伊豆急下田駅「あじずし」(1130円)〜窓を開けたら潮の香り! 185系電車「踊り子」

あじ8カン、しそ2カン、小田原・熱海の名物駅弁へのオマージュが感じられる「あじずし」。駅弁らしく酢が効いて、ごまが混ぜ込まれた酢飯も風味豊かです。

» 2020年09月10日 09時00分 公開
[ニッポン放送(1242.com)]
ニッポン放送

【ライター望月の駅弁膝栗毛】

駅弁 185系電車・特急「踊り子」、伊豆急行線・伊豆稲取〜今井浜海岸間

透き通った東伊豆の海に沿って、グリーンストライプの「踊り子」号が、大きなモーターの音を響かせながら、伊豆急下田へ向け、下って行きます。

「駅弁膝栗毛」には何度も登場している185系電車は、昭和56(1981)年のデビュー。

首都圏ではいま、最も「駅弁」が似合う車両と言ってもいいかも知れません。

それというのも、かつての駅弁販売の肝だった、「窓が開く」という特色があるからです。

駅弁 185系電車・特急「踊り子」、伊豆急行線・片瀬白田〜伊豆稲取間

この夏は、換気のために、窓が開いた185系「踊り子」をよく見かけました。

私も先日乗車した際、前列の4人組の方が、座席を回して宴席を始めたので、思わず、185系電車の窓を開けました。

その昔、「特急なのに窓が開く」と云われたこともあった185系電車ですが、40年目にして「窓が開いてよかった!」と初めて感じることができました。

駅弁 あじずし

「踊り子」号の窓を開けたら、潮の香りが車内でも感じられました。

生命の起源は海にあるとも云われるからか、どこか懐かしさを感じて、癒される海の匂い。

海辺の鉄道旅は、自然と海の幸が恋しくなります。

伊豆急下田・伊豆高原駅などで「伊豆急物産」が販売している伊豆急行線の駅弁にも、この地域では定番の「あじずし」(1130円)があります。

駅弁 あじずし

【おしながき】

  • あじずし
  • しそ巻き
  • わさび漬け
  • ガリ
駅弁 あじずし

あじ8カン、しそ2カン、小田原・熱海の名物駅弁へのオマージュが感じられる「あじずし」。

駅弁らしく酢が効いて、ごまが混ぜ込まれた酢飯も風味豊かです。

現在、「踊り子」には車内販売がなく、カフェテリア(ヌードルバー)が連結されている「サフィール踊り子」も、弁当の車内販売はありません。

下田、伊豆高原などから、「踊り子」に乗り込む際は、ぜひとも駅弁を押さえたいものです。

駅弁 185系電車・特急「踊り子」、伊豆急行線・伊豆大川〜伊豆北川間

185系電車も、既に一部の列車に投入されているE257系電車への置き換えが進みます。

列車内の換気は十分に行われていますが、車内での大声による会話や座席を回転しての宴席は、不安を覚える方も多いでしょうから、コロナ禍収束後に取っておきたいところ。

その分、車窓に広がる景色をよく眺めて、駅弁をじっくり味わいながら、2020年のいましかできない鉄道旅を楽しみたいものです。

連載情報

photo

ライター望月の駅弁膝栗毛

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!

著者:望月崇史

昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。

駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/

Copyright Nippon Broadcasting System, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
先週の総合アクセスTOP10
  1. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  2. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  3. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  4. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  5. 田代まさしの息子・タツヤ、母の逝去を報告 「あんなに悲しむ父親の姿を見たのは初めて」
  6. 「遺体の写真晒すのはさすがに」「不愉快」 坂間叶夢さんの葬儀に際して“不適切”写真を投稿で物議
  7. 大友康平、伊集院静さんの“お別れ会”で「“平服でお越しください”とあったので……」 服装が浮きまくる事態に
  8. 妊娠中に捨てられていた大型犬を保護 救われた尊い命に安堵と憤りの声「絶対に許せません」「親子ともに助かって良かった」
  9. 極寒トイレが100均アイテムで“裸足で歩ける暖かさ”に 今すぐマネできるDIYに「これは盲点」「簡単に掃除が出来る」
  10. 「奥さん目をしっかり見て挨拶してる」「品を感じる」 大谷翔平&真美子さんのオフ写真集、球団関係者が公開
先月の総合アクセスTOP10
  1. 釣れたキジハタを1年飼ってみると…… 飼い主も驚きの姿に「もはや、魚じゃない」「もう家族やね」と反響
  2. パーカーをガバッとまくり上げて…… 女性インフルエンサー、台湾でボディーライン晒す 上半身露出で物議 「羞恥心どこに置いてきたん?」
  3. “TikTokはエロの宝庫だ” 女性インフルエンサー、水着姿晒した雑誌表紙に苦言 「なんですか? これ?」
  4. 1歳妹を溺愛する18歳兄、しかし妹のひと言に表情が一変「ちがうなぁ!?」 ママも笑っちゃうオチに「かわいいし天才笑」「何度も見ちゃう」
  5. 8歳兄が0歳赤ちゃんを寝かしつけ→2年後の現在は…… 尊く涙が出そうな光景に「可愛すぎる兄妹」「本当に優しい」
  6. 1人遊びに夢中な0歳赤ちゃん、ママの視線に気付いた瞬間…… 100点満点のリアクションにキュン「かわいすぎて鼻血出そう!」
  7. 67歳マダムの「ユニクロ・緑のヒートテック重ね着術」に「色の合わせ方が神すぎる」と称賛 センス抜群の着こなしが参考になる
  8. “双子モデル”りんか&あんな、成長した姿に驚きの声 近影に「こんなにおっきくなって」「ちょっと見ないうちに」
  9. 犬が同じ場所で2年間、トイレをし続けた結果…… 笑っちゃうほど様変わりした光景が379万表示「そこだけボッ!ってw」
  10. 新幹線で「高級ウイスキー」を注文→“予想外のサイズ”に仰天 「むしろすげえ」「家に飾りたい」