現代の“還暦人”は若い! 約48%が「テレビよりスマホ」 外出自粛中にリモート飲み会を楽しむ層も
高年層にもテレビ離れの傾向が。
「2020年の還暦人(かんれきびと)に関する調査結果」を、生命保険会社のPGF生命が発表しました。調査対象は、1960年に生まれた全国の男女2000人。その約半数がテレビよりもスマートフォンを選ぶなど、興味深いデータが出ています。
「日常生活ではテレビよりスマホが欠かせないか」の項目で、「非常にあてはまる」(16.2%)「ややあてはまる」(32.2%)と答えた人は、合わせて48.4%。前年比で10ポイントの上昇となりました。1960年生まれは、インターネットの普及期に働き盛りのアラフォー時代を過ごしていますし、ネットには少なからずなじんでいることも要因にあると思われます。
その傾向は「外出自粛期間中に行ったこと」の項目にもみられます。回答数の上位を見ると、1位の「家の片付け」(38.2%)に続いて、2位が「ネットショッピング」(34.9%)。7位には「動画配信サービスの利用」(14.5%)、8位には「スマホゲーム」(12%)もランクインしています。男性だけで見れば、リモート飲み会を楽しむ人も4.4%と少なからずおり、ネットを活用している様子がうかがえます。
質問には「還暦に見えないくらい容姿が若いと思う同年代(1960年生まれ)の有名人」の項目も。1位から順に、黒木瞳、浅野ゆう子、真田広之、石田えり、涼風真世とそうそうたる名前が並び、その若々しさに驚かされる結果となりました(敬称略)。
「今の若い人が聞いたら驚くと思う、自身が新入社員だったころの職場の光景」の項目では「デスクでタバコを吸う人がいた」など、今となってはありえない回答が多数。自由回答では「ボーナスは現金支給で7カ月分出ていた」などうらやましい話が出てくる一方で、「ハラスメントは日常茶飯事」「毎週日曜は何かしらのイベントに強制参加」など、つらい思い出も寄せられています。
「生まれ変わるなら、どのような職業に就きたいと思うか」では、「医師」「公務員」「研究者」が上位に。主な理由として「人の役に立ちたい」が挙がっており、60年間生きてきてあらためてそう考えたのだと想像すると、年長者の深みを感じます。
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