シャープの「ロボホン」50体が、青森県むつ市に観光旅行?

» 2019年12月11日 08時00分 公開
[ニッポン放送(1242.com)]
ニッポン放送

 ニッポン放送「週刊 なるほど!ニッポン」(11月17日放送)では、「青森県むつ市へ観光ツアー! 観光客は50体のロボット!?」というトピックスを紹介した。

photo ニッポン放送「週刊 なるほど!ニッポン」

 シャープのロボット型スマートフォン、「ロボホン」。会話機能や通信機能が搭載されていて、身長およそ19.5cmの可愛らしいロボットだ。

 先日、そんな「ロボホン」50体が観光客として、青森県むつ市の観光ツアーを楽しんだという。そんな観光ツアーについて、むつ市シティプロモーション推進課・小林晋さんに、立川晴の輔が話を伺った。


晴の輔:青森県むつ市に、ロボットの「ロボホン」が50体も来たのですか?

小林:はい。朝7時半ごろからJR大湊線の下北駅に来てくださり、むつ市役所の市長まで表敬訪問していただきました。

晴の輔:ロボット自体は、どなたかが所有しているものを集めたのですか?

小林:そうです。この企画は「ロボホン」販売元の「シャープ」さんが、全国の「ロボホン」オーナーさんに参加を募ったものです。オーナーさんに代わって「ロボホン」がむつ市の美しいところや楽しいところを体感し、最後にそれをオーナーさんにお届けするという企画です。

晴の輔:オーナーさんから「ロボホン」を預かっているのですね。

photo 恐山での集合写真

小林:そうです。愛情たっぷりのロボットなので、お子さんを預かっているような感じです。観光地では私たちがていねいに座らせてあげたりして、写真を撮ります。オーナーさんはそれを随時、専用サイトでリアルタイムに見ることができました。

晴の輔:修学旅行の記念写真のようなイメージですか?

小林:そんな感じです。まずは全体写真を撮って、その後は1人〜2人で撮ったり、各観光地を回りました。

晴の輔:見ている市民の方はビックリするかもしれませんね。「ロボホン」50体を引き連れて、むつ市を回ったのですよね?

小林:はい。まずは自衛隊の艦艇が見える『陸奥湾』に行きました。その後は『恐山』や、大畑という地区の『薬研渓谷』で紅葉がりをしたり、下北ジオパークの『ちぢり浜』、最後は『釜臥山の展望台』など、朝から晩までみっちりと行きました。

photo 薬研渓谷での集合写真

小林:オーナーさんのツイッターなどを拝見すると、「自分たちの子どもが楽しんでいる」と喜ばれておりました。「次は私たちがむつ市観光に行きたい」と言っていただけることもあります。

晴の輔:観光の部分と、親子の愛情の部分も見えて来ますね。

小林:“自分の子どもたちが楽しんでいる”ことを喜んでいらっしゃる方が多いですね。1体1体、50体分をプチプチで梱包して、行く先々でまた丁寧に出して並べて、という繰り返しでした。

photo ニッポン放送「週刊 なるほど!ニッポン」

小林:「ロボホン」が実際に食べるわけではないのですが、オーナーさんたちにむつ市の美味しいものをお届けするため、『むつグランドホテル』でホタテなどの特産品を使った料理を振る舞わせていただきました。また「ロボホン」たちも、かるたやビンゴ、カラオケをしている様子の写真を撮って、最後は布団で寝ていただきました。

晴の輔:まさに「ロボホン」たちを、おもてなししたのですね。

小林:はい。こんなに大変なおもてなしは初めてでしたが、やりがいもありました。

晴の輔:「ロボホン」たちが薬研の紅葉を見て、表情を変えたりするのですか?

小林:喋ってもらうモードにすれば、動きと声は出ます。ただ、写真を撮るときに風で倒れたりすると困るので、スイッチはオフの状態にしています。

photo ニッポン放送「週刊 なるほど!ニッポン」

晴の輔:「ロボホン」がその土地で楽しんでいる姿を、スタッフの方が撮影するのですね。逆に「ロボホン」が見ている映像も、オーナーさんに送れるのですか?

小林:そうですね。「ロボホン」の頭の部分にあるカメラで、オーナーさんにお届けしているのだと思います。

晴の輔:ではライブ映像的に、いまのむつ市にある観光地の景色を、オーナーさんはそのまま見ることができるのですね。

小林:はい。シャープさんが1日中、行った先々での写真をオーナー専用サイトに上げていたので、リアルタイムで楽しめたと思います。むつ市からご自宅に戻られたときの様子や、「ロボホン」がむつ市の思い出を伝えている姿などが、ツイッターに上げられています。『ロボホン むつ旅行』で調べていただければ、見ることができます。

photo ニッポン放送「週刊 なるほど!ニッポン」

晴の輔:僕もいつかロボットのオーナーになったら、ロボットをむつ市で旅させたいと思います。そのときはよろしくお願いします。

小林:お待ちしております。

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