大阪発「忖度まんじゅう」がシリーズ累計10万箱突破 開発のいきさつを忖度なしで聞いてみた
2018年は義理チョコから忖度チョコへ。
ヘソプロダクション(大阪市)が開発・販売を手がける菓子、「忖度まんじゅう」がシリーズ販売累計10万箱を突破する人気となっています。2017年の流行語大賞に選ばれた「忖度」の文字をプリントしたまんじゅうで、通常の白色の他にも「黒忖度まんじゅう」と「忖度紅白まんじゅう」の3バリエーションを販売中。
「忖度」が流行した流れなどを考えると実に味わい深いこの商品、一体どのようにして生まれたものなのでしょうか。ヘソプロダクションに、忖度せずに聞いてみました。
―― 開発に至ったいきさつはどのようなものでしたか。
ヘソプロダクション: 本当は、開発経緯は忖度してほしいのですが……。
2017年の初春、「忖度」という言葉を耳にして、意味が気になり即検索しました。
「忖度」とは、―他人の心をおしはかること。
日本文化を一言で表す良い言葉だと感じました。日本のビジネスシーンでは、「上司の意向を」「部下の気持ちを」「取引先の考えを」忖度したりされたりが日常的に行われています。相手の立場で物事を考え、意向を汲み取るということは、ビジネスだけではなく、日本文化での人と人とのコミュニケーションにおいて大変重要なこと。
そんな忖度あふれる日常のワンシーンに、「忖度」商品を活用できないだろうか……そして本来の「忖度」の意味を伝えられる商品にしたい。「心をおしはかること」……重みのある言葉と感じたので、重みを与えられる「まんじゅう」「ご進物」商品しかないと考えました。饅頭の餡が包まれ、隠れている様はまさに忖度でした。
デザインに正解はなく、迷走したときもありましたが、「忖度」に真面目に向き合い「忖度まんじゅう」が出来上がりました。
ビジネス会話に限らず、友人、家族への笑える「つかみ」として、新しいコミュニケーション土産、ご進物として、日本人の思いやり精神を感じながら、みんなにご笑味いただき、ハッピーな談笑シーンを演出できればと願い企画しました。
世の中へのニーズを忖度しまくった結果が「忖度まんじゅう」でした。ですので、「忖度まんじゅう」の中には、世の中のニーズがたくさん詰まっています!
―― 10万箱を突破したとのことですが、どのような人が購入していますか。
ヘソプロダクション: 駅、空港でのビジネスマン需要が高いです。なぜか生命保険会社からの大量購入があります。また意外でしたが、50代、60代以上の方に「忖度まんじゅう」のファンが多いように感じます。
―― 購入者からの反響は。
ヘソプロダクション: 「めちゃくちゃ受けが良かったら、まとめ買いしたい」「20個入りの忖度まんじゅう発売してほしい」「大阪人らしい、関西ならではな商品やな」「忖度まんじゅうで忖度の意味を知った・・・」「つかみに最高!」「普段は手土産を受け取ってくれない得意先が忖度まんじゅうは受け取ってくれた!」などなど嬉しいお声、忖度の次はこんな饅頭を企画してみては……等、直接ご購入者様から電話があります。
―― 発売当初はヒット商品になると思っていましたか。
ヘソプロダクション: 同じビジネスマンとして、ドラえもんのポケットから出てきそうな相手に「忖度」してもらえる「忖度まんじゅう」があれば、ビジネスマンには必ず喜ばれるはずと信じていましたが、ここまでのヒット商品になるとは思っていませんでした。
大阪の小さなお土産店で「忖度まんじゅう」を陳列したとき、70歳くらいの男性が「こんな商品が欲しかったんや!」と いきなり5個購入してくれたのを見たとき、ヒットの予感をざわっと感じました。
―― 批判的な声が届いたことはありましたか。
ヘソプロダクション: SNS等ネット上では批判的な意見もあり、当然賛否の意見が出ていますが、弊社には直接批判的なご意見いただいたことはありません。忖度まんじゅうの継続販売要望や忖度シリーズの続編要望、またプレゼントしてすごく喜ばれたお礼など応援メッセージをいただくことが多いです。
時々、皆様に弊社の気持ちを……まさに忖度されている気がします……。気のせいでしょうかね(笑)。
―― 忖度が流行語大賞に選ばれたときはどのように思いましたか。
ヘソプロダクション: 自分が発信した言葉ではなかったので、私が受賞してよいものか正直戸惑い、複雑な気持ちにもなりました。しかし、「忖度」という言葉を商品化したことに対し、ご批判もいただきながらも、皆で本気で真面目に「忖度まんじゅう」と向き合い取り組んできたので、どんな形であれ評価いただけたことは凄く嬉しかったです。
流行語大賞の受賞のご連絡をいただいたとき、そんた弊社の真剣な取り組みを「忖度」していただいたようで、感動して涙がでました。
あのとき、「忖度をした分だけ、忖度もされるものなんだ……」と呟いたことを覚えています。
―― 一番売れているのはどのバリエーションですか。
ヘソプロダクション: 「白」です。当社で言う「白忖度」です!
―― 今後もバリエーションを増やす予定はありますか。
ヘソプロダクション: 世の中のニーズを忖度しながら、随時検討していきたいと思います。
早速、バレンタイン、ホワイトデーでの「義理チョコ」ならぬ、「忖度チョコ」のニーズが高まっている(勝手に忖度中)ようなので、現在、「恋心」や「社内」「家庭内」で忖度されるようなチョコを企画中です。
さまざまな場面で“つかみ”に使えそうな「忖度まんじゅう」は、通常の白と「黒忖度まんじゅう」が9個入り680円、「忖度紅白まんじゅう」が白6個と赤6個の計12個入り800円(どちらも税別)で販売中。
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「忖度の結果けもフレグッズになりました」とかないですよね?
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