あじさいの駅弁で気持ち華やか! 我が家にいても気分は「いざ、鎌倉」大船「あじさいちらし」

毎日1品、全国各地の名物駅弁を紹介! きょうは大船の駅弁「あじさいちらし」です。

» 2021年07月27日 22時30分 公開
[ニッポン放送(1242.com)]
ニッポン放送
駅弁 「あじさいちらし」(1000円)
駅弁 駅弁 駅弁 駅弁 駅弁 駅弁 駅弁

【ライター望月の駅弁膝栗毛】

「駅弁」食べ歩き20年・5000個の放送作家・ライター望月が、自分の足で現地へ足を運びながら名作・新作合わせて、「いま味わうべき駅弁」をご紹介します。

6月の日本を彩る「あじさい」の花。我が家の庭で、あるいは名所へ足を運んで、花を愛でる……梅雨時の鬱陶しい季節ですが、パッと華やかな気分になりますね。東京近郊では古都・鎌倉が有名ですが、コロナ禍における密集を避けるため、週末の拝観を行わない古寺もあります。そんなときだから、やっぱり「駅弁」! なかには花のように、盛り付けにこだわった駅弁もあります。今回はあじさいにちなんだ、彩り華やかな駅弁に注目しました。

駅弁 E235系電車・普通列車、横須賀線・北鎌倉〜鎌倉間

東海道本線の大船と三浦半島・久里浜の間を結ぶ横須賀線。列車は東海道本線から東京を経由して、総武本線・外房線・内房線・成田線方面へ直通しています。東京から鎌倉・逗子までは約1時間の旅。東京〜大船間は、東海道線の小田原・熱海方面行の列車と比べて、若干空いているのが嬉しいですね。去年(2020年)の冬にデビューしたE235系電車に出逢う機会も、ずいぶんと多くなりました。

駅弁 亀ヶ谷坂切通への道

線路が円覚寺の境内を横切る北鎌倉で横須賀線の列車を下り、神社仏閣を巡りながら、ぶらぶらと歩くのは、鎌倉散策の定番。三方を山に囲まれた鎌倉の中心部へは切通(きりどおし)を通らないと入ることができません。「銭洗弁天」と書かれた案内板に導かれて鎌倉七切通の1つ、国の史跡に指定された亀ヶ谷坂(かめがやつざか)へ。とくに鎌倉側は急坂で、亀が坂を登れなかったことが坂の名の由来になったとの言い伝えもあります。

駅弁 あじさいちらし

そんな6月の鎌倉散策気分を駅弁で楽しむなら「あじさいちらし」(1000円)。大船を拠点に駅弁を製造する「大船軒」が、長年手掛けている駅弁です。近年は季節販売だったり、2年ほどお休みした時期もありましたが、1年前の令和2(2020)年6月1日から現在の形で通年販売されています。大船駅はもちろん、東京駅や新宿駅でも販売がありますので、東京にいながらでも鎌倉の旅気分が味わえます。

駅弁 あじさいちらし

【おしながき】

  • あじさいちらし(酢飯、錦糸玉子、海老酢漬け、帆立煮、穴子煮、いくら醤油漬け、おぼろ、トラウトサーモン燻製、びんちょうまぐろ燻製、椎茸煮、小鯛酢漬け)
  • 鯵の押寿し(2カン)
  • 醤油
  • ガリ
駅弁 あじさいちらし

大船軒によると、地元の皆さんからの復活を希望する声に応える形でリニューアル発売に至ったという「あじさいちらし」。酢飯の上にえび・ほたて・あなご・いくら・サーモン・まぐろ・鯛のたっぷりの海鮮と、おぼろ・錦糸玉子が彩りよく載って、梅雨時の憂鬱な気分を、パッと華やかにしてくれます。これに大船軒伝統の「鯵の押寿し」が2カン入って、飽きがこない構成になったのも嬉しいところ。やっぱり、駅弁は地元に支えられる存在ですね!

駅弁 E235系電車・普通列車、横須賀線・北鎌倉〜鎌倉間

北鎌倉のあじさい寺として知られる明月院ですが、昨今の事情を鑑みて、6月の土・日は「閉門」と案内されています。ご近所の皆さんは、平日にゆったりと鑑賞できそうですね。その意味ではみんなで一緒に働き、一緒に休むという生活様式も、コロナ後の時代には合わないのかも。密にならないということは、他の人に流されず、自分の頭で考え、自分に合った働き方、そして休み方を、自分自身で作っていくことなのかもしれません。

(初出:2021年6月4日)

連載情報

photo

ライター望月の駅弁膝栗毛

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!

著者:望月崇史

昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。

駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/


「駅弁膝栗毛」バックナンバー



おすすめ記事

Copyright Nippon Broadcasting System, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/18/news202.jpg 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの行動”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」【大谷翔平激動の2024年 「家族愛」にも集まった注目】
  2. /nl/articles/2412/20/news023.jpg 60代女性「15年通った美容師に文句を言われ……」 悩める依頼者をプロが大変身させた結末に驚きと称賛「めっちゃ若返って見える!」
  3. /nl/articles/2403/21/news088.jpg 「庶民的すぎる」「明日買おう」 大谷翔平の妻・真美子さんが客席で食べていた? 「のど飴」が話題に
  4. /nl/articles/2412/21/news038.jpg 皇后さま、「菊のティアラ」に注目集まる 天皇陛下のネクタイと合わせたコーデも……【宮内庁インスタ振り返り】
  5. /nl/articles/2412/21/news088.jpg 71歳母「若いころは沢山の男性の誘いを断った」 信じられない娘だったけど…… 当時の姿に仰天「マジで美しい」【フィリピン】
  6. /nl/articles/2412/20/news096.jpg 新1000円札を300枚両替→よく見たら…… 激レアな“不良品”に驚がく 「初めて見た」「こんなのあるんだ」
  7. /nl/articles/2412/21/news056.jpg 真っ黒な“極太毛糸”をダイナミックに編み続けたら…… 予想外の完成品に驚きの声【スコットランド】
  8. /nl/articles/2412/18/news015.jpg 家の壁に“ポケモン”を描きはじめて、半年後…… ついに完成した“愛あふれる作品”に「最高」と反響
  9. /nl/articles/2412/21/news005.jpg 藤本美貴、晩ご飯に手料理7品 多忙でも野菜とお肉たっぷりで反響 「お疲れ様です」「凄く親近感」【2024年の弁当・料理まとめ】
  10. /nl/articles/2412/17/news195.jpg 「ほぼ全員、父親が大物芸能人」 奇跡的な“若手俳優の集合写真”が「すごいメンツ」と再び話題 「今や全員主役級」
先週の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  4. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
  5. 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
  6. 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  7. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  8. ある日、猫一家が「あの〜」とわが家にやって来て…… 人生が大きく変わる衝撃の出会い→心あたたまる急展開に「声出た笑」「こりゃたまんない」
  9. 友人のため、職人が本気を出すと…… 廃材で作ったとは思えない“見事な完成品”に「本当に美しい」「言葉が出ません」【英】
  10. セレーナ・ゴメス、婚約発表 左手薬指に大きなダイヤの指輪 恋人との2ショットで「2人ともおめでとう!」「泣いている」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」