ニュース
» 2018年01月17日 11時00分 公開

大阪発「忖度まんじゅう」がシリーズ累計10万箱突破 開発のいきさつを忖度なしで聞いてみた

2018年は義理チョコから忖度チョコへ。

[コンタケねとらぼ]

 ヘソプロダクション(大阪市)が開発・販売を手がける菓子、「忖度まんじゅう」がシリーズ販売累計10万箱を突破する人気となっています。2017年の流行語大賞に選ばれた「忖度」の文字をプリントしたまんじゅうで、通常の白色の他にも「黒忖度まんじゅう」と「忖度紅白まんじゅう」の3バリエーションを販売中。


忖度まんじゅう ヘソプロダクション 忖度まんじゅう(以下、画像はヘソプロダクション公式サイトから)


忖度まんじゅう ヘソプロダクション 黒忖度まんじゅう


忖度まんじゅう ヘソプロダクション 忖度紅白まんじゅうパッケージ


忖度まんじゅう ヘソプロダクション 忖度紅白まんじゅう中身

 「忖度」が流行した流れなどを考えると実に味わい深いこの商品、一体どのようにして生まれたものなのでしょうか。ヘソプロダクションに、忖度せずに聞いてみました。

―― 開発に至ったいきさつはどのようなものでしたか。

ヘソプロダクション: 本当は、開発経緯は忖度してほしいのですが……。

 2017年の初春、「忖度」という言葉を耳にして、意味が気になり即検索しました。

 「忖度」とは、―他人の心をおしはかること。

 日本文化を一言で表す良い言葉だと感じました。日本のビジネスシーンでは、「上司の意向を」「部下の気持ちを」「取引先の考えを」忖度したりされたりが日常的に行われています。相手の立場で物事を考え、意向を汲み取るということは、ビジネスだけではなく、日本文化での人と人とのコミュニケーションにおいて大変重要なこと。

 そんな忖度あふれる日常のワンシーンに、「忖度」商品を活用できないだろうか……そして本来の「忖度」の意味を伝えられる商品にしたい。「心をおしはかること」……重みのある言葉と感じたので、重みを与えられる「まんじゅう」「ご進物」商品しかないと考えました。饅頭の餡が包まれ、隠れている様はまさに忖度でした。

 デザインに正解はなく、迷走したときもありましたが、「忖度」に真面目に向き合い「忖度まんじゅう」が出来上がりました。

 ビジネス会話に限らず、友人、家族への笑える「つかみ」として、新しいコミュニケーション土産、ご進物として、日本人の思いやり精神を感じながら、みんなにご笑味いただき、ハッピーな談笑シーンを演出できればと願い企画しました。

 世の中へのニーズを忖度しまくった結果が「忖度まんじゅう」でした。ですので、「忖度まんじゅう」の中には、世の中のニーズがたくさん詰まっています!

―― 10万箱を突破したとのことですが、どのような人が購入していますか。

ヘソプロダクション: 駅、空港でのビジネスマン需要が高いです。なぜか生命保険会社からの大量購入があります。また意外でしたが、50代、60代以上の方に「忖度まんじゅう」のファンが多いように感じます。

―― 購入者からの反響は。

ヘソプロダクション: 「めちゃくちゃ受けが良かったら、まとめ買いしたい」「20個入りの忖度まんじゅう発売してほしい」「大阪人らしい、関西ならではな商品やな」「忖度まんじゅうで忖度の意味を知った・・・」「つかみに最高!」「普段は手土産を受け取ってくれない得意先が忖度まんじゅうは受け取ってくれた!」などなど嬉しいお声、忖度の次はこんな饅頭を企画してみては……等、直接ご購入者様から電話があります。

―― 発売当初はヒット商品になると思っていましたか。

ヘソプロダクション: 同じビジネスマンとして、ドラえもんのポケットから出てきそうな相手に「忖度」してもらえる「忖度まんじゅう」があれば、ビジネスマンには必ず喜ばれるはずと信じていましたが、ここまでのヒット商品になるとは思っていませんでした。

 大阪の小さなお土産店で「忖度まんじゅう」を陳列したとき、70歳くらいの男性が「こんな商品が欲しかったんや!」と いきなり5個購入してくれたのを見たとき、ヒットの予感をざわっと感じました。

―― 批判的な声が届いたことはありましたか。

ヘソプロダクション: SNS等ネット上では批判的な意見もあり、当然賛否の意見が出ていますが、弊社には直接批判的なご意見いただいたことはありません。忖度まんじゅうの継続販売要望や忖度シリーズの続編要望、またプレゼントしてすごく喜ばれたお礼など応援メッセージをいただくことが多いです。

 時々、皆様に弊社の気持ちを……まさに忖度されている気がします……。気のせいでしょうかね(笑)。

―― 忖度が流行語大賞に選ばれたときはどのように思いましたか。

ヘソプロダクション: 自分が発信した言葉ではなかったので、私が受賞してよいものか正直戸惑い、複雑な気持ちにもなりました。しかし、「忖度」という言葉を商品化したことに対し、ご批判もいただきながらも、皆で本気で真面目に「忖度まんじゅう」と向き合い取り組んできたので、どんな形であれ評価いただけたことは凄く嬉しかったです。

 流行語大賞の受賞のご連絡をいただいたとき、そんた弊社の真剣な取り組みを「忖度」していただいたようで、感動して涙がでました。

 あのとき、「忖度をした分だけ、忖度もされるものなんだ……」と呟いたことを覚えています。

―― 一番売れているのはどのバリエーションですか。

ヘソプロダクション: 「白」です。当社で言う「白忖度」です!

―― 今後もバリエーションを増やす予定はありますか。

ヘソプロダクション: 世の中のニーズを忖度しながら、随時検討していきたいと思います。

 早速、バレンタイン、ホワイトデーでの「義理チョコ」ならぬ、「忖度チョコ」のニーズが高まっている(勝手に忖度中)ようなので、現在、「恋心」や「社内」「家庭内」で忖度されるようなチョコを企画中です。




 さまざまな場面で“つかみ”に使えそうな「忖度まんじゅう」は、通常の白と「黒忖度まんじゅう」が9個入り680円、「忖度紅白まんじゅう」が白6個と赤6個の計12個入り800円(どちらも税別)で販売中。


忖度まんじゅう ヘソプロダクション バレンタインデーには「忖度チョコ」が加わりそう

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/1605/20/news111.jpg 絶対にプラスチックのカップで「焼きプリン」を作るという執念 森永「焼きプリン」の製法特許がすごいと話題
  2. /nl/articles/2312/09/news033.jpg 13年外につながれボロボロのおばあちゃんワンコを保護 人間を信じ始める姿に涙「今まで苦労した分以上の幸せな余生を送れますように」
  3. /nl/articles/2312/10/news011.jpg 犬同伴OKのビュッフェに柴犬と行ったら…… 全く別の楽しみ方をしてしまう姿に「かわいいいいい」「気持ちよさそう」
  4. /nl/articles/2312/10/news019.jpg 入院で2週間不在だったママを待ち続けた猫、再会の瞬間…… 涙を誘う喜びあふれる“お返事”に「深い絆に涙が」「嬉しさがひしひしと」
  5. /nl/articles/2312/10/news018.jpg 同居猫のおしりを嗅いで「テメェ屁こいたなぁ!!!!!??(怒)」と理不尽ギレする猫の姿に抱腹絶倒「夜中に爆笑させないで」「名作」
  6. /nl/articles/2312/10/news061.jpg 遠藤憲一、保護犬を家族に迎える 「保護時には栄養失調と足に怪我を」悲しい過去も、ウキウキお散歩ショットにほっこり
  7. /nl/articles/2312/08/news013.jpg 愛猫が息を引き取る直前「ありがとう、楽しかったよ」と声を掛けたら…… 家族みんなが久々に集った夜の奇跡に涙
  8. /nl/articles/2312/09/news081.jpg 短編ホラーゲーム「8番出口」で“開発者も知らない異変”が発生し笑いと恐怖 「マジでホラー」「本物の『怪異』だ」
  9. /nl/articles/2312/10/news033.jpg 捨てられて真っ黒だった元野良猫が、家猫になった今では…… 真っ白で幸せいっぱいの暮らしに「ほんときれいな美猫さんに」「胸が熱くなる」
  10. /nl/articles/2312/08/news180.jpg ミス東大の水着グラビアデビューに「東大まで行って」と失望の声 本人&現役グラドルも加わるネット論争に
先週の総合アクセスTOP10
  1. オール巨人、30年モノな“伝説の1台”に自負「ここまでキレイな車はない」 国産愛車の雄姿に称賛の声「気品がある」「凄くエレガント」
  2. 「明らかに写真と違う」 東京クリスマスマーケットのフードメニューが物議…… 購入者は落胆「悲しかった」
  3. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  4. 田中みな実、“共演した姉”の存在に反響「居るとは聞いていたけど」「激似やなぁ」 すらっとしたたたずまいに「品のあるお方」
  5. 藤本美貴、“全然かわいくない値段”のテスラにグレードアップ スマホ一つでの注文に「震えちゃ〜う!」
  6. マックで「プレーンなバーガーください」と頼んだら……? 出てきた“予想外の一品”に驚き「知らなかった」
  7. 伊藤沙莉、“激痩せ報道”の真相暴露→広瀬アリスの株が上がってしまう 「辱めったらない」告白に「アリスちゃん、ええ人や〜」
  8. 「あなたは日本人?」突然送られてきた不審なLINE、“まさかの撃退方法”に反響 「センス良い」「返しが秀逸」
  9. “鬼ダイエット”で激やせの「Perfume」あ〜ちゃん、念願の姿に「着れる日が来るなんて」と大喜び
  10. 900万再生のワンコに「電車で笑ってしまった」「つられてめちゃくちゃ笑っちゃうw」 “突然魔王になった犬”に腹を抱える人続出
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「酷すぎる」「不快」 SMAPを連想させるジャンバリ.TVのCMに賛否両論
  2. 会話できる子猫に飼い主が「飲み会行っていい?」と聞くと…… まさかの返しに大反響「ぜったい人間語分かってる」
  3. 実は2台持ち! 伊藤かずえ、シーマじゃない“もう一台の愛車”に驚きの声「知りませんでした」 1年点検時に本人「全然違う光景」
  4. 大好物のエビを見せたらイカが豹変! 姿を変えて興奮する姿に「怖い」「ポケモンかと思った」
  5. 渋谷駅「どん兵衛」専門店が閉店 店内で見つかった書き置きに「店側の本音が漏れている」とTwitter民なごむ
  6. 西城秀樹さんの20歳長男、「デビュー直前」ショットが注目の的 “めちゃくちゃカッコいい”声と姿が「お父さんの若い頃そっくり」「秀樹が喋ってるみたい」
  7. “危険なもの”が体に巻き付いた野良猫、保護を試みると……? 思わずため息が出る結末に「助けようとしてくれてありがとう」【米】
  8. 「やばい電車で見てしまった」「おなか痛い、爆笑です」 カメがまさかの乗り物で猫を追いかける姿が予想外の面白さ
  9. おつまみの貝ひもを食べてたら…… まさかのお宝発見に「良いことありそう」「すごーい!」の声
  10. 「3カ月で1億円」の加藤紗里、オーナー務める銀座クラブの開店をお祝い “大蛇タトゥー”&金髪での着物姿に「極妻感が否めない」