食事が大きくグレードUPした「えちごトキめきリゾート雪月花」! その理由は?:えちごトキめきリゾート雪月花(3/4 ページ)
えちごトキめき鉄道の“おいしい”観光列車「えちごトキめきリゾート 雪月花」。グレードアップしたというお食事、早速いただいてきました。
- 法王のティラミス「雪月花特別ver.」(新潟県産食材使用、イタリアンレストラン オリベート)
- ドリンク
「雪月花」のデザートは、全列車・全コース共通で、アドバイザーを務める萩原勇作氏がCEOを務めるイタリアンレストラン オリベートの「法王のティラミス(雪月花特別ver.)」が出されます。令和元(2019)年にローマ教皇が来日した際、提供されたメニューの1つで、新潟県産食材を使った「雪月花特別ver.」となっているのが特徴。午前便では直江津を発車した後に配膳され、有間川駅付近の日本海を眺めながらいただくことができます。
「雪月花」は、終着・糸魚川を前に筒石駅で小休止。筒石駅は、日本海ひすいラインの頸城トンネル内にある珍しい駅として知られていて、地上まで約280段~290段の階段を登ります。国鉄時代、日本海縦貫線の安定輸送を目的に造られた長大トンネルですが、第3セクターの鉄道による維持・管理には、きっとご苦労も多いのだろうなぁと推察します。なお、「雪月花」は食事付の通常プランが2万4800円。また、帰った後、自宅に新潟・上越地域のお土産が届く「特別地域貢献プラン」が、2万9800円で新たに設定されました。「雪月花」の旅を楽しむこともまた、地域を、そして日本の物流を支える一助となるのかもしれません。
えちごトキめき鉄道によると、今回のリニューアルは、6年あまりが経過し、各地に同様のレストラン列車が誕生したことで、レベルアップを図ったと言います。また、アドバイザーの石井宏子さん(温泉ビューティ研究家)は、「女性が1人でも乗れる列車にしたい」という命題を受け、食事を中心に監修に当たったと言います。4つの味が楽しめるようになった「雪月花」は10月以降の予約も好調とのこと。気の合う仲間は勿論、おひとりさまでも、美しい山と海の景色を眺めて、新潟のいちばんいいところを味わってみてはいかがでしょうか。
(初出:2022年9月26日)
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/
おすすめ記事
Copyright Nippon Broadcasting System, Inc. All Rights Reserved.