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【“おばけ探知機”開発者の本当にあった怖い話】第3夜「心霊番組の収録、“おばけトンネル”に探知機を持ち込むと……」

日本唯一の「おばけ探知機」を作った方にお聞きしました。

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 怪を語れば怪至る―― ホラーコンテンツ、心霊や都市伝説にまつわるゲームなど、そういった“この世ならざるもの”に関わるモノを作っている現場では、さまざまな怪奇現象が起きていると耳にします。

 今回は、おそらく日本で唯一であろう“市販のおばけ探知機”「ゴーストレーダー」「ばけたん」の開発者・河原邦博さんにインタビュー。開発の裏側で本当にあった怖い話を、全7回にわたってお送りします。

ソリッドアライアンス代表取締役・河原邦博さん

ゴーストレーダー:テレビ番組の撮影中に起きた怪異

ゴーストレーダー


ゴーストレーダー
  • 2005年4月にソリッドアライアンス社から登場したおばけ探知機
  • 心霊現象のデータを取る際、世界的に使われている計測器、センサーの小型統合機
  • 「磁界」「体抵抗」「光」などのセンサーを搭載し、異常な数値を観測するとLEDライトが対応したパターンで点灯する

 ゴーストレーダーが発売した直後のことなんですけれども。ありがたいことに結構話題になってくれまして、テレビ番組でゴーストレーダーが取り上げられたこともあるんですよ。

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―― おお、すごいじゃないですか。

 それらのオファーの中には、心霊番組でゴーストレーダーを使いたい、現場まで同行してほしい、というものが少なからずありまして。……そういえば「ここで幽霊が出ることになっているので、タイミングよく反応を出してください」なんて言われたこともありましたね。

 ですがゴーストレーダーもばけたんも、反応一覧を見せるようなデモ機は存在しませんし、そもそも意図的に反応を出すこと自体が不可能ですので。「できません、無理です」と即答でした。

―― 台本が必要なのは分かりますけど……ちょっとあんまりなオーダーですね。

 さて、それとは別の番組の撮影に同行したときの出来事なんですが。えーっと、どこだったかなぁ……そうそう、山梨県にあるトンネルで、結構有名な心霊スポットでの撮影に同行したんですよ。

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 それにはグラビアアイドルさん、芸人さんなどが出演してたんですけどね。内容としては「ゴーストレーダーを持って、心霊スポットへ行って、幽霊を探して見つけてみよう」っていうような、怖がっているところを楽しんでもらおうみたいな、よくあったやつです。

 それでトンネルまで行って、私はロケバスの中で待っていたんですよ。私は現場の撮影には参加しない、って形だったので。しかし、撮影が始まってしばらくたった頃にですね、スタッフさんに大声で呼ばれたんですよ。「河原さあぁぁんッ!!」って、もうこっちが驚くぐらいの大声で。

 それでこちらも「はーい!」って大声で返事して。なんだなんだと現場へ駆け付けたら、撮影が止まっていたんですよ。トンネルの中で、全員が固まっちゃってる。

 ともかく話を聞いてみると、ゴーストレーダーが動かなくなった、って言うんですよ。それらを受け取って確認すると、プログラムに存在しない反応を起こしたままフリーズしていたんです。

 ゴーストレーダーって、何かを探知すると光のパターンで示すんですよ。これがそのパターンの一覧表なんですが、どれにも当てはまらないパターンで固まっちゃってて。

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反応一覧表。これのどれにも当てはまらない状態でフリーズしていたそう

 作った自分が想定していない、ありえない現象でしたので、皆さんの手前、平然を装いつつも「なんだこれは」と内心ビクビクで……。再起動やらリセットやらいろいろとやってみたんですが、一向に直る気配がない。

 さらにはそのトンネルがですね、本当に出るとすごく有名な心霊スポットだったものですから、皆怖がっちゃって。特にグラビアアイドルさんなんて泣き出しそうになっちゃってて……これはまずいぞ、となりまして。撮影は中断になっちゃって。

―― ゴーストレーダーは私も相当使っていましたけど、フリーズしたことなんて一度もないですよ。

 ですよねぇ……。

 その後、私は「これ不良品だったのかな、壊れちゃったのかな」なんて考えながら、固まったゴーストレーダーを持ってトンネルから出たんですが……。そうしたら、さっきまでうんともすんともいわなかったのが、普通に動き始めたんですよ。さっきまで何をやっても動かなかったのに。

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―― うわぁ、何ですかそれ……。

 プログラムにない動作を起こしただけでもおかしいのに、ピンポイントでトンネルの外に出た途端に動きだすなんて、ねぇ……。しかも有名な心霊スポットで、ですよ。

 偶然にしてはできすぎですよね。でも、実際に起きちゃったんですから。

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たけしな竜美(@t23_tksn

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