艦これ艦娘「艦歴的」プロフィール「大鳳」編:命みぢかし恋せよ乙女ー!
なんたって、見た目がほかの娘とぜんぜん違うもんね。絵師もすごいし……、という時代の流れとはまたしても全然関係ない内容なんだなー!
ガードが固すぎるとかえってもろいのは艦も娘も同じ
艦隊これくしょんの公式Twitterアカウント「艦これ」開発/運営(@KanColle_STAFF)が、この秋から冬の実装を目指して建造中の“キュートな最新鋭正規空母”が「大鳳」であることを発表した。
大鳳は、日本で初めて飛行甲板に装甲を張った“当時の最新鋭”航空母艦だ。急降下爆撃による被弾をきっかけに誘爆を起こして「赤城」「加賀」「飛龍」「蒼龍」を失ったミッドウェー海戦の戦訓を反映して……と思われがちだが、飛行甲板に装甲を張る必要性は、太平洋戦争前の1939年(昭和14年)に大鳳(命名前は第130号艦)の計画段階で検討している。攻撃を受けた航空母艦の脆弱性は世界の海軍ですでに共通の認識とされていた。英海軍は飛行甲板に装甲を載せたイラストリアス型航空母艦を翔鶴型航空母艦とほぼ同時期に完成させている。
とはいえ、重い装甲を広大な飛行甲板の全面に敷き詰めるわけにはいかず(重量物を高い位置に載せると船は不安定になる。その解決には船を巨大にしなければならないが、それは、予算的にも補給的にも標的になりやすい点でも不利)、戦闘機が離陸できる長さと幅に限定した前後の昇降機間の長さ150メートル幅20メートルに75ミリCNC甲鈑と25ミリDS板(高張力鋼で装甲ではない)を重ねて500キロ爆弾の急降下爆撃に耐えるようにした。
飛行甲板の防御は「表面に装甲」を張るだけでは十分でなく、飛行機の昇降機や格納庫と昇降機のゲート、そして、飛行甲板を貫通して格納庫内で爆発した場合の爆風も考慮しなければならない。大鳳では、昇降機表面に25ミリDS板を2枚重ね、昇降機と格納庫のゲートには7ミリDS板を、飛行甲板裏側には10ミリDS板をそれぞれ張った。また、舷側を25ミリDS板製のパネルで囲い、各部に孔を設けて、爆風の破壊エネルギーが飛行甲板ではなく舷側の“パネル”を吹き飛ばすようにした……が、この方式は「翔鶴」でも採用しており、うまく機能せず飛行甲板を破壊している。
飛行甲板に装甲を張って高くなる重心を下げるために、格納庫を2段に減らし、そのため、赤城や加賀、翔鶴型と比べて搭載機が少ないと言われているが、すぐに使える常用機だけを比べると、赤城が66機に対して大鳳は60機とそれほど違いはない。なお、マリアナ沖海戦において、運用可能な搭載機として零戦27機、彗星27機、天山18機、2式艦偵3機の合計75機とする資料もある。これは、加賀が搭載する常用機数と同じだ。
計画の初期段階では、重装甲を頼りに敵艦隊に接近し、敵の攻撃に耐えつつ航空攻撃を繰り返し行うことを想定していたが、航空機の急速な発達で、通常の航空母艦として運用することになる。それでも、飛行甲板の装甲によって、ほかの空母より敵の空襲に耐えて繰り返し攻撃隊が出撃できることを期待されていた。そのため、大鳳には、それまでの正規空母と比べて2倍に及ぶ爆弾と“ガソリン”を搭載できるようになっている。満載状態におけるガソリンの搭載量はほぼ1000トン……(翔鶴型はほぼ500トン)。
1944年3月7日に就役して3月28日に日本を出港後、寄った港はシンガポールにリンガ泊地にタウイタウイにギマラスだけ。ギマラスを出港した大鳳は、そのままマリアナ沖海戦に参加。6月19日に米潜水艦「アルゴニアアルバコア(ごめんなさい! ご指摘ありがとう!)」の雷撃を受け、1本の魚雷が命中した衝撃でもれて気化したガソリンの誘爆で沈没した。就役から沈むまで、わずか3カ月と12日だった。
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