ロシアのコスプレ事情は今 ロシア大型コスプレイベンター関屋智弘(せきや ともひろ)氏へロングインタビュー(前編)
ロシアで日系企業として初の大型コスプレイベント「HINODE」の開催に携わった人物に、ロシアのコスプレ事情やトレンドを聞いた。
![tokyoOtakuMode](http://image.itmedia.co.jp/images0509/tokyoOtakuMode.gif)
本日はロシアにて日系企業として初の大型コスプレイベント「HINODE」の開催に携わられた、ジャパンハウスグループの有限会社イ・エヌ・インターナショナルの海外事業部に所属する関屋智弘(せきや ともひろ)氏にインタビューさせて頂いたので、その模様をお伝えする。
―― まず最初に、ロシアのコスプレ事情をお聞かせいただけますか?
ロシアでも、実は10年ほど前からコスプレイベントは開催されていました。ただ、何百人も集まって、というよりは友達同士・ファン同士で集まるサークル的な感触のイベントが主流でした。参加者はもちろん運営側の人間もプロのイベンターではなく、「やりたいからやる」という気持ちを持った個人の方々の取り組みであることが少なくありません。
―― そうした状況の中、ロシアで日系企業として初の大型コスプレイベントを開催された経緯はどのようなものだったのでしょうか?
愛知県で開催されたWCS 2011(World Cosplay Summit 2011)に参加させていただいた際、すでに世界17カ国の代表たちが思い思いの衣装でコスプレを楽しんでいる中、ロシアの代表がいないことに気づいたんです。もともとグループがロシアで文化交流事業を行っていたため、問い合わせたところ、ちょうど日本のサブカルチャーをロシアに広めようとしていたことと重なり、代表選考会主催の名乗りを上げることとなりました。結果、WCSからご許可をいただき、正式なWCS 2012の選考会を開く形になりました。そのために立ち上げたイベントがHINODEです。
―― ロシアで開催されるにあたって苦労されたのはどういった点ですか
国民性かなと思うのですが、ロシアの方たちは新しいものに飛びつきにくかったり、疑ってかかったりするのを実感しました。WCS選考会の優勝賞品が日本ツアーだったんですが、最初は信じてもらえなくて、「どうせ日本までのチケットだけで、日本についたらあとは全部自腹なんでしょ」と思われていたみたいです(笑)。これまでのイベントでは考えられない日本行きフルサポートや、スポンサーの豪華な製品が賞品だったので疑心暗鬼だったようでした。一方で、一度信頼関係が深まるとそこからのつながりは一気に強くなる、というのも特徴的ですね。
―― 今年は開催が2回目ということですが、昨年と比較して何か変化はございますか
昨年は、日系企業が行うイベント、WCSというタイトルもついている、ということもあってお陰様でいろいろな企業や団体からご支援があって、応募者、来場者あわせて1200人の方々にご参加いただけました。ただロシア国内で最大2000人の参加者をあつめるイベントがあると事前にリサーチしており、2000人を目標にしていたので、その点ではもっと頑張っていかなくては、とも思いました。
2回目にあたって、すでに去年から30%増の450人のコスプレイヤーさんたちから応募があり、本イベントに対する関心の高まりを感じています。日系企業・地場企業との提携も進み、ロシアの企業からお問い合わせいただく機会も増えました。昨年HINODEを開催した際、モスクワのテレビ局から、イベントの準備期間中から終わりまでの長期取材を受け、その映像が特別番組として放送されたことも影響として大きかったと思います。嬉しいのは、昨年協力してくれたスポンサーの多くが再び参加してくれ、さらに新しい企業参加も増えたことですね。
―― ロシアのコスプレのトレンドはどんなものでしょうか
個人的な意見ではありますが、コードギアス、タイガーアンドバニー、トリニティブラッド、エンジェルサンクチュアリー、D.Gray-manなど、衣装が豪華で凝ったものを題材に選ぶコスプレイヤーさんが多いという印象を受けました。一方で、ナルトも忍者ものとして人気がありますね。
傾向としてはっきりしているのは、コスプレをやるのは10、20代前半の本当に若い世代が中心です。推測ですが、インターネットを通してアニメをリアルタイムで見られるようになってきたことが影響していると思います。アニメと漫画の影響度で言うと、やっぱりアニメのほうが上ですね。
(後編に続く)
英文:Interview with Tomohiro Sekiya, Organizer of Russia's First Large-scale Cosplay Event [1/2]
関連記事
海外オタク見聞録:日本に「モテ期」がやってきた? 「ジャパン・パッシング」でも留学生がやってくる理由
「ジャパン・パッシング」でも日本への留学生は増えています。ゲームやアニメが海外から学生を引きつけ、日本に「モテ期」をもたらしているようです。海外オタク見聞録:2次元の“嫁”と世界を旅する――君は「プロジェクト・ホロ」を知っているか?
今年初め、「狼と香辛料」のホロの立て看板と旅をする海外のアニメファンが話題になった。そんなアツいオタクが東京にやってきたので話を聞いてきた。海外オタク見聞録:ドイツ語圏の人たちが日本のアニソンを流ちょうに歌うワケは?
YouTubeでドイツ語圏の人たちがアニソンやボカロ曲を日本語で流ちょうに歌っているのを見ますが、日本語とドイツ語は実は音が近いようです。海外オタク見聞録:イタリア人オタクのコスプレ好きは異常?
日本でコスプレしてる外国人の多くはイタリア人。彼らにとってコスプレの総本山である日本への“巡礼”は重要なようです。パリでゾンビが増殖中!! 「アイアムアヒーロー」「テルマエ・ロマエ」に沸くJapan Expo
ヨーロッパ中からオタクが集まるJapan Expoは現地のマンガ出版社にとって格好のプロモーションの場。創意工夫にあふれた展示をご覧いただこう。ドイツや台湾にも隊員が:人気コスプレ集団「自宅警備隊」に密着! 「自宅に恒久の平和と秩序を」と鰐軍曹隊長
「自宅警備隊 N.E.E.T.」という名の特殊部隊にインタビューを敢行。海外も含め126人も隊員がいる彼らの実態とは――。ニコニコ超会議:枝野経産相、ドワンゴ川上会長らが“闘技場”に集結 「クール・ジャパン作戦会議」その全ぼう
枝野経産相などそうそうたる面々が集まった、ニコニコ超会議「ニコニコ言論コロシアム」の「クール・ジャパン作戦会議」は立ち見も出る大盛況だった。改めてその中身を振り返る。
© Tokyo Otaku Mode Inc.
庭で見つけた“変なイモムシ”を8カ月育てたら…… とんでもない生物の誕生に「神秘的」「思った以上に可愛い」
「これが生えたら庭終了」 プロも降参する“何をやっても全部ムダな最恐雑草”の正体が400万再生「ほんとこれ厄介」「土ごと変えないと不可能」
イトーヨーカドー春日部店が閉店へ 「クレヨンしんちゃん」に登場するスーパーのモデル 「残念」「寂しい」惜しむ声
夜、山中の側溝をのぞいてみたら…… 思わず声がもれる“あらぬ生物”の姿に「ヤバいw」「生で見てみたい」
水槽の中で卵を発見→慎重に見守って1カ月後…… 小さな命の誕生に飼い主も視聴者もメロメロ「まじで可愛すぎるほんとに可愛い」
「お父さんはママのオタクだった」 母親が「元・おニャン子」のタレント、アイドルとオタクが“つながっちゃいけない理由”を問いかける
「立体的に円柱を描きなさい」 中1の“斜め上の解答”に「この発想は天才」「先生の優しさも感じます」
スーパーで買ったレモンの種が1年後…… まさかの結果が635万再生「さっそくやってみます」「すごーい!」「手品みたい」
工藤静香、15歳の愛犬が天国へ 感謝の言葉つづるも……「泣いてばかり」「心が追いつかない」と悲痛な思い
外国人が来日して“3年後”…… マクドナルドの“オーダーの変化”に「胃袋が日本人のそれなんよw」とツッコミ
- プロが本気で“アンパンマンの塗り絵”をしたら…… 衝撃の仕上がりが360万再生「凄すぎて笑うしかないww」「チーズが、、、」
- 6年間外につながれっぱなしだったワンコ、保護準備をするため帰ろうとすると…… 思いが伝わるラストに涙が止まらない
- 「お釣りで新紙幣来た!!!!!と思ったら……」 “まさかの正体”に「吹き出してしまった」「逆に……」
- 赤いカブトムシを7年間、厳選交配し続けたら…… 爆誕した“ウルトラレッド”の姿に「フェラーリみたい」「カッコ良すぎる」
- ダイソーで買った330円の「石」を磨いたら……? 吸い込まれそうな美しさが40万回表示の人気 「夏休みの自由研究にもいいのでは?」
- 「これ最初に考えた人、まじ天才」 ダイソーグッズの“じゃない”使い方が「目から鱗すぎ」と反響
- もう笑うしかない Windowsのブルースクリーン多発でオフィス中“真っ青”になった海外の光景がもはや楽しそう
- アジサイを挿し木から育て、4年後…… 息を飲む圧巻の花付きに「何回見ても素晴らしい」「こんな風に育ててみたい!」
- スズメの首は、実は……? 「心臓止まりそうでした」「これは……びっくり!」“真実の姿”に驚愕の声
- 【今日の計算】「8×8÷8÷8」を計算せよ
- 18÷0=? 小3の算数プリントが不可解な出題で物議「割れませんよね?」「“答えなし”では?」
- 日本人ならなぜかスラスラ読めてしまう字が“300万再生超え” 「輪ゴム」みたいなのに「カメラが引いたら一気に分かる」と感動の声
- 「最初から最後まで全ての瞬間がアウト」 Mrs. GREEN APPLE、コカ・コーラとのタイアップ曲に物議 「誰かこれを止める人いなかったのか」
- 「値段を三度見くらいした」 ハードオフに38万5000円で売っていた“予想外の商品”に思わず目を疑う
- 「思わず笑った」 ハードオフに4万4000円で売られていた“まさかのフィギュア”に仰天 「玄関に置いときたい」
- かわいすぎる卓球女子の最新ショットが730万回表示の大反響 「だれや……この透明感あふれる卓球天使は」「AIじゃん」
- 「これはさすがに……」 キャッシュレス推進“ピクトグラム”コンクールに疑問の声相次ぐ…… 主催者の見解は
- 天皇皇后両陛下の英国訪問、カミラ王妃の“日本製バッグ”に注目 皇后陛下が贈ったもの
- 「この家おかしい」と投稿された“家の図面”が111万表示 本当ならばおそろしい“状態”に「パッと見だと気付けない」「なにこれ……」
- 和菓子屋の店主、バイトに難題“はさみ菊”を切らせてみたら…… 282万表示を集めた衝撃のセンスに「すごすぎんか」「天才!?」