ライスもルーもいちご尽くし……予約必須の「いちごカレー」を味わってきた
カレーにいちごだと……? そんな「カレー×いちご」なる不思議な共演があるという。純粋な好奇心と怖いもの見たさとがあいまって、名物の「いちごカレー」を食べてきた。
「いちごカレー」という実に珍しいカレーを出す店があるらしい。ちなみに冬から初春までの季節限定もので、予約必須のメニューだ。果たしてどのようなものなのか。本当にカレーなのか。そもそもおいしいのか……。数ある疑問を解決すべく、浅草の「カフェ・ラティーノ」を訪ねてみた。
店内も摩訶不思議
浅草駅から徒歩10分ほどの住宅街の中に、目的の店カフェ・ラティーノはあった。外観はカフェバーのような雰囲気だが、何も置かれていないステンレス製ラックや小動物の飼育カゴが、扉付近に無造作に置かれ、少し不思議な雰囲気を醸し出している。看板には「ランチタイム カレーいろいろ」の文字があり、カレーを売りにしたカフェだと伝わってくる。
店内に足を踏み入れると、玄関口に水槽があり、その中をカメが泳いでいる。さらに付近には魚の剥製や絵が飾られている。魚好き……? いちごカレーとはまったくつながらない。と思いきや、名物ペットのケヅメリクガメの名前は「イチゴちゃん」というらしい。残念ながらこの日は“出勤”しておらず、会うことはできなかった。
ほかにも店内にはツッコミどころのあるアイテムが多数飾られている。写真で堪能していただきたい。3台並ぶ自転車はオーナーであるご主人の趣味。「カフェ・ラティーノサイクリングクラブ」として活動も行う。ところどころにディスプレイされている電車も、同じくご主人の好物。スカイツリーやベティちゃんの置物もさり気なく置かれたややカオスなあたりが、ポップでおもしろい雰囲気を出している。
色鮮やかないちごカレーは、フルーティーな味わい
さて早速、件のいちごカレーをオーダーしてみる。「15分ほどお待ちくださいね」とやさしげな奥さんが店の奥へ消えていく。店内をぐるぐる回りながら、いろいろウォッチして気を紛らわすものの、正直なところだんだん心細くなってきた。本当にいちごカレーを食すことができるのかと。
しばらく緊張の面持ちで待機していたところ、いちごカレーが運ばれてきた。色鮮やかで想像以上に美しい見た目をしていることに驚く。薄くスライスされた20枚のいちごが、ほんのりとピンクがかったいちご入りのライスの周りをぐるりと取り囲んでいる。ルーにはいちごが2個どーんと、普通のカレーでいうならにんじんやじゃがいものように、主役級の具材として顔をのぞかせている。
まずはいちごライスだけ味わってみたところ、甘味よりも酸味の方が強く、フルーティーなごはんといったところだ。ごはんを炊いた後、いちごを混ぜて作っている。次はルーだけを食べてみると、いちごのつぶつぶ感が特徴的な食感。相当な量のいちごが使われているのだと想像できる。肉の味もルーに溶け込んでいるので、いちごを前面に押し出したカレーという印象。いちごカレーというネーミングのとおりだ。
食べ方が非常に悩ましい。(1)いちごライスとルーを同時に食す、(2)いちごライスとスライスいちごとルーを同時に食す、(3)(1)の後にスライスいちごでお口直しをする、という3パターンを試してみた。個人的には(1)だとスライスいちごが余ってしまう、(2)だとさわやかすぎてカレーを食べている気がしなかったという理由で、(3)が一番おすすめな食べ方。
アイスクリームトッピングが人気!
それにしてもなぜ、いちごカレーを作ることになったのか。ほかでは見たことも聞いたこともないメニューだが……。「オーナーがいちご好きなんです」と奥さん。そ、それだけ? カフェ・ラティーノにはほかにも「アボカドカレー」「ドライレンコンカレー」「ドライジンジャーカレー」など、珍しいメニューがそろう。種類の豊富さも他店とは一線を画し、カレーメニューの多い店として有名だ。
さらに奥さんは続ける。「おいしい食材同士を組み合わせれば、当然おいしい料理ができます。いちごカレーもそのひとつなんです」。いちごカレーはカフェ・ラティーノを開業した年から続く伝統的なメニューだ。12年支持されているのも頷ける。そこには一定層のファンがいるのだ。
トッピングの種類も多い。生たまごやチーズ、目玉焼きはあたりは分かるが、アイスやキムチ、たこやきあたりから、かなり個性的なものが並んでいますが……。ちなみに、いちごカレーへのおすすめのトッピングは、そのまま食べるかアイスがおすすめとのこと。ライスにアイス!? そう思うと勇気が出なくて試すことはできなかったが、リピートする人も多いという。
カレーなのに食後に胃もたれもすることはなく、むしろさっぱり感すらおぼえるいちごカレー。ミステリアスなこのメニュー、気になる人は1度食べてみてはいかが? メールか電話で事前に予約してくださいね。
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