うぉぉぉついに出たぁぁ! “Kawasaki”の電動自転車「ノスリス」登場 メット不要のフル電動モデルで32万円から(1/2 ページ)
ワックワクな新しい乗りもの来ましたぁぁぁ! 電アシ自転車タイプは27万円から。【訂正】
川崎重工業(カワサキ)による“電動自転車”がついに出るよぉぉぉ! 2021年5月12日、カワサキが独自開発した電動3輪ビークル「noslisu(ノスリス)」をクラウドファンディングサイト・Makuakeで発売しました。
ノスリスは、同社でバイク設計を手掛けるエンジニアを中心とするチームが開発した「Kawasakiの電動3輪ビークル」。ラテン語の「Nos liberi sumus(私たちは自由だ)」を車名の語源に、前2輪、後ろ1輪で構成する3輪機構を備えた“自転車”スタイルの電動車です。
運転免許なしに自転車として乗れる「電動アシストタイプ(NB-01)」、モーター駆動のみで走れる「フル電動タイプ(NA-01)」の2モデルを用意し、どちらもヘルメットなしで乗れます。
特徴はしゃれた車体デザインと3輪機構による安定+爽快を両立する走行性能。前2輪と大型のカゴでかなり大掛かりな荷物まで積載できます。
そして、車体を傾けると前2輪もリンクして傾くチルト機構により一般的な自転車、2輪車と同じ爽快な運転特性を確保しつつ、荒れた路面や強風時などでも安定して走れる性能を持ちます。スタンドなしで「自立」もできます。
電動アシストタイプの車両区分は軽車両(駆動補助機付自転車)。車体サイズは1600(全長)×600(幅)×950(全高)ミリでいわゆる普通自転車のサイズ内。ヘルメット任意、運転免許不要で乗れます。フル充電時の航続距離は約50キロ(充電約5時間)、重量は約28キロです。
一方、フル電動タイプは手元のアクセルレバー操作にて、電動のみで走れる仕様です。キモは同じく3輪であること。道路運送車両法上の車両区分は「第一種原動機付自転車」で、道路交通法上の区分は「普通自動車」です。
「ヘルメット装着は任意(かぶらなくてもよい)」、要「普通自動車免許」であることが、従来の50cc原付バイク(原付免許で乗れる/ヘルメット装着必要)や自動二輪車(二輪免許/ヘルメット装着必要)と異なります。一般的には50ccの原付バイク的に扱え、リアビューミラーや灯火類などのナンバー取得(ミニカー登録の水色ナンバー)に必要な部品も備えます。
最高速度は時速40キロ、航続距離は約65キロ(充電約7時間)。車体サイズは1750(全長)×700(幅)×1050(全高)ミリ、重量は31キロです。
発売は2021年5月10日10時。価格は電動アシストタイプが27万円(税込、以下同)から、フル電動タイプが32万円から。第1弾はそれぞれ50台限定で販売します。フル電動タイプはプラス5万円程度。どちらにするか悩ましい価格差です……!
前2輪、後ろ1輪の「3輪ビークル」「電動モビリティ」ほかにも
前2輪、後ろ1輪の3輪機構を持ち、爽快・走行性能と安定性を両立する特徴を備える3輪ビークルは、ヤマハ発動機が「LMW(Leaning Multi Wheel)機構」として先行し、メカメカしいルックスの大型バイク「NIKEN」(関連記事)やスクーター型「トリシティシリーズ」(関連記事)で市販化。LMW機構を持つ電動パーソナルモビリティ「TRITOWN」の開発も進めています(関連記事)。
そうそう、カワサキも2013年の東京モーターショーで、SFの世界で“変形する”ようなデザインの電動3輪ビークルを披露していました。
またヤマハ発動機は、国内で既に多くのシェアを持つ電動アシスト自転車「PASシリーズ」(関連記事)も擁します。ホンダやスズキも電動バイクを精力的に製品化し、国内バイクメーカー4社が電動車用交換式バッテリーの仕様標準化を進める「電動二輪車用交換式バッテリーコンソーシアム」(関連記事)も発足しています。
電動バイクとして、3輪電動ビークルとして、電動アシスト自転車として、パーソナルモビリティとして、新たな生活シーンを提案する「新世代の街の乗りもの」の世界でも、国内バイクメーカー、新規プレイヤーも交えてバチバチと火花を散らす競争が始まるのかもれません。いい競争によってさらに「よりよいもの・より楽しいもの・よりワクワクするもの」が生み出されていくことにも期待したいところですね。
カワサキ「ノスリス」フォトギャラリー
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