「『いいね』が他人のTLに流れるのはいや」「謎の凍結を食らった!」←把握してる? 米Twitterのスタッフが答えてくれた(2/2 ページ)

» 2018年04月21日 11時00分 公開
[福田瑠千代ねとらぼ]
前のページへ 1|2       

ウマング:何百人もフォローしている場合、「いいね」がTLに出てこない限り気が付かない面白いツイートがたくさんありますよね。この機能を「良い」と言ってくださるユーザーはかなりいます。この点はさらに改善を進めていて、読む人が本当に自分に一番面白いと思えるように工夫を重ねています。しかし日本のユーザーから苦情が来ていることも把握しています。いろいろなご意見はしっかり届いていますので、今後どうするか検討していきます。

「『いいね』が他人のTLに流れるのはいや」「謎の凍結を食らった!」←把握してる? 米Twitterのスタッフが答えてくれた 「日本のユーザーの声は届いています」とウマングさん。ねとらぼのシールをプレゼントしたらPCに貼ってくれました

―― 最近日本ではアカウントの“凍結”基準に対する不満をよく見かけます。

ウマング:アカウント凍結にかかわるチームは私の部署とは別になりますので、そこに関しては同席している広報さんにお願いします。

Twitter Japan広報担当:スパムアカウントに対しては、シグナルが分かりやすいのでオートマティックに凍結する場合が結構あります。ただ、いわゆる「Abuse」と呼ばれるような誹謗中傷ツイートについては人間が見ています。

「『いいね』が他人のTLに流れるのはいや」「謎の凍結を食らった!」←把握してる? 米Twitterのスタッフが答えてくれた ウマングさんに突然バトンを渡されたTwitter Japanの広報さんは写真NGだったため、Twitter Japanが入っているビルの外観をお楽しみください

―― 開発部門と凍結対応をする部門が分かれているということ自体、外部の人間からすると「そうなんだ」という驚きがあります。

Twitter Japan広報担当:役割としてはプロダクトを作る側と、ユーザーサポート側という違いがあります。ただ当然会話はいっぱいしますし、「@TwitterJP」に毎週山のように届くユーザーの声は全て翻訳して向こうの(サンフランシスコの)チームに渡しています。

―― 何気ない会話で凍結されてしまったという声が昨年から多く見られました。

Twitter Japan広報担当:昨夏ごろからそうした問題が増えているのは認識しております。同じ文面であっても、お友達とコミュニケーションしているだけなのか、全く知らない人への誹謗中傷なのか。そういうところを読み取れるようなシステム作りを、ツール側の面と、サポート担当者への教育の面、両方の側面から見直しを進めています。

―― 凍結する場合は、原則として前後の文脈も見ているんですね。

Twitter Japan広報担当:もちろんです。また、基本的に古いツイートを引っ張り出してきて凍結するということはしません。ツイート時のルールが違ったりすることもありますし、以前の条件を今に当てはめるのはおかしいよねという意識がありますので。

―― 「日本のユーザーの声が向こうに届いているのかはなかなか分からない。本社に凸るのが一番なのではないか?」という意見もあります。

Twitter Japan広報担当:それは全くのデマです……! 来ていただいたとしても、結局オンラインで手続きをしていただきますし。それに来ていただいた方を優遇していたのでは不公平になってしまいます。

「『いいね』が他人のTLに流れるのはいや」「謎の凍結を食らった!」←把握してる? 米Twitterのスタッフが答えてくれた 凸っても凍結解除の可能性が上がるわけではないようです

――「認証アカウント」だと凍結されづらいということはあるのでしょうか? 極端な例だと、トランプ大統領とかは過激な発言が問題になってもなかなか凍結されませんよね。

Twitter Japan広報担当:トランプさんの件は社内でもものすごい議論があります(笑)。ただ、公益性の高い情報に関しては残すという方針があります。この件については2017年に特に一度社としてもアナウンスを出しています(関連記事)。

―― 「フェイクニュース」への対応が世界的に求められています。特にFacebookへの風当たりが強くなっていますが、Twitterでも何か対応の予定はあるのでしょうか。

Twitter Japan広報担当:今TwitterではHealth(健全性)を測る指標を公募中なので、そこでの意見がまとまった段階であらためてお話できればと思います(編注:インタビュー時点では公募期間中だったが、4月13日に締め切られた - 関連記事)。

―― 現時点でのTwitterの“健全性”についてどう考えていますか?

ウマング:どう思いますか?

Twitter Japan広報担当:こっちに来た……! 昨年は凍結の問題も含め、色んなことがあった年なので、なんとかしなきゃいけないとは思っております。

ウマング:現在、日本のチームと一緒に日本独自のツイートの傾向が何かを研究している真っ最中です。開発中の部分についてはコメントができないのですが、より日本の方々に適したサービスを出していくことができると考えていますので、今後ともTwitterをよろしくお願いします。

―― ちなみに、仕事中にTwitterはやりますか?

ウマング:仕事中は……ときどき(笑)。それも仕事の内ですからね。日本だとどうですか?

Twitter Japan広報担当:人にもよると思いますが、私は結構ツイートしています(小声)。

「『いいね』が他人のTLに流れるのはいや」「謎の凍結を食らった!」←把握してる? 米Twitterのスタッフが答えてくれた 仕事中のTwitterは「ときどき」とのこと

 今後実装予定の具体的な新機能については「残念ながら明かせない」とのことでしたが、話せる範囲で担当している仕事や日本のユーザーについて考えていることを語ってくれたウマングさん。また、国内ユーザーの同行についてTwitter Japan側からも「声は届いている」と言質が取れたのは収穫でした。身近なツールゆえにユーザーとしてはつい口を出してしまいがちですが、ひとまずは改良のため最善を尽くしているという言葉を信じてみたいと思いました。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2411/16/news007.jpg まるで星空……!! ダイソーの糸を組み合わせ、ひたすら編む→完成したウットリするほど美しい模様に「キュンキュンきます」「夜雪にも見える」
  2. /nl/articles/2411/16/news013.jpg 自宅のウッドデッキに住み着いた野良の子猫→小屋&トイレをプレゼントしたら…… ほほ笑ましい光景に「やさしい世界」「泣きそう」の声
  3. /nl/articles/2411/15/news016.jpg 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. /nl/articles/2411/17/news066.jpg 「ヤバすぎwwww」 ハードオフに1万8700円で売っていた“衝撃の商品”が690万表示 「とんでもねぇもん見つけた」
  5. /nl/articles/2411/16/news014.jpg 330円で買ったジャンクのファミコンをよく見ると……!? まさかのレアものにゲームファン興奮「押すと戻らないやつだ」
  6. /nl/articles/2411/14/news014.jpg ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  7. /nl/articles/2411/11/news056.jpg 大量のハギレを正方形にカット→つなげていくと…… “ちょっとした工夫”で便利アイテムに大変身! 「どんな小さな布も生き返る」
  8. /nl/articles/2411/17/news038.jpg 58歳でトレーニングを始めたおばあちゃん→10年後…… まさかまさかの現在に「オーマイガー!!!」「これはAIですか?」【海外】
  9. /nl/articles/2411/17/news039.jpg 母犬に捨てられ山から転げ落ちてきた野良子犬、驚異の成長をみせ話題に 保護から6年後の“現在”は……飼い主に話を聞いた
  10. /nl/articles/2411/17/news004.jpg 「水曜どうでしょう」“伝説のシーン”そっくりな光景にネット騒然 「ダメだ笑っちゃう」「なまら怖い」
先週の総合アクセスTOP10
  1. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  2. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  3. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  4. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」
  5. イモト、突然「今日まさかの納車です」と“圧倒的人気車”を購入 こだわりのオプションも披露し光岡自動車からの乗り換えを明かす
  6. 「この動画お蔵かも」 親子デートの辻希美、“食事中のマナー”に集中砲火で猛省……16歳長女が説教「自分がやられたらどう思うか」
  7. 老けて見える25歳男性を評判の理容師がカットしたら…… 別人級の変身と若返りが3700万再生「ベストオブベストの変貌」「めちゃハンサム」【米】
  8. 「ガチでレア品」 祖父が所持するSuica、ペンギンの向きをよく見ると……? 懐かしくて貴重な1枚に「すげえええ」「鉄道好きなら超欲しい」と興奮の声
  9. 「デコピンの写真ください」→ドジャースが無言の“神対応” 「真美子さんに抱っこされてる」「かわいすぎ」
  10. 「天才」 グレーとホワイトの毛糸をひたすら編んでいくと…… でっかいあのキャラクター完成に「すごい」「編み図をシェアして」【海外】
先月の総合アクセスTOP10
  1. 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
  2. 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
  3. フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
  4. 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
  7. 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
  8. ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
  9. 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
  10. 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた