最近よく聞く「イエベ・ブルべ」って結局のところ何? カラーアナリストが「似合う色」について詳しく解説します
「色白なイエベ」も「黄みがかった肌のブルベ」もいるって本当?
コスメショップやドラッグストアなど至るところで見かけるようになった「イエローベース(イエベ)向け」「ブルーベース(ブルベ)向け」といったパーソナルカラーの表記。「自分は肌が黄みがかっているからイエベ!」なんて思い込みをしていませんか?
パーソナルカラーアナリストが「実は知らないパーソナルカラーの基本と見分け方」を解説します。
かいじんちゃん:CSCA認定16タイプ・パーソナルカラーアナリスト、コスメコンシェルジュ、顔分析鎌田塾メイクアップアーティストコース卒業の化粧オタク兼地下アイドルオタク。会社員をやりながら、日々好きなアイドルに似合うメイクと色を勝手に研究している。
最近、一般的になってきた「パーソナルカラー」という概念。これを知って、「イエベはブルベカラーを使えない」「ブルベはイエベカラーを使えない」というイメージを持つようになった方も多いと思います。しかし、本来のパーソナルカラーは「身につける色を制限する」ものではありません。
パーソナルカラーをよく知ると、色の使い方が工夫でき、自分の「好きな色」をより楽しめるようになります。
また、自分の「似合う色」の効果的な使い方が分かると、顔色がよくイキイキとして見え、垢抜けた印象に。今まで似合わないと思い込んでいた色に挑戦できたり、お洋服やコスメ選びの幅も広がっていきますよ。
パーソナルカラーってなに?
パーソナルカラーとは、人がそれぞれ生まれ持った肌や目、髪の色などの外見の色素的特徴と調和して、その人の個性を引き立てる色のこと。コスメなどの話題で「イエベ肌/ブルベ肌」といった表現もよく目にするようになりましたが、実は、パーソナルカラーは肌の色だけでみるものではありません。
「黄色人種なんだからイエロー=全員イエベでしょ?」という方もいますが、それは誤解です。まず、「パーソナルカラー」の理論から説明しましょう。
パーソナルカラーの診断で一般的に知られているのは、「イエベ春」「ブルベ冬」などSNSでもよく見かける「春・夏・秋・冬」の4タイプに分ける「4シーズンシステム」です。
白黒のモノトーン以外の全ての色は、黄色みを持つ「イエローベース」と、青みを持つ「ブルーベース」に分類することができます。これをアンダートーンといいます。この2つに分けた色を、色の明るさや強さ、清濁の属性で4つに分類したのが4シーズンシステムです。
イエローベース=黄色みのグループは春・秋の2種類に分類され、黄色みのグループは顔に血色を増し、あたたかさを加える色。ブルーベース=青みのグループの夏・冬は、顔から血色を引き、すっきりと見せるつめたさのある色とされています。
2つのグループに分類された色のうち、どちらのグループの色を身につけると、より顔色が美しく魅力的に見えるかが分かると、自分がイエベなのか、ブルベなのかが決まるというわけです。
血色を足したほうが元気に見えるか、血色を引いてすっきりと見せたほうが似合うのかは重要なポイントです。前者のタイプ(イエベ)は青みで血色を引くと寂しそうな印象になったり、後者のタイプ(ブルベ)は黄み血色を足すと野暮ったい印象になることも。イエベ・ブルベは肌の色そのものを指すのではなく、「色白なイエベ」もいれば「黄みがかった肌のブルベ」もいること、おわかりいただけたでしょうか?
自分に似合う色の傾向は?
自分がイエベとブルべのどちらなのかをなんとなく知っているという方も多いと思いますが、パーソナルカラーについてより深く知る近道は、やはりプロの診断を受けることです。
パーソナルカラー診断をしているサロンでは、ドレープと呼ばれるさまざまな色の布を顔の下に当て、その人の肌色や表情がより生き生きして見える色の傾向を、色と人との調和を見ることに特化して訓練したプロの視点で見つけていきます。
このパーソナルカラー診断、気軽に診断してくれる場所も増えてきたとはいえ、まだまだハードルが高いのも事実。価格も無料のものから数万円のものまで、かなり幅が広いです。肌色や髪色をセルフチェックするリストは既に多数あるので、今回は「自分に似合う色の傾向を経験から考えてみるチェックリスト」を紹介します。
チェックリストの項目はそれぞれ4種類。ブルーベースとイエローベースで、チェックが多かった方があなたの似合う色の傾向です。
今回は、色を理解するための基本を解説しましたが、より細かいカラータイプや、似合う色を詳しく知りたい方は、是非プロのパーソナルカラーアナリストの診断を受けてみてください。
色のことが分かると、自分の新しい魅力が見えてくるはず。自分の長所をもっと知るために、ぜひ「色の力」を使ってみてほしいと思います。
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