「私が辞めるか、古株が辞めるかです」介護の現場に転職して2か月、“正看護師のプライド”を振りかざす相談者 「テレフォン人生相談」先週のハイライト(2/2 ページ)

» 2020年10月19日 18時30分 公開
[北村ヂンねとらぼ]
前のページへ 1|2       

相談者は職場を辞めたいのか辞めたくないのか……

 この日の回答者は弁護士の野島梨恵。

 「仕事を教えてくれない」と主張する相談者だが、正看護師としてのキャリアに相当自信があるようだし、数ヶ月我慢して現場の回し方を見ていれば、古株と口をきかなくても仕事をやっていけるのではないかとアドバイスした。

 「それをしたいんですけど、取り巻きがイチイチ言うんですよ。だから取り巻きがまた厄介なんですよ」「私の行動を朝から晩までこう、イチイチイチイチ時系列でチクりにいってるんですよね。『あの人は今、これをやっていました』『あの人は今、これを勝手にやっていました』とか」

 古株と関わらずに我慢してやっていったとしても、いつか爆発して辞める日が来るのではないかと語る相談者。

 「きちんと仕事をしてって。人の悪口なんかどうだっていいからっていうとこがあるんですよ。きちんと利用者と向き合って!」

 これに対して野島は、「正社員になる気はさらさらない」「いつか爆発して辞める」というなら、早めに次の仕事を探しておくべきだと指摘。

 「介護のお仕事で、看護師さんを必要としているところなら(他にも)あるでしょうから」

 「あると思います。その点では全然心配してないんですよ。でもこういう辞め方っていうのはどうなのかなって……」

 相談者は仕事を辞めたいのか辞めたくないのか……。自分は辞めずに古株を辞めさせる方法を知りたいというのは無理な注文だろう。

 「『いつでも辞められるわよ、こんなところ』という風に思っていた方がお気持ち的にはお楽じゃないかなと思う」「ただただ我慢するだけじゃなくて、自分も動けると。『自分にも選択肢がある』という風に状況が変わられた方が楽だと思うから」

 相談者からの一方的な証言しかないため、古株や取り巻きからの嫌がらせが本当なのか判断しようがないが、自分で面接して採用した新人に理由もなくいやがらせをするとも考えづらい。

 相談中のように、准看護師の古株や看護師資格を持たない介護職員たちを見下すような態度を取りまくっているのではないだろうか。

 まったく法律問題ではないので、弁護士の野島からはふんわりとしたアドバイスしか出てこず、(リスナー的には)ちょっと消化不良だった。

 聞かれてもいないのに、娘が看護師で息子が薬剤師だと紹介するなど、相談者は正看護師であるということにものすごくプライドを持っているのだろう。

 いろいろ言ってはいたが、看護師としての仕事が見つからず、(相談者いわく)給料の安いデイサービスで働くこととなり、プライドをこじらせてしまったということではないだろうか。

 今井通子&三石由起子の怖〜いコンビに、そのプライドをガツンと打ち砕く厳しいアドバイスをしてもらいたかった。


前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/22/news047.jpg 刺しゅう糸を20時間編んで、完成したのは…… ふんわり繊細な“芸術品”へ「ときめきやばい」「美しすぎる!」
  2. /nl/articles/2412/18/news207.jpg 「理解できない」 大谷翔平と真美子さんの“スキンシップ”に海外驚き 「文化は100%違う」「伝説だわ」【大谷翔平激動の2024年 現地では「プレー以外のふるまい」も話題に】
  3. /nl/articles/2412/21/news040.jpg 友達が描いた“すっぴんで麺啜ってる私の油絵"が1000万表示 普段とのギャップに「全力の悪意と全力の愛情を感じる」
  4. /nl/articles/2412/22/news034.jpg 後輩が入手した50円玉→よく見ると…… “衝撃価値”の不良品硬貨が1000万表示 「コインショップへ持っていけ!」
  5. /nl/articles/2412/21/news019.jpg 毛糸6色を使って、編んでいくと…… 初心者でも超簡単にできる“おしゃれアイテム”が「とっても可愛い」「どっぷりハマってしまいました」
  6. /nl/articles/2412/22/news036.jpg 「これは家宝級」 リサイクルショップで買った3000円家具→“まさかの企業”が作っていた「幻の品」で大仰天
  7. /nl/articles/2412/21/news023.jpg 「人のような寝方……」 “猫とは思えぬ姿”で和室に寝っ転がる姿が377万表示の人気 「見ろのヴィーナス」
  8. /nl/articles/2412/15/news031.jpg ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  9. /nl/articles/2412/17/news042.jpg 山奥で数十年放置された“コケと泥だらけ”の水槽→丹念に掃除したら…… スッキリよみがえった姿に「いや〜凄い凄い」と210万再生
  10. /nl/articles/2412/22/news020.jpg 余りがちなクリアファイルをリメイクしたら…… 暮らしや旅先で必ず役に立つアイテムに大変身「目からウロコ」「使いやすそう!」
先週の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  4. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
  5. 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
  6. 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  7. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  8. ある日、猫一家が「あの〜」とわが家にやって来て…… 人生が大きく変わる衝撃の出会い→心あたたまる急展開に「声出た笑」「こりゃたまんない」
  9. 友人のため、職人が本気を出すと…… 廃材で作ったとは思えない“見事な完成品”に「本当に美しい」「言葉が出ません」【英】
  10. セレーナ・ゴメス、婚約発表 左手薬指に大きなダイヤの指輪 恋人との2ショットで「2人ともおめでとう!」「泣いている」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」