験形式で進行。何かテーマを決めたら、まずそれについて脳内で想像してみて、次に実際にそれを観察してみる。想像と観察の間を何度も往復しながら、徐々に具体的なアイデアを固めていく――というのが米光氏なりのゲームの作り方だそうだ。

4時間目:「『携帯ゲーム化会議』製作秘話」(講師:麻野氏、飯田氏、米光氏)

完成したゲームはこんな感じ。イメージしたのは「J-POP」だそうで、プレイ中は画面下に表示される「歌詞」にも注目

 最後は、3人が現在開発中の携帯電話向けゲーム「さくら」を例に、携帯ゲーム開発の裏側では日々どんなことが行われているのかが語られた。なおこのゲームは米光氏の発案によるもので、はらはらと舞い落ちる桜の花びらを、風を吹かせてより遠くまで届けるのが目的。モバイルサイト「三文堂」にて、2月19日リリース予定とのことなのでお楽しみに。


 授業中もアルコールOK(もちろん講師陣も)という自由な校風もあって、講義は終始なごやか……というか、時間帯相応の混沌とした雰囲気のなか進行。途中、飯田氏によるギター弾き語りや、ここでは書けないような裏話なども披露され、とにかくアッと言う間に時間が過ぎていった。飲んで、食べて、笑えて、それでいてためになる「夜のゲーム大学」。ぜひ第3回の開催にも期待したいところだ。

まだまだ寒い季節にもかかわらず、会場内はギュウギュウに詰まった参加者たちの熱気で汗がにじむほどだった
いきなりビールで乾杯をはじめる講師陣。このユルさも「夜のゲーム大学」の魅力です
3人による著書「日本文学ふいんき語り」「恋愛小説ふいんき語り」もひっそりと売られていた

最後に紹介した「さくら」のダウンロードはこちらから

※2月19日配信開始予定
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