「通勤電車の反対方向に乗る夢」を叶えよう――自転車と一緒に! 超絶面白い「輪行」のコツを伝授しちゃうよ(2/2 ページ)

» 2019年03月23日 12時00分 公開
[中山順司ねとらぼ]
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3.改札の近くでたたむ(通行人の邪魔にならない位置で)

 改札から離れた場所だと担いで歩く距離が伸びます。改札の位置を把握した上でなるべく近くで準備しましょう。もちろん、通行のジャマにならない端の方で。


4.Suicaには多めにチャージしとく

 両手がふさがる(片手に自転車、片手に荷物)こともあるので、全ての支払はSuicaなどの手軽な電子マネーで済ませましょう。いちいち財布を取り出すために自転車の上げ下ろしをするのは地味にシンドいです。

 あと、地方駅はクレジットカードを使えないこともまあまああります。現金もチャージも多めにしておくと安全。


5.手で持つのではなく、肩で担ぐイメージ(さもないと腕がパンパンに)

 手で持ち上げるのではなく、ストラップをトートバッグよろしく肩にかけるイメージ。体全体を使って支えるわけです。これだと腕力を使わないのでわりと楽。まあ、それなりに肩に食い込みはしますけど。



列車のどの辺に乗ればいいの? 邪魔にならない?

 自転車は輪行袋に入れてもどうしたってかさばります。でかいです。荷物の存在感としては「野球部以上、剣道部未満、弓道部といい勝負」でしょうか。あくまでイメージですが。

 さすがに列車のどの部分に乗ってもいい……とはなりません。ベストポジションは最後尾か先頭列車の一番端っこ。ここなら比較的人のジャマにならないし、通行を妨げません。大切な自転車を他人に蹴られたくないですしね。



 よってプラットホームを歩く距離は長くなりがち。重量が軽いにこしたことはないというのは、こういうことなのです。ひとつコツとして、中央改札ではなく端っこ(北口改札とか)からアプローチしたほうがプラットホームの移動が少なくて済むというメリットがあります。


これはロードバイクです(ミニベロだともうちょい小さい)

  • 電車に乗ったら隅を取ってそこにバイクを置く
  • ベルクロ式ゴムバンド(百均にある)で取手に固定して転倒防止
  • 取手がない場合もあるので、その場合はバイクを支えながら立って移動

 手順はこんなかんじ。カンタンですよね?

 週末だと、わりと高い確率でほかのサイクリストと鉢合わせになることもあります。そういうときは互いに声を掛け合ってスペース作りに協力しましょう。混雑状況によっては「どの駅で降ります?」「私は●●駅で」「私より先ですね。では降ろしやすい位置にどうぞ」といった具合に相談して互いのバイクを重ねて固定すると省スペースになります。


バスに乗って他府県に(バス輪行)

 輪行とは正確には「電車で移動する場合を指す」らしく、車での移動は輪行とは呼ばないそうですが、そういう固いことは抜きで「バス輪行」も乙なものです。筆者は年に数回、東京駅発の高速バスで千葉県最南端の館山市へ行きます。片道2時間弱なので8時発で10時には現地を出発できます。

 高速バスっていろんな方向に向かって出ているので、路線図を見ながら「どこ行くかなー」と妄想するのも輪行旅の醍醐味のひとつ。富士山、日光・鬼怒川、箱根、水戸、伊香保温泉・草津温泉、いわき、常陸太田、などよりどりみどり。どうでもいいですが、路線図をツマミに酒が呑めるようになったらそこそこの輪行ジャンキーと呼んでいいでしょう。


バスの下腹部にある巨大トランク

 ただ、電車と違って手荷物運賃が少額(数百円)発生します。あと、ミニベロはOKですがロードバイクはNG(バス会社に確認済)。



 高速バスの良さは、ずばり「確実に座れる&乗り換えがない」ということ。まあ、電車は電車で渋滞がなく時間の計算ができるってのと、本数が多いのでフレキシブルな予定を組めるところがメリットです。それぞれに良し悪しはあります。

 筆者は高速バスだとゆったり食事ができるし、睡眠が足りないときは爆睡できるのでかなり好き。ロードバイクが運べればパーフェクトなのになーとは思います。


有名観光地(京都とか鎌倉)で自転車があると無敵

 輪行に慣れてきたら有名観光地に参戦するのもGOODです。鎌倉、京都、日光……はマイカーやレンタカーだとまず駐車場探しで難儀しますが、自転車なら関係なし! さらに、京都なんて徒歩移動だと広範囲すぎて行きたいところの半分も行けない……ってなりがち。京都はミニベロがあると最高に回りやすいとはよく聞く話です。


川越の小江戸、ユネスコ無形文化遺産の川越まつりにて

 「タクシーがあるじゃん?」

 確かにそうですが渋滞にハマったら一緒ですし、小まめに乗り降りするとトンデモナイ金額に膨れ上がるのであまり現実的ではないでしょう。あと、そもそも観光地では捕まりにくいという落とし穴もあります。駐車場問題は解決する代わりにデメリットも多い。

 徒歩だと行動半径はせいぜい半径1km。頑張って1.5kmでしょう。ミニベロなら半径5kmは余裕だし、それ以上も全然OK。輪行のしやすさ、準備のカンタンさ、機動力の半端なさ、もはや死角なし……!


輪行、しない手はない

 こんなわけで「輪行」の偉大さが伝わったのではないでしょうか。自転車と電車を組み合わせれば天上天下唯我独尊レベルで最強の移動手段になるのです。北斗の拳ならラオウ級の楽しさ。もはや「しない手はない」ので週末にミニベロを探しにショップに行ってみましょう! オジサンとの約束だぞ。

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