「取りあえずGoogle」は実は不便? 東大赤門前で“皆のおすすめアプリ”を聞いてみたら、意外な地図アプリが使えた
人に聞くと、思いがけない発見があるものです。
Googleってご存じですよね? 検索やメール、地図、カレンダー……と同社のサービスは「利用したことがないインターネットユーザー」というのが考えられないほど定番化しています。
しかし、今回、「誰かのおすすめアプリを聞いてみたい」というざっくりしたコンセプトで聞き取り調査をしてみたところ、“Googleのサービスと競合するアプリ”の情報がチラホラ出てきました。
実際に試してみたところ……なるほど、確かにこれは便利。今回は“東大赤門前で聞いてみた、おすすめのスマホアプリ”をご紹介します。
ドコモ「地図アプリ」は、Googleマップより使いやすい?
東大赤門前と聞くと、賢い学生さんがたくさんいそうなイメージが湧いてしまうかもしれません。しかし、ここは観光客がけっこう多く、高齢者は外国人観光客などを含めた通りがかりの皆さんに、おすすめアプリを聞いてみました。
その中で筆者がグッときたアプリの1つは、ゼンリン地図を利用したドコモの「地図アプリ」。「これから湯島天神に行く」という老齢の男性が使っていました。音声案内機能などがあり、使いやすいのだそうです。ナビなどの一部機能は有料ですが、同社の契約者であれば無料で利用できます。
「ドコモユーザーだったから使っていただけなのでは?」という気もしましたが、筆者も試しにAndroid端末にインストール。実際に「Googleマップ」と使い比べてみました。
両アプリの案内に従って、鮫洲駅から鮫洲運転免許試験場まで歩いてみました。行ったことがある人は共感してくれると思うんですが、あそこの道は、狭くてグニャグニャで分かりづらいんです。
まずは、Googleマップから。ナビを起動し、言われるがままに歩いていったつもりが……なぜか目の前に「この先行き止まり」の看板が。「ピローン」と音が鳴ったところで画面を見たら「右折する」の表示があり、すぐに曲がってしまったのですが、本当は1本先を曲がらなくてはいけなかったようです。
一方、同じ道をドコモの地図アプリでルート検索してみると、曲がり角のところに「おさんぽ」の文字が。ここにはそういう名前の食堂があり、曲がるべきポイントの目印として提示されています。曲がり場所にわかりやすい目印があれば、迷子になることも減りそうです。
カーナビ機能に関しては、筆者が車を運転しないため比較できず(鮫洲運転免許試験場に行っておいてなんですが……)。ちなみに、東大赤門前で聞き取り調査を行っていたところ、バイク乗りの青年が「Yahoo!カーナビ」が便利だと話していました。「Googleマップ」も使っているものの、「Yahoo!カーナビ」の方が王道を案内してくれるんだとか。
日程調整、予定共有なら「タイムツリー」が便利?
もう1つ、筆者がグッと来たのは、大学生がオススメしてくれた「タイムツリー」という共有カレンダーアプリ。大学のサークルで、予定を共有するのに使っているんだそうです。筆者が大学生のころは、部室に「今週の予定」が貼ってあるくらいだったのですが。時代は変わったものです。
試しに使ってみたところ、「『Googleカレンダー』でできることも多いけど、こちらの方が操作方法が分かりやすい」という印象。同じアプリを皆で使うと、どうしてもメンバー間でITスキルの差が出ますから、“どれだけ簡単に使えるか”はけっこう重要なのかもしれません。
例えば、カレンダーの共有。カレンダーの編集画面で「ここをタップして招待しよう!」をタップすれば、招待メールが送れます。受信した人はアプリをインストールしてURLを開けば、共有設定が完了。アカウントを作らなくても共有可能です。
予定ごとに出席の確認や、チャットで会話ができるようになっています。チャットは「いいね」が押せたりと他のSNSと似たような操作。直感的に利用できるはず。
筆者はアマチュアオーケストラをやっており、ちょうど「日程調整の良い手段はないものか」と悩んでいたところ。数年前は全員メールで済んでいたのが、今はLINE、Facebookメッセンジャーと連絡手段がまちまちになってしまい、面倒なのです。
「タイムツリー」は確かに便利そうでしたが、このような社会人のゆる〜い集まりとなると、「全員に同じアプリを入れてもらう」というのがハードルかも。簡単な日程調整は「調整さん」、連絡はLINEやFacebookやメールという筆者のやり方は、まだしばらく変わらなそうです。
(高橋ホイコ)
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