ねとらぼ

暴力は振るうけど、犬の世話も家事もやる「言うことない夫」だと。

怖いという感情と、好き嫌いの感情は別?

 この日のアドバイザーは弁護士の塩谷崇之。

 「アナタの方からも、それから奥さんの方からも、離婚っていう話はまだ出てないんですね?」

 「うん、一言も出てないです」

 相談者が拘置所からなかなか出してもらえなかったことと、妻が離婚したがっているかどうかは別問題だと語る塩谷先生。

 「もともと、離婚したいと思ってたわけじゃないんでしょ?」

 「なんでここまでやってるのに、なんで一緒にいるのかなっていうのは、なくはなかったんですけどね。鍵さえ別に、事前に言ってるし、突然言ったことでもないんで、それ開けといてくれればよかったのになって……」

 相談者の話が整理されていないため理解しにくいが、おそらく、犬の世話も家事もやる「言うことない夫」なのに、妻が鍵を開けておいてくれなかったことが引っかかっているということなのだろう。

 塩谷先生は「妻の方は離婚したがっていない」としつつも、暴力を目の前で見てしまった次女は精神的ショックを受けているだろうと指摘する。その上で、次女の恐怖心が払拭されるまで冷却期間をおくという気持ちで別居生活を送ればいいとアドバイス。

 「怖いという感情と、好き嫌いの感情とはまた全然別ですから」

 ……そうかなー?

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妻の側から相談されていたとしたら

 暴力があってもなかなか離れられない男女関係があることは理解できるけど、相談者が「実家に戻る」という誓約書を書いたことでようやく釈放されたことを踏まえると、妻の側は相談者と距離を置きたがっていると思えるのだが。

 「テレフォン人生相談」は、どうしても相談者の一方的な言い分を聞いてアドバイスをする形になるので、今回の場合だと「先走って離婚を切り出すことはない」という話になるのだろう。

 ただ、妻の側から相談されていたとしたら、「娘のことを考えたら別れるべき!」なんてアドバイスになっていたのではないだろうか?

 「今すぐ妻&次女に電話をかけて気持ちを聞いてみて!」と思ってしまう相談だった。

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北村ヂン

文章からイラスト、漫画、映像まで、あの手この手でインターネットのみなさんのご機嫌をうかがうハイパーメディアライター

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