あなたの「時間」を寄付しませんか――「CollaVol」が目指すボランティアの新形態

3月3日にオープンしたばかりの「CollaVol(コラボル)」(β版)というサイトが興味深い。募集中のプロジェクトに「コラボル!」ことで、あなたの時間を寄付することができる。

» 2012年03月07日 00時19分 公開
[ITmedia]
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 お金のかわりに、あなたの「時間」を寄付しませんか――。「CollaVol(コラボル)」は、そんな発想・理念から生まれたソーシャル・ボランティア・プラットフォームだ。3月3日にβ版が公開されたばかりで、TwitterやFacebookなどを通じて現在、少しずつ参加者を増やしつつある。

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 CollaVolでできることは大きく分けて2つ。「ボランティアの募集」と、「ボランティアへの参加」だ。トップページには現在募集中のプロジェクトが表示されており、利用者はその中から自分に合ったものをクリックし、参加を表明する。参加すると、マイページ内の「ボランティア履歴書」に参加履歴が書き込まれていく。

 各プロジェクトには活動日時や場所、活動内容などのほか、「あなた1人の参加が、何円相当の寄付にあたるのか」も記載されている。例えば代々木公園〜表参道のゴミを拾うボランティア「シャボン玉ゴミュニケーション」の場合、2時間の参加で2000円の寄付に相当。この金額は実際にもらえるわけではないが、履歴書には「合計寄付相当金額」として書き込まれていく。他のユーザーに履歴書を公開することもできる。

画像 CollaVolに登録すると見ることができる「履歴書」。活動履歴の蓄積がモチベーション維持につながる

 プロジェクトの申請は個人/団体を問わず誰でも可能。プロジェクトは一定の手順を経て承認され、サイトに反映される仕組みのようだ。

 ボランティアのタイプには「オンライン」と「現地」の2種類があり、先ほどの「シャボン玉ゴミュニケーション」などは「現地」に分類される。「オンライン」は文字通りオンライン上で手伝うことができるボランティアで、今だと「社会福祉NPOのリーフレットデザイン(5時間で2万円相当)」、「こどもの教育支援NPOのFacebookページ作成(3時間で5000円相当)」などがある。参加を表明するとメールで詳細が届き、あとはPC上で作業することができる仕組みだ。上記2つはどちらもPCスキルが必要だが、例えば今後「キャッチコピーを考える」のようなものなら、誰でもちょっと「頭を使う」だけで参加することができそうだ。まさに「時間を寄付する」感覚といえる。

画像 現在募集中のプロジェクトのひとつ。活動内容は「教育支援NPOのFacebookページ作成」で、自宅のPCからでも参加することができる

「履歴書」に参加履歴や金額が書き込まれていく点など、ゲーミフィケーションのような要素もある。参加者はまだ多くはないが、TwitterやFacebookでは「時間を寄付という発想が面白い」など好意的なコメントも多く、今後注目を集めそうなサービスではないだろうか。

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