「明治おいしい牛乳」新容器の“内フタ”開けにくくない? 明治に聞いてみた
便利な面もあるにはあるのですが。
おいしく濃厚な「明治おいしい牛乳」ですが、新しい容器になってから「フタが開けにくくなった」という声があがっています。販売元である明治に、こうした声についてどのように考えているのか聞きました。
新容器には“内フタ(プルリング)”が付いており、引っ張って外す必要があります。リング部分が小さいため、やや力が入れづらく、かといって力を入れすぎても牛乳が飛び散るおそれがあるため、開け方にはコツが必要です。SNS上では高齢者や握力がない場合は特に開けづらいとの批判意見が目立ちます。
新容器は2016年に一部地域で先行発売という形で登場し、2017年3月以降に販売地域を拡大。現在は関東甲信越地域以西で売られています。従来の牛乳パックは1リットルの容量であるのに対し、新容器は900ミリリットルであることから「実質的な値上げだ」という批判は当初から上がっていましたが(関連記事)、今回は「フタの開けにくさ」を焦点に批判が再燃した形です。
こうした声についてどのように考えているのか、またフタの開け方にコツなどはあるのか? 明治の広報担当者に聞きました。
「パッケージに記載している説明について、改善を予定」
――「明治おいしい牛乳」新容器の“内フタ”が開けづらいという声をSNS上でしばしば見かけます。こうした声についてどのように考えていますか。
明治:開け方について、現在パッケージや「明治おいしい牛乳」ブランドページにて図解や動画でご説明させていただいていますが、お客さまへお伝えしきれていないと考えています。お客さまのご意見を受けて、パッケージに記載している説明について、改善を予定しています。また、ブランドページでの動画についても、よりお客さまの目に触れやすいよう工夫をしていきたいと考えております。今後も、お客さまのお声を真摯に受け止めて、さらなる改良に向けて検討していきたいと考えています。
――「お客さま相談センター」に上記のような声が届いたことはありか。
明治:さまざまなお声をいただく中で、内フタが開けにくいといったお声もいただいております。
――現在の内フタに決まった理由や、この構造ならではのメリットなどがあれば教えてください。
明治:本商品は、“新鮮な生乳のおいしさ”を追求し、また利便性を高めるなどの新たな価値をご提供したいとの思いで、独自開発の新容器を採用しております。新容器は内フタと外キャップによる密閉性向上により、開封前も開封後も新鮮な香りを保持しやすい構造となっています。
――開け方のコツを教えてください。
明治:容器の角をしっかり押さえ、リングに指をかけて手前にひくようにしてゆっくりと半分めくってください。その後、やさしく切り離していただければ開けやすいです。
開栓後も新鮮な状態で保管できるなど、確かにメリットも存在する新容器。明治側としては一部不満の声が上がっているのは認識しているものの、正しい開け方について伝えきれていない部分があるため、今後はパッケージの説明書きを改善するなど、対応を予定しているとのことでした。
ちなみに、明治は当初から新容器のアピールポイントとして、内容量が減少した分「手が小さいお子さまや握力が弱い高齢者でも持ちやすい」「従来品に比べ、筋肉への負担が約1割軽減」と紹介していました。筋肉への負担低減をうたっているのに、開ける際により力が必要になったのでは本末転倒というもの。正しい開け方が広く知れ渡ることにより、誰でもスムーズに開けられるようになると良いのですが。ひとまずリニューアル予定だという説明書きに注目です。
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