華麗なスマッシュで大乱闘を生き残れ! Wiiの「スマブラ」はボリューム満点:「大乱闘スマッシュブラザーズX」レビュー(3/5 ページ)
やっぱ4人で大乱闘! 1人でもWi-Fiがあるじゃないか
前述したように、とにかく対戦ツールとして絶妙なバランスを誇るスマブラシリーズ。本作でも、多人数対戦をとことん楽しめるようにさまざまなルールが用意されている。
大きく分けるとタイム制、ストック制、コイン制の3つのルールが存在し、それぞれ細かくルール変更ができる。
タイム制は一定のタイム内での撃墜数と落下数の総計で競うモード。それに対してストック制は、先に自機のストックがなくなったプレイヤーから脱落していくモードだ。
ストック制の場合は、多人数でやっていて早々にやられてしまったプレイヤーがひまになってしまう、なんてこともあるので、全員で最後までテンション高く盛り上がりたいなら、タイム制の方がオススメだ。
コイン制は、タイム制プラスアルファなルールで、プレイ中に相手を攻撃すると飛び出してくるコインを集めて、一定時間内により多くのコインを手に入れたプレイヤーが勝利するルール。攻撃せずともコインを奪うことができたりするし、ギリギリまで1位でも撃墜された瞬間に持ちコインが半分になったりするので、よりハチャメチャで運任せな逆転劇が展開するルールだと言える。
さらに多人数プレイだと「スペシャル乱闘」、「かちぬけ」、「トーナメント」などをプレイすることができる。
スペシャル乱闘ではキャラのサイズを大きくしたり、メタル状態にするなど、特殊な条件下でのバトルが可能だ。かちぬけは最大16人、トーナメントは最大32人でプレイできるのが売り。もちろん同時にというわけではなく、プレイ時は最大4人なのだが、32人集まってのコンペにもデフォルトで対応している、というのはテレビゲームでは珍しいことだ。
多人数プレイで忘れてはならないのが、ニンテンドーWi-Fiコネクションの存在。本作はなんとWi-Fiを介してともだちや見知らぬ人と対戦ができる! 何といい時代になったのだ、と筆者などは改めて感慨にひたってしまう。スマブラのようなグラフィックが美麗で激しい対戦アクションが手軽にオンライン対戦できるというのは、一昔前では考えられなかったことだ。
実際に試してみたのだが、対戦相手も見つかりやすいし、相手がいないときにはサンドバッグくんを自由に叩きながら見つかるのを待つ、というのもちょっと面白い。少し待っていれば4人そろうが、ケースによっては3人でバトルが始まってしまう場合もあった。筆者はADSL環境なのだが、特に遅延などなく普通の感覚でプレイできた。
一度勝負がついても、本人の意志で再戦を望めば同じ人たちと繰り返しプレイできるのもいい。負けると悔しいので再戦を何度か繰り返したけど結局2位以上になれないときもあったり(上位2人が鬼のように強かった!)、勝ったり負けたりという激しいデッドヒートを展開したり、とにかく当たり前のことだけど、やはり対人戦は楽しい! 1人プレイだとコンピュータ3人相手の大乱闘も可能だが、相手が見えないとは言え人間との対戦の方が何倍も面白いのである。家に友人を招いてのプレイもやってはみたが、常にそんな環境がそろうわけではない。そう考えると、この気軽なオンライン環境は全国のスマブラファンをつなげる優秀なツールだと言えるだろう。もちろんともだちがスマブラを持っているなら、フレンド登録をしてWi-Fiにつなぎ、お互いの家同士でやり込むこともできる。いやはやホントにいい時代になったものだ。
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