ニュース
» 2019年03月28日 12時25分 公開

ディズニー、スマホでファストパス発行 パーク巡りはどう変わる?

これは便利。

[水田眞子ねとらぼ]

 東京ディズニーリゾートの人気アトラクションを、通常より少ない待ち時間で利用できる「ファストパス・チケット」が、今夏からスマートフォンで発行することができるようになります。

 これにより、パレードを待ったり別のアトラクションに並びながら、次に体験したいアトラクションのファストパスを取ることができるようになる予定です。ゲストのパーク巡りはどのように変わるのでしょうか。

東京ディズニーリゾートではもはや必須のファストパス

発券 ファストパスを発券する様子。アトラクションの近くの発券機まで直接行く必要がありました(東京ディズニーリゾート公式Webサイトより)

 ファストパス・チケットは、あらかじめ指定された時間に利用することで、通常より少ない待ち時間でアトラクションを体験できるシステム。現在は、対象のアトラクション付近にある専用の発券機で入園パスポートを読み込み、紙製のファストパス・チケットを発券する仕組みになっています。

 パークを効率的に楽しむ上でもはや活用必須のシステムですが、長期休暇中などの繁忙期ではファストパスを発券するのにも長い列ができることもありました。今回導入されるスマホでの遠隔発行は、こうした混雑を解消してくれます。

スマホでファストパスを取るメリット

 ファストパスをスマホで取るメリットですが、まずは何といってもアトラクションの近くまで移動しなくて良くなるということ。何かをしながら発行できるので、時間を有効に使えるだけでなく、小さい子どものいる家族など移動が大変なゲストにも優しいシステムだと言えます。

 また、今まで紙で利用する人数分発券していたファストパスがペーパーレスになることで、ファストパスを紛失することも無くなりますし、アトラクションごとの利用時間が一覧で確認できるようになり、遊ぶ計画を立てやすくなることも予想できます。

 ウォルト・ディズニー・ワールド(アメリカ)や上海ディズニーランド(中国)などの海外パークでは、すでに同様のスマホを使ったファストパス・システムが運用されており、来園前にファストパスを発行できたり、必要なくなったファストパスをキャンセルすることができたりと、デジタルならではの便利なシステムが備わっているので、将来的にこのようなシステムが東京で導入される可能性もあるかもしれません。

 そして、我々ゲストだけではなく、運営面のメリットも考えられます。ペーパーレス化に伴う経費の削減や、開演時のファストパス発券ラッシュ時に必要なキャストの人員削減などが挙げられますが、何より開園時のダッシュを減らしゲストの安全確保をできることが1番のメリットなのではないでしょうか。

公式アプリも便利さが進化

パスポート 紙製のファストパスと入園パスポート。パスポートのQRコードを読み取ることで、ファストパスの発券やショーの抽選ができます(※画像は筆者作成)

 現在、東京ディズニーリゾート公式のスマホ向けアプリでは、ショー鑑賞券の抽選を行うことができ、ファストパスもこれと似たシステムで発行ができるようになると予想されます。ショー鑑賞券の抽選は、アプリで入園パスポートのQRコードを読み取る形式。当選した場合には、抽選に使用したパスポートがそのまま鑑賞券となり、QRコードを読み取ることで鑑賞席に入場することができるようになっています。

 ファストパスもこれと同じように、人数分のパスポートをアプリから読み取り、取りたいアトラクションを選択して発行、アトラクションの入り口でQRコードを見せる、という形になるのではないでしょうか。

 ちなみに、公式スマホアプリからは入園パスポートを購入することもでき、スマホをそのままパスポートにすることもできます。ディズニーストアや当日券の窓口で長い時間並ばなくて済むので、紙製のパスポートがどうしても欲しい! というとき以外はとてもオススメです。また、東京ディズニーリゾートでは、2018年に園内でSuicaなどの電子マネーが使用できるようになり、アプリにパスポートを入れてしまえばスマホ1つの荷物でパークを楽しむことも可能となっています。

モバイルバッテリーが必須アイテムに?

スマホで発券する様子 現在のアプリでもファストパスの発券はできますが、発券機にスマホを読み込ませる必要があり、導入時「これじゃない」感が話題に

 このほか、入園した日に一部グッズをアプリから買うことができるネットショッピングなど、公式アプリの来園者向けのサービスはますます充実を見せています。とても便利な一方で、もしパークでスマホを紛失してしまったり、充電がなくなってしまったりしたらリカバリーができないということも懸念されます。現在、パーク内ではスマホ用のモバイルバッテリーが販売されていますが、スマホでのファストパス発券ができるようになってからは、より重要になるのではないでしょうか。

 東京ディズニーリゾートでは、5月から園内でWi-Fiを導入するなど、すでに発表された2020年のディズニーランドの新エリアや、2022年のディズニーシーの新テーマポートなど、大規模な開発に向けてさまざまな面で整備が進んでいます。アトラクションなどの楽しい面と、今回のファストパスなどの便利な面、両方がアップデートされていくこれからのパークの姿に期待です。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2312/05/news021.jpg 柴犬が見つけた瀕死の子猫、最後の力で立ち上がり…… 優しさが救った小さな命が600万再生「感動と感謝です」
  2. /nl/articles/2312/06/news119.jpg 中尾明慶、「金八」で“めちゃくちゃケンカした同級生”と因縁の再会 10年前の悪態謝り倒し「芸能界でおかしくなっちゃった」
  3. /nl/articles/2312/06/news018.jpg 超大型ワンコ、予想を裏切る“ギャップ萌え”食事シーンが500万表示! お坊っちゃま感あふれる甘えっぷりに「可愛い〜」「品が良いですねw」
  4. /nl/articles/2312/06/news022.jpg インコが“断捨離”したドールハウス、中をのぞいてみると……? 衝撃の光景に「廃墟w」「大変なことにww」
  5. /nl/articles/2312/06/news111.jpg ユージ、新たな愛車は「世界一贅沢なトランポ」 ペルシャ絨毯使用のカスタムカー披露も「僕はバイクを乗せるつもりですが笑」
  6. /nl/articles/2312/06/news036.jpg 掘り起こした土がなかったときのウサギ→ぼう然 では土があったときは? うさうさブルトーザーに「想像を絶する可愛さだった」
  7. /nl/articles/2312/05/news190.jpg 「たった1カ月で行ってしまった」 桃井かおり、YOSHIKIの米国マネージャー追悼 “40年来の無二の親友”だった夫は「涙まだ止まらず」
  8. /nl/articles/1705/16/news143.jpg 「同性愛者を入店させないで」と投書した客に「もう来ないでください」 お店の回答に称賛の声集まる
  9. /nl/articles/2312/05/news138.jpg 田中みな実、“共演した姉”の存在に反響「居るとは聞いていたけど」「激似やなぁ」 すらっとしたたたずまいに「品のあるお方」
  10. /nl/articles/2312/06/news097.jpg 「何処に行っちゃったのかな」 白鳥久美子の息子、生後1か月にして“ちょっと心配”な症状 初受診で医師「この時期に通院する赤ちゃんはいる」
先週の総合アクセスTOP10
  1. オール巨人、30年モノな“伝説の1台”に自負「ここまでキレイな車はない」 国産愛車の雄姿に称賛の声「気品がある」「凄くエレガント」
  2. 「明らかに写真と違う」 東京クリスマスマーケットのフードメニューが物議…… 購入者は落胆「悲しかった」
  3. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  4. 田中みな実、“共演した姉”の存在に反響「居るとは聞いていたけど」「激似やなぁ」 すらっとしたたたずまいに「品のあるお方」
  5. 藤本美貴、“全然かわいくない値段”のテスラにグレードアップ スマホ一つでの注文に「震えちゃ〜う!」
  6. マックで「プレーンなバーガーください」と頼んだら……? 出てきた“予想外の一品”に驚き「知らなかった」
  7. 伊藤沙莉、“激痩せ報道”の真相暴露→広瀬アリスの株が上がってしまう 「辱めったらない」告白に「アリスちゃん、ええ人や〜」
  8. 「あなたは日本人?」突然送られてきた不審なLINE、“まさかの撃退方法”に反響 「センス良い」「返しが秀逸」
  9. “鬼ダイエット”で激やせの「Perfume」あ〜ちゃん、念願の姿に「着れる日が来るなんて」と大喜び
  10. 900万再生のワンコに「電車で笑ってしまった」「つられてめちゃくちゃ笑っちゃうw」 “突然魔王になった犬”に腹を抱える人続出
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「酷すぎる」「不快」 SMAPを連想させるジャンバリ.TVのCMに賛否両論
  2. 会話できる子猫に飼い主が「飲み会行っていい?」と聞くと…… まさかの返しに大反響「ぜったい人間語分かってる」
  3. 実は2台持ち! 伊藤かずえ、シーマじゃない“もう一台の愛車”に驚きの声「知りませんでした」 1年点検時に本人「全然違う光景」
  4. 大好物のエビを見せたらイカが豹変! 姿を変えて興奮する姿に「怖い」「ポケモンかと思った」
  5. 渋谷駅「どん兵衛」専門店が閉店 店内で見つかった書き置きに「店側の本音が漏れている」とTwitter民なごむ
  6. 西城秀樹さんの20歳長男、「デビュー直前」ショットが注目の的 “めちゃくちゃカッコいい”声と姿が「お父さんの若い頃そっくり」「秀樹が喋ってるみたい」
  7. “危険なもの”が体に巻き付いた野良猫、保護を試みると……? 思わずため息が出る結末に「助けようとしてくれてありがとう」【米】
  8. 「やばい電車で見てしまった」「おなか痛い、爆笑です」 カメがまさかの乗り物で猫を追いかける姿が予想外の面白さ
  9. おつまみの貝ひもを食べてたら…… まさかのお宝発見に「良いことありそう」「すごーい!」の声
  10. 「3カ月で1億円」の加藤紗里、オーナー務める銀座クラブの開店をお祝い “大蛇タトゥー”&金髪での着物姿に「極妻感が否めない」