「漫画村」運営関与か、男女2人を逮捕 出版社「全容が解明されることを期待」

福岡県警などが10日、星野路実容疑者とは別の人物を逮捕したとの報道。【※追記】

» 2019年07月10日 16時54分 公開
[ねとらぼ]

 海賊版サイト「漫画村」を運営していた疑いで、福岡県警などが7月10日、少なくとも2人を逮捕したと、複数の媒体が報じています。共同通信の記事によれば、逮捕されたのはいずれも東京に住む20代の男女とのこと。

 「漫画村」を巡っては9日、元運営者の1人とされる星野路実(ロミ)容疑者がフィリピン入国管理局に拘束されましたが、今回逮捕されたのは星野容疑者とは別の人物(フィリピン入国管理局のプレスリリース)。星野容疑者は現在、フィリピン・タギッグ市にある施設に収容されており、星野容疑者も今後、日本に強制送還されたのち逮捕される見通しとなっています。


漫画村 逮捕 現在は閉鎖されている「漫画村」(モザイク加工は編集部によるもの)


7月10日17時30分追記

 一般社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)からも運営者の逮捕について、正式に発表されました。以下、出版5社による共同コメント。

 「漫画村」を通じたマンガの違法配信は、出版業界をあげて対応しなくてはならない最重要案件であるとして、(株)KADOKAWA、(株)講談社、(株)小学館、(株)集英社、(株)スクウェア・エニックスの5社では、ACCSを通じ問題解決に向けて共同で取り組んでまいりました。

 その一つは刑事事件としての対応で、問題発覚当初から捜査機関と連携し、情報を提供するとともに捜査に必要となる関係書類の提出を行いました。そして、上記5社の複数作品を対象として、著作権者とともに出版社自身も連名で刑事告訴を行うなどの手続きを進めてきたのです。

 刑事事件はその性質上、客観的証拠の集積によって事実を立証することが求められており、極めて詳細な証拠揃えと厳格な手続きを経て行われるものと理解しております。

 今回の「漫画村」事案は、国外のサーバーその他が悪用されるなどにより、行為者の秘匿性が高い中で侵害行為者の具体的特定に多くの困難を伴ったものと推測いたします。

 こうした状況下において、捜査機関による地道な捜査が結実し、侵害行為者が特定されたことで今般逮捕に至りました。さらに、サイト運営者の男性は逃亡先とみられるフィリピン国内において現地当局に拘束され、今後日本国内において逮捕される見通しと聞き及んでおります。日本の捜査当局ならびにフィリピン当局の尽力に感謝するとともに、これを機に「漫画村」の全容が解明されることを期待します。

 共同対応した5社は、引き続き捜査の行方を見守るとともに、著者並びに出版社が受けた甚大な被害を回復すべく民事訴訟の手続きも検討してまいります 。

 残念ながら悪質な海賊版サイトによる被害は甚大で、いまもなお多数の海賊版サイトが跋扈しておりますが、関係各方面と協力して、これらの根絶に向けて今後も努力していく所存です。



※7月11日17時追記:当初、星野容疑者の名前を「路美」と記載していましたが、「路実」の誤りでした。お詫びして訂正いたします




Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/29/news100.jpg 大谷翔平、妻・真美子さん妊娠公表→エコー写真に“まさかの勘違い” 「デコピン妊娠?」「どう見てもデコピンで草」
  2. /nl/articles/2412/29/news101.jpg チェジュ航空社長、日本語で謝罪 犠牲者は170人以上との報道 公式サイトは通常のオレンジからブラックに
  3. /nl/articles/2412/30/news070.jpg 大谷翔平の妻・真美子さん妊娠→現役時代に語っていた「将来の夢」に感動の声 「なんか泣けてくる」
  4. /nl/articles/2412/29/news005.jpg 母「昔は数十人もの男性の誘いを断った」→娘は信じられなかったが…… 当時の“想像を超える姿”が2800万再生「これは驚いた」【海外】
  5. /nl/articles/2412/29/news075.jpg 「スマホ入荷しました」 ハードオフ店舗がお知らせ→まさかの正体に大横転 「草しか生えない」
  6. /nl/articles/2412/30/news071.jpg 子どもがお店で“高額おもちゃ”を欲しがる→通りすがりの“五輪選手がまさかの理由”でプレゼント 「すごすぎる話」「今年一番感動」
  7. /nl/articles/2412/29/news098.jpg 大谷翔平と妻・真美子さん“家族ショット”に210万いいね 「素敵な1枚」「幸せな家族写真!」【“大谷家”の新たな一歩】
  8. /nl/articles/1611/04/news117.jpg 「ヒルナンデス!」で道を教えてくれた男性が「丁(てい)字路」と発言 出演者が笑う一幕にネットで批判続出
  9. /nl/articles/2412/30/news039.jpg ヤクルトが“投げ売り状態”かと思ったら…… 「大勘違い」引き起こしかねない光景に「さすがに飲めない」
  10. /nl/articles/2412/29/news013.jpg 毛糸で“お花をぷくぷく”編んでいくと…… 思わず笑顔になるアイテム完成に「なんて美しい」「母に編んであげよう」
先週の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. 新1000円札を300枚両替→よく見たら…… 激レアな“不良品”に驚がく 「初めて見た」「こんなのあるんだ」
  3. 家の壁に“ポケモン”を描きはじめて、半年後…… ついに完成した“愛あふれる作品”に「最高」と反響
  4. 「庶民的すぎる」「明日買おう」 大谷翔平の妻・真美子さんが客席で食べていた? 「のど飴」が話題に【大谷翔平激動の2024年 「お菓子」にも注目集まる】
  5. 100均のファスナーに直接毛糸を編み入れたら…… 完成した“かわいすぎる便利アイテム”に「初心者でもできました!」「娘のために作ってみます」
  6. “プラスチックのスプーン”を切ってどんどんつなげていくと…… 完成した“まさかのもの”が「傑作」と200万再生【海外】
  7. 「バグってる」 シャトレーゼの“864円で買える”「1人用クリスマスケーキ」に大絶賛の声 「企業努力すごい」
  8. 「昔モテた」と言い張るパパ→信じていない娘だったが…… 当時の“驚きの姿”が2900万再生「おおっ!」「マジかよ」【海外】
  9. トイレットペーパーの芯を毛糸でぐるっと埋めていくと…… 冬に大活躍しそうなアイテムが完成「編んでるのかと思いきや」【海外】
  10. “月収4桁万円の社長夫人”ママモデル、月々の住宅ローン支払額が「収入えぐ」と驚異的! “2億円豪邸”のルームツアーに驚きの声も「凄いしか言えない」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」