余命わずかな祖母と過ごした思い出描いた漫画に涙 かけがえのない時間と祖母への気持ちつづる

大切な家族の最期をどう迎えるか

» 2018年12月08日 20時00分 公開
[林美由紀ねとらぼ]
※本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 大好きな祖母の余命がわずかだと知り、心の準備をしながら、祖母との大切な時間を過ごした思い出を描いた漫画「大好きなおばーちゃんへの手紙」漫画に、「涙が出た」「今すぐおばあちゃんに会いに行きたい」と感動の声が集まっています。


おばあちゃんへの手紙05 大好きなおばーちゃんが末期がんに……

 作者の明(@rikukamehameha)さんの祖母は、17歳のときに両親を亡くし、5人の弟妹の母親代わりに。その後結婚して娘を2人持ち、今では孫9人ひ孫8人のおばーちゃん。そんな大好きなおばーちゃんの余命がわずかだと知り、ナースである明さんは可能な限り介護や医療の相談に乗り、孫やひ孫と会える機会を作り、仕事の合間を縫って会いに行きました。少しでも役に立ちたかったし、一時でも長くそばにいたかったからです。


おばあちゃんへの手紙01 おばーちゃんは両親を亡くしてから弟や妹の面倒を見た


おばあちゃんへの手紙02 大好きなおばーちゃんちゃんの余命がそう長くないと知り、できるだけ協力する

 ある日、おじーちゃんから「今日か明日がヤマ」と連絡を受けた明さんは急いで祖父母宅に向かいます。看護師としての経験から、おばーちゃんの呼吸が最期に向かうものであることを悟り、親族に声をかけます。娘2人と孫5人が集まり、家族に見守られて、おばーちゃんは静かに眠りにつきました。


おばあちゃんへの手紙03 今日明日がヤマと聞き、急いで病院へ


おばあちゃんへの手紙04 娘、孫が集まり、おばーちゃんを見守ります。


おばあちゃんへの手紙06 みんな心配で眠れない


おばあちゃんへの手紙07 おじーちゃんは優しくおばーちゃんの目を閉じた


おばあちゃんへの手紙08 おばーちゃんはみんなに見守られて旅立った


おばあちゃんへの手紙09 葬儀の壇の代わりに壁一面をおばーちゃんの思い出で飾る

 みんなでおばーちゃんに着せる着物を選び、葬儀の壇の代わりに壁一面を思い出の写真などで飾ります。棺には孫からの手紙と娘の描いた絵とおばーちゃんが育てた草花を。お葬式のあとは思い出話をたくさんしたそうです。たくさん苦労したことも「苦労も苦労と思わなきゃなんてことないよ」と笑い、書道、水泳、料理の腕前も上手。やさしくて温かくて、強くてかっこよくて、面白くて楽しいおばーちゃんのことが「ずーっとずっと大好きだよ」と明さんは気持ちを伝えるのでした。


おばあちゃんへの手紙10 おばーちゃんの好きだった道をみんなで帰る


おばあちゃんへの手紙11 おばーちゃんは好奇心旺盛!


おばあちゃんへの手紙12 豪快で強くてカッコよくて努力を惜しまない人だった


おばあちゃんへの手紙13 そんなおばーちゃんのことずっとずっと大好き!

 命ある私たちには、必ずいつかは死が訪れます。今当たり前に隣にいる家族も、そして、自分自身もいつかは。明さんのように大好きな人と豊かな時間を過ごしながら最期を迎えられるかはわかりませんが、そのときに後悔しないように一瞬一瞬を大切に生きたいと思わせてくれるお話でした。

 漫画を読んだ読者からは「涙が出た」「今すぐおばあちゃんに会いに行きたい」「看取りの辛さと、家族でいられた幸せを改めて思う事が出来ました」など反響を呼んでいます。

 作者の明(@rikukamehameha)さんは看護師であり漫画家。読みタイ(集英社)で、学校などの宿泊行事に添乗する看護師の漫画『ツアーナース』を連載しています。

画像提供:明(@rikukamehameha)さん


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
先週の総合アクセスTOP10
  1. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  2. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  3. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  4. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  5. 田代まさしの息子・タツヤ、母の逝去を報告 「あんなに悲しむ父親の姿を見たのは初めて」
  6. 「遺体の写真晒すのはさすがに」「不愉快」 坂間叶夢さんの葬儀に際して“不適切”写真を投稿で物議
  7. 大友康平、伊集院静さんの“お別れ会”で「“平服でお越しください”とあったので……」 服装が浮きまくる事態に
  8. 妊娠中に捨てられていた大型犬を保護 救われた尊い命に安堵と憤りの声「絶対に許せません」「親子ともに助かって良かった」
  9. 極寒トイレが100均アイテムで“裸足で歩ける暖かさ”に 今すぐマネできるDIYに「これは盲点」「簡単に掃除が出来る」
  10. 「奥さん目をしっかり見て挨拶してる」「品を感じる」 大谷翔平&真美子さんのオフ写真集、球団関係者が公開
先月の総合アクセスTOP10
  1. 釣れたキジハタを1年飼ってみると…… 飼い主も驚きの姿に「もはや、魚じゃない」「もう家族やね」と反響
  2. パーカーをガバッとまくり上げて…… 女性インフルエンサー、台湾でボディーライン晒す 上半身露出で物議 「羞恥心どこに置いてきたん?」
  3. “TikTokはエロの宝庫だ” 女性インフルエンサー、水着姿晒した雑誌表紙に苦言 「なんですか? これ?」
  4. 1歳妹を溺愛する18歳兄、しかし妹のひと言に表情が一変「ちがうなぁ!?」 ママも笑っちゃうオチに「かわいいし天才笑」「何度も見ちゃう」
  5. 8歳兄が0歳赤ちゃんを寝かしつけ→2年後の現在は…… 尊く涙が出そうな光景に「可愛すぎる兄妹」「本当に優しい」
  6. 1人遊びに夢中な0歳赤ちゃん、ママの視線に気付いた瞬間…… 100点満点のリアクションにキュン「かわいすぎて鼻血出そう!」
  7. 67歳マダムの「ユニクロ・緑のヒートテック重ね着術」に「色の合わせ方が神すぎる」と称賛 センス抜群の着こなしが参考になる
  8. “双子モデル”りんか&あんな、成長した姿に驚きの声 近影に「こんなにおっきくなって」「ちょっと見ないうちに」
  9. 犬が同じ場所で2年間、トイレをし続けた結果…… 笑っちゃうほど様変わりした光景が379万表示「そこだけボッ!ってw」
  10. 新幹線で「高級ウイスキー」を注文→“予想外のサイズ”に仰天 「むしろすげえ」「家に飾りたい」