ニュース
» 2014年08月19日 08時30分 公開

艦これ艦娘“作戦的”プロフィール「ミッドウェー海戦」編南雲さんはあまり悪くないと思う

現場の視点で考えるならば、南雲さんばかりを責められないよねー。

[長浜和也,ねとらぼ]

「艦これ」で発動中の夏イベント「MI」(ミッドウェー島攻略作戦)/「AL」(アリューシャン列島攻略作戦)2正面作戦にちなんで、真珠湾作戦からミッドウェー海戦に至るまでの、空母が主役となる主要な作戦を「超ざっくり」と解説しよう。


情報の共有は大事ということで

 1942年6月5日、日本海軍はミッドウェー島北方海域で航空母艦の「赤城」「加賀」「飛龍」「蒼龍」を失った。迎え撃ったのは米空母の「エンタープライズ」「ホーネット」、そして、日本海軍が1カ月前の珊瑚海海戦で沈めたと考えていた「ヨークタウン」、さらに、ミッドウェー島に配置した空母1隻分の航空機だった。

「艦これ」の赤城、加賀
「艦これ」の飛龍、蒼龍

 日本の空母機動部隊司令部は、米空母はミッドウェー島を占領してから出撃してくると考えていた。さらに、その考えを覆す情報を伝えられてもいなかった。そして、そのことを知らなかったのは、空母機動部隊だけだった(後方の大和に座乗していた連合艦隊司令部は把握していたが、情報を共有していなかった)。

 だから、ミッドウェー島基地を攻撃した指揮官の友永丈市海軍大尉から「第2次攻撃の要あり」と報告が来たとき、艦船攻撃用に控えていた航空機の武装を陸上攻撃用に変更したのも当然といえば当然。それまで、ラバウル攻略のときもインド洋作戦のときも北オーストラリア空襲のときも米空母はいなかったのだから。

 その後、空母機動部隊は米空母とミッドウェー基地から出撃した米航空部隊の攻撃を受けながら、重巡「利根」の索敵機が発見した敵空母を攻撃するため、いったん陸上攻撃に変更した武装を対艦攻撃用に再度変更する。さらに、それまでの戦闘ですべて出撃していた零式戦闘機と、ちょうどそのとき戻ってきたミッドウェー基地攻撃隊を収容する作業を行った。

 このとき、第2航空戦隊司令の山口多聞海軍少将が(武装変更や帰還部隊の収容よりも)「攻撃隊即時出撃」するよう進言しているが、南雲忠一司令長官はそれを退けている。後世の作戦研究者はこの判断を強く非難するが、それまで、日本艦隊を攻撃していた米航空隊の多くが、護衛の戦闘機がないため零戦に撃墜されるのを見ていた司令部が、護衛の零戦の準備を優先したのも当然かもしれない。

 しかし、この後、米急降下爆撃機の奇襲を受けて発艦直前の攻撃隊が誘爆し、赤城、加賀、蒼龍が戦闘不能になる。最初に沈んだのは最も多くの爆弾が命中した加賀。次いで、蒼龍が沈んだ。加賀は米潜水艦「ノーチラス」の雷撃も受けている。そして、なかなか沈まず、一時は敵艦隊方面に疾走し始めた「赤城」は、「嵐」「舞風」「萩風」「野分」による雷撃処分で沈んでいった。

 発艦運動で一人離れていた飛龍は、米空母に単独で反撃を開始する。第1次攻撃と第2次攻撃で“すべての”米空母に損害を与えたと思ったそのとき、艦上偵察機として試験的に搭載していた「二式艦上偵察機」が第3の空母を発見する。2回の攻撃で大きな損害受け、わずかに残った航空機で昼間の攻撃は効果がないと判断し、夕暮れまで出撃を待ってしまう。その隙をついて、米急降下爆撃機の攻撃を受けて飛龍も炎上し、空母部隊は全滅した。

 飛龍は総員退艦ののち、「巻雲」が雷撃処分を行った……が、飛龍はその後しばらく沈まず、状況確認のため飛来した「鳳翔」搭載機が飛行甲板に機関科生存者を発見、駆逐艦「谷風」が救助に向かったが、飛龍を発見できなかった。

 飛龍が2隻の空母を攻撃したと思ったのは、すべて「ヨークタウン」だった。ヨークタウンは大きな損害を受けたが航行可能で、今回も生還できるかと思ったときに、伊168の雷撃を受けて沈没する。

ボードウォーゲーム「太平洋戦史」でMI作戦に参加した主力艦(空母、戦艦、重巡)を並べてみる。6月4日の空母戦だけで考えると両軍ほぼ互角。太平洋戦史では陸上機を排除できるのは空母だけで、空母が全滅するとどれだけ戦艦と重巡が優勢でも撤退するしかない。それは、現実の海軍作戦でも同様で、空母4隻を失った日本軍は撤退するしか道はなかった

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10

  1. /nl/articles/2107/30/news137.jpg 水谷隼スタッフが一部マスコミの“行き過ぎた取材”に警告 住民を脅かすアポなし行為に「しかるべき措置を検討」
  2. /nl/articles/2107/29/news111.jpg おにぎりパッケージに四苦八苦していた五輪レポーター「日本の素晴らしい人々に感謝」 大量アドバイスで見事攻略
  3. /nl/articles/2107/29/news086.jpg 小5娘「ランドセル壊れちゃった!!」→メーカーに修理に出すと…… 子どもの気持ちに寄りそう「神対応」を描いた漫画に心が温まる
  4. /nl/articles/2107/29/news013.jpg おばあちゃんと散歩するワンコ、よく見ると…… かしこ過ぎるイッヌに「どっちが散歩されてる?」「愛と信頼ですね」の声
  5. /nl/articles/2107/30/news022.jpg 中年の「何しにこの部屋来たんだっけ?」発生条件を突き止めた漫画にあるあるの声 “忘却”はこうして起きていた……?
  6. /nl/articles/2107/29/news044.jpg 3歳娘「カレーが食べたい」にこたえて作ったのに…… あまのじゃくな娘に“大人になること”を学ぶ漫画が考えさせられる
  7. /nl/articles/2107/29/news030.jpg 定価で買った商品が半額になってショック!→娘「ママは値段を理由にそれ買ったの?」 子どもの一言にハッとさせられる漫画
  8. /nl/articles/1902/18/news125.jpg 「誰も消防車を呼んでいないのである!」漫画の作者自ら“消防車が来ない話”としてTwitterに公開 「元ネタ初めて見た」
  9. /nl/articles/2107/28/news135.jpg 波田陽区、そっくりな卓球・水谷隼選手の金メダル獲得で仕事激増 「拙者、これで家賃払えそうですからー!」
  10. /nl/articles/2107/28/news123.jpg 「助けてください」 来日五輪レポーター、おにぎりパッケージに四苦八苦 海外メディアにコンビニが大人気

先週の総合アクセスTOP10

先月の総合アクセスTOP10

  1. 「産んでくれた親に失礼」「ちょっと我慢できません」 上原浩治、容姿批判のコラム記事に不快感あらわ
  2. ホワイトタイガー「あっ、落としてもうた」 うっかり子どもを落とした母と、落ちてゆく子どもの表情がじわじわくる
  3. がん闘病の大島康徳、肝臓に続いて肺への転移を告白 息苦しさに悩まされるも「大して成長してない」
  4. 「目パッチリです」 宮迫博之、最高難度の美容整形を決行 クスリ疑惑もたれたクマやほうれい線の一掃で“別迫”に
  5. 石橋貴明の娘・穂乃香「お父さん大好き」 幼少期キスショット公開し「愛されてますね〜」「ステキな写真!」と反響
  6. 大島康徳、ステージ4のがん闘病でげっそり顔痩せ 相次ぐ通院に「正直かなりしんどかった」
  7. 山に捨てられていたワンコを保護→2年後…… “すっかり懐いたイッヌ”の表情に「爆笑した」「かっこよすぎ」の声
  8. 「ブス、死ね」 りゅうちぇる、心ない言葉への返答が感銘を呼ぶ 「心もイケメン」「りゅうちぇるのおかげで自己肯定感上がった」
  9. 『はらぺこあおむし』の版元、毎日新聞の風刺漫画を批判 「おそらく絵本を読んでいない」
  10. 小林礼奈、4歳娘を連れて夕食中に客とトラブル 痛烈コメント受けて「私たち親子を悪にしたい人がいる」