ついにクライマックス「PRODUCE48」! アイドルたちの汗と涙と友情の“名場面”を振り返る(2/3 ページ)
ファンを広げるAKBメンバー
プデュ48に参加したことで注目を集め、ファンを増やしたメンバーもいます。
例えばAKB48の竹内美宥(たけうちみゆ)さん。AKBグループ内での「選抜総選挙」では100位以内のランクイン経験こそありませんが、歌唱力・ダンスに加え、編曲の実力もあるメンバーです。「ダンシング・ヒーロー」のパフォーマンスを披露したのですが、その編曲を竹内さん自身が手掛けたこともトレーナーの先生たちに評価され、日本メンバーでは数少ないA評価を受けました。
竹内さんは自身のYouTubeアカウントに編曲した曲の動画を発表しています。プデュ48への参加で新しい層に“発見”され、YouTubeアカウントの登録数が増え続けています。韓国語で立派にスピーチをする場面もあり、勉強家な一面がまた評価を高めています。
美しさが“開花”したメンバーも。NMB48の村瀬紗英(むらせさえ)さんは、4話「グループ評価」ステージでの「カメラにウインク」での美しさが話題を呼びました。もとからきれいな顔立ちの村瀬さんですが、韓国でのヘアメイクがハマったのもよかったのでしょう。パフォーマンスの良さも相まって、日韓でファンが急増しました。
続く7話「ポジション評価」の客席投票では、魅力的なダンスを披露。ダンスポジション1位に輝き、ボーナスポイントを獲得しました。既に国内でデビューをしている日本勢メンバーにとっても、日本だけではなく世界にもファンを増やす“チャンス”なのです。
日本と韓国、国を越えて育まれる絆
初の日韓合同開催となった本番組。日本メンバーと韓国メンバーの交流も、視聴者の心を揺さぶっています。
例えば7話「ポジション評価」でのこと。「The Truth Untold」のカバーに取り組んだグループですが、ある問題を抱えていました。それはセンターのチャン・ギュリさんのトラウマ。彼女は4話「グループ評価」での「Peek-a-boo」の見せ場で音を外してしまったことを引きずっていたのです。
「自分はセンターを降りるべきだ」と話すギュリさんに、同じチームの竹内美宥さん、宮崎美穂さん、岩立沙穂さんは「あなたがセンターをやったほうがいい」と背中を押します。「センター1人が頑張らなきゃいけないのではなく、みんなで支えるから」と。過去の失敗を乗り越えようとするメンバーを励まし、支え合う姿に胸が熱くなりました。
また、佐藤美波さん(AKB48)とカン・へウォンさんの友情も特筆すべきものです。「グループ評価」で同じチームになった2人はその後も仲を深め、「カンちゃん」「みなみ」と呼び合い、常にそばに寄り添うように。
へウォンさんがかいがいしく美波さんの面倒を見る様子から「みなみのママ」と呼ばれるようにまでなります。
第2回順位発表式を通過できるとは思っておらず、「みなみの家に遊びに行く計画を立てていた」と答えたへウォンさん。大躍進の3位に選ばれたへウォンさんは壇上から「そして佐藤美波、あなたと友達になれて本当に幸せだった。またあなたと会いたい。ありがとう」と言葉を贈りました。
美波さんはここでランクインできず脱落してしまいましたが、その後「コンセプト評価」のステージで客席からヘウォンさんに声援を送り、「久しぶりに会えてうれしい」と涙ぐむ様子が見られました。
こういった日韓メンバーの心あたたまる交流が毎話ごとに生まれているのが、プデュ48の大きな魅力のひとつ。初めはお互いの言葉もほとんど分からなかったメンバーたちが、ぐんぐんと親交を深めていくのもすごいところです。
こうしたアイドル同士の友情を見ると、これまでのシーズンの名場面もよみがえります。シーズン1、シンデレラストーリーを見せてくれたキム・ソヘさん。女優志望で、歌とダンスのレッスンを受けたことがない彼女の評価は「評価の対象外」「歌手になる気があるの?」……と散々なものでした。
レッスンについていけず、トレーナーの先生たちも手を焼く存在。そんな彼女に手を差し伸べたのが、キム・セジョンさん。初回から歌唱力の高さが評価され、視聴者投票でも2位以上をキープし続ける圧倒的な人気ぶりから、「GOD セジョン」と呼ばれるようになったメンバーです。
歌詞もリズムもおぼつかず、他のメンバーに大きく後れを取ったソヘさんに対して、セジョンさんが彼女の個人レッスンのコーチを買って出たのです。“優等生”が根気よく教え続けたおかげか、“落ちこぼれ”が驚くほどの伸びを見せていく。その急成長ぶりに、はじめは厳しい言葉を投げかけた先生が、思わず涙してしまうほど。ソヘさんは最終的には5位でフィニッシュ。セジョンさんとともに、I.O.Iのメンバーとしてデビューを果たしました。プデュは「女同士の戦い」であると同時に、「友情の物語」でもあるのです。
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