ハードなDVが35年続き、とうとう離婚計画に踏み出す妻。「無力感」繰り返すズレたアドバイスが相談者に響かない 「テレフォン人生相談」先週のハイライト(2/2 ページ)
結局、夫と正攻法で交渉するしかない
この日の回答者は、弁護士の野島梨恵。
建物が建っている土地なので、当然、土地と建物をまとめて売った方が価値が高い。しかしその建物には夫と息子ふたりが住んでいる。
「旦那さんは、アナタがこの土地建物を売りたいと考えていることは知っていますか?」
「まだ伝えてはおりません」
理屈としては現状でも土地を売ることは不可能ではない。しかし、居住中の家が建っている土地を買う人はそうそういないだろうと指摘。
相談者は、息子に土地を買い取ってもらえないかと打診もしたようだが、色よい返事はもらえなかったようだ。
「まあ、お金を出してこの土地建物買わなくたって、そのうち(両親が亡くなれば)自分たちの物になるわけですから。金出して買おうとはあんまり思いませんよね、普通」
結局、そこに住み続けている夫を無視して土地を売るのは難しいので、正攻法で交渉することを勧めた。
「不動産屋さんに行って、土地建物の価格、大体聞いて、お父さんに『売れたらアナタにいくら渡すから、売るのはどうか?』ってまず相談してみるのが第一でしょうね。でも旦那さんに言いたくないんでしょ? 電話したり手紙を書いたりしたくないんでしょ?」
「したくないです。今、電話は拒否している状態でいますので、話し合いができる状態ではないです」
実は、不動産屋には既に問い合わせており、7000万から8000万円くらいで売れるという回答を得ているという。……いい土地じゃん!
その額で売れるとすれば、夫にも余生を過ごすのに十分なお金を渡すことができる。うやむやなままにしておくより、弁護士などの第三者を入れてストレートに交渉するのが得策だろう。
「やってみないことにははじまらないんで、まずやってみましょ。第一歩を踏み出してみられたら一番いいと思う」
加藤諦三が引き取る。
「野島先生もおっしゃったように、解決のための行動を……」
「するしかないんですけれどね。まーたこれが、夫と戦うようになるのかと思ったら……」
「だからそこがアナタは実は無力感持ってるんですよ」
まーた無力感の話に持っていく!
「普通の常識としては35年間で別れるんです。アナタが『別れません』という風に決めているだけの話ですから。今アナタはね、認めなきゃならないのは自分の中の無力感なんです」「サディストに対する自分の満足感っていうのかな。マゾヒストとしての自分を認めればすべては解決します。74歳から新しい人生拓けます!」
言いたいことは分からなくもないのだが、序盤の「縛られた」という話に引っ張られてしまったせいで、「マゾヒスト」という言葉を使ってしまったことで、相談者に言葉が響かなくなってしまった感がある。
この日の締めの言葉は「サディズムとマゾヒズムは、現象は正反対ですけれども心理はまったく同じです。無力感」。
加藤諦三は時々、自分の進めたい方向で話をまとめるために、決めつけでアドバイスをすることがあるが、今回もこれを言いたいがために、無理矢理「マゾヒスト&無力感」認定したんじゃないだろうか。
明らかに離婚した方がいい状態であるにもかかわらず、何だかんだと35年間引っ張ってしまった相談者にも問題があると指摘する声は確かにあるだろう。
しかし別居をはじめたり、不動産屋に問い合わせたり、息子に土地を売ろうとしたり、相談者も夫と別れるため、既に「第一歩」を踏み出しているのだ。
関連記事
- 「私が辞めるか、古株が辞めるかです」介護の現場に転職して2か月、“正看護師のプライド”を振りかざす相談者 「テレフォン人生相談」先週のハイライト
- 「私のわがままでしょうか?」「そうです」 自営業夫の手伝いも“夜の接待”もイヤな相談者に突き付けられた離婚話 「テレフォン人生相談」先週のハイライト
- 「不倫相手と子作りしている」と平気で言ってしまう夫、それでも離婚したくない相談者に加藤諦三の言葉が刺さる 「テレフォン人生相談」先週のハイライト
- ペラペラと自己弁護する浮気夫に柴田理恵もイライラ「ホントに悪いと思っていない感じがする」 「テレフォン人生相談」先週のハイライト
- 「妻は発達障害なんじゃ?」妻と離婚寸前の相談者、それでもモラハラの自覚がない 「テレフォン人生相談」先週のハイライト
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
誰も教えてくれなかった“裁縫の裏ワザ”が目からウロコ 200万再生のライフハックに「画期的」と称賛【海外】
-
「玄関にでっかい亀梨居る」 亀梨和也がまさかの誤字に「なんかごめん」と謝罪 突然の本人登場に「これ笑ったw」「そりゃビックリする」
-
実家を探索中に発見した30年前のカーディガン、娘が着てみると…… 意外な結果に「昭和世代の服はガチモン」「おかあさん尊敬」
-
小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
-
沖縄の「廃墟ホテル」をリノベ中、ミステリアスな事態発生→壁を壊してみると……「ヒェッ」 めげない投稿者に「ポジティブですごい」と称賛
-
【今日の計算】「6×11÷3−2」を計算せよ
-
「北朝鮮のアニメーターが関与疑い」報じられたアニメ制作元がコメント 「事実関係を調査中」
-
「虎に翼」出演俳優、桜井ユキの結婚相手は誰? 2022年にドラマ共演者と結婚発表
-
【今日の計算】「2+13×2−6」を計算せよ
-
東京メトロ、東西線の一部期間終日運休を“まさかの方法”で告知 「これで知らなかったとは言えない」
- 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
- 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
- 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
- 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
- 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
- 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
- 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
- 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
- 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
- 「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
- フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
- 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
- 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
- フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
- スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
- 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
- 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
- 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
- がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
- 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」